Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

『ハードライン(Hardline)』と『ニール・ショーン(Neal Schon)』

眠っているレコード・CD発掘作業、今日見つけたのは『ハードライン』でした。

これは、はっきりと購入動機も憶えています。ニール・ショーンがジャーニーを解散し、バッド・イングリッシュ(Bad English)もあっさり辞めて、これからどうするの?という時に、ハードラインなるバンドを結成したとニュースが入ってきて、それでこのCDを見つけて購入したのでした。1992年でした。

ジャーニーよりもどちらかというとバッド・イングリッシュのほうが好きだったので、かなり期待しました。

   

 メンバーはジョニー・ジョエリ(Johnny Gioeli,vo,g)、ジョーイ・ジョエリ(Joey Gioeli,vo,g)の兄弟、トッド・ジェンセン(Todd Jensen,b,vo)、ディーン・カストロノヴォ(Deen Castronovo,ds,vo)とニールとの5人です。

期待に違わない出来で満足しました。が、それでもバッド・イングリッシュの2枚を超えることはできなかったような気がしていました。今聴いてみると、バッド・イングリッシュよりもハード・ロック的で、メロディアスな曲もありますが、野太い感じです。ニールのギターはやはり控えめです。

人間の耳や感性なんていい加減なもので、聴く時期やその時の状況によって感じ方が全然変わってくるなんていう事もよくあることで、今回もこのハードラインの方がバッド・イングリッシュよりもよく聴こえたりします。とにかくヴォーカルのジョニーがいいんです。

しかし、ニールはこのハードラインもこの1枚であっさりと辞めてしまいます。その後ニールはポール・ロジャースと共演したりして、ジャーニーを再結成します。

ハードラインの方は2002年に10年ぶりにセカンドを出します。そこにはニールのクレジットがありましたがメンバーではなかったようです。1曲のみの参加でした。

このハードラインにしてもその前のバッド・イングリッシュにしてもジャーニー色は希薄でニールのギターも極めて抑制的です。わざとそのようにしているのかもしれませんが、ニールにとっては不満だったのかもしれません。それで二つのバンドもあっさりと辞めてしまったのかもしれません。紆余曲折を経てジャーニーを復活させたのも、やはり自分の音楽をやりたいという事だったのかな、なんて思ったりしてしまいました。考えすぎですか。

そういえば、バッド・イングリッシュの前身であるベイビーズ(The Babys)はジャーニーにジョナサン・ケインを引き抜かれて解散を余儀無くされ、今度はベイビーズがニール・ショーンを奪ってバッド・イングリッシュを結成、面白いですね。

ニール・ショーンは今でも現役続行中です。頑張ってください。

今日も又拾い物の1日でした。

それでは今日はこの辺で。