Flying Skynyrdのブログ

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ブルースロックの後継者たち 80年代以降 ⑥ ジェフ・ヒーリー(Jeff Healey)

ブルースロック第6弾はジェフ・ヒーリーです。1966年のカナダ生まれです。1歳の時ガンで失明します。それでも3歳からギターを習い、17歳でバンドを結成したといいますから凄いです。彼はギターを膝の上に置いて、上からフィンガーボードを押さえるという独特の奏法です。

1988年にアルバムデビューします。『See The Light

名義はジェフ・ヒーリー・バンドでベースにジョーロックマン(Joe Rockman)、ドラムにトム・ステファン(Tom Stephen)という顔ぶれです。

ZZ TOPの曲やフレディ・キング、ジョン・ハイアットのスロー・ブルースナンバーは聴かせます。

1990年には『Hell To Play』です。

今回はマーク・ノップラーやボビー・ウィットロックをゲストに迎えていますが、何といってもジョージ・ハリソンを迎えてあの「While My Guiter Gently Weeps」をカバーしていることです。やってくれます。曲も再びジョン・ハイアット、そしてマーク・ノップラーの曲を取りあげています。全体的にロック色が強くなりました。

続いては1992年、『Feel This』をリリースします。

ここではトム・ペティの曲やスティーヴィー・サラスとの共作もあって、なかなか素晴らしい出来に仕上がっています。

第4作は3年後、『Cover To Cover』です。

 これは全曲カバー曲です。ヤードバーズの「Shapes Of Things」から始まって、ジミヘン、ビートルズ、ウィリー・ディクソンのブルース、スティーラーズ・ホイール、スピリット、CCR、マローンの「As The Years Go Passing By」、クラプトンの「バッジ」、レッド・ツェッペリンと曲名を聴いただけで、これはいったいどうなってるんだという感じです。

 

この後、しばらくブランクの後200年に『Get Me Some』をリリースします。レコード会社もアリスタからイーグルへと移籍します。

このアルバムではあのマーティ・フレデリクセンがプロデューサーで多くの曲も提供しています。また、フィリップ・セイスもギターでゲスト参加しています。完全なロックアルバムとなっています。スティーヴィー・サラスとの共作やマーク・ジョーダンのカバーもあります。

lynyrdburitto.hatenablog.com

 

この後も比較的コンスタントにアルバム制作を行ってきましたが、2007年にガンの手術を受け、闘病生活ののち2008年に亡くなりました。

遺作となったのが久々のブルースロックへの回帰、『Mess Of Blues』でした。

 基本ブルースですが、なんとニール・ヤングの「ライク・ア・ハリケーン」とザ・バンドの「ウェイト」をやっているじゃありませんか。嬉しくなってきます。彼はこのアルバムの発売は見届けられませんでした。41歳でした。

その後も未発表曲やライブ音源が発売されています。

彼もまた早すぎる死でした。合掌

これまでのブルースロックに関する記事は次の通りです。ご参考までに。

lynyrdburitto.hatenablog.com

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それではこの辺で。