Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

『オーバーフェンス』とは

昨日、またキネ旬シアターに行ってきました。映画は『オーバーフェンス』。どういう意味なのかな、と思って観ていると途中でソフトボール大会の話が出てきて、ああホームランのことかと納得しました。まあそう簡単な話ではありませんが。

主演はオダギリジョー蒼井優、監督は山下 敦弘、原作は佐藤泰志

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トーリーはバツイチ男で職業訓練校に通う中年男(オダギリジョー)とちょっと精神を病んでいるキャバクラ嬢のちょっと変わった恋物語?かな。

この映画の原作者、佐藤泰志。実はこの人の原作の映画を先月この劇場で観ているのです。タイトルは『そこのみにて輝く』です。主演が綾野剛池脇千鶴菅田将暉、呉 美保です。

さらに1年ほど前に同じ原作者でDVDに録画しておいた『海炭市叙景』を観ていたのです。

別に狙って観たわけではなくたまたま偶然にそうなったわけでして、さらにこの『海炭市叙景』はその前に小説を読んでいたのです。私の場合、基本的に原作と映画は別物と考えていますので、原作読んで面白いから映画を観ようとか、逆に映画が面白かったから原作を読んでみようとかという考えにはなりません。現にこの『海炭市叙景』は映画を観た時点で小説を読んでいたことすら頭から消えていましたので新鮮に感じられた記憶がありますが、内容はさっぱり憶えていません。ボケてきてますので。

さすがに先月観た『そこのみにて輝く』は憶えています。菅田将暉の演技が素晴らしかったし、池脇千鶴が随分肉付きがよくなった(それはどうでもいいか)。この2本の映画に共通しているのは主人公の男がそれまでの生活から逃げ出して、世捨て人のような生活から、これまたちょっと変わった女性との触れ合いから新たな生き方を見つけ出すというストーリーです。

そういえばこの原作者、佐藤泰志は41歳の時に自殺しています。芥川賞の候補には5回、三島由紀夫賞の候補にもなっています。自律神経失調症職業訓練校に通う登場人物は自分の経験を重ね合わせていたようです。

なんとも言えないやりきれなさを感じさせますが、2本ともラストシーンに救われます。