Flying Skynyrdのブログ

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叙情派バンド 『キーン(Keane)』

今日はイングランドの特殊な編成のバンド、『キーン』について書いてみたいと思います。

特殊な編成というのは、ヴォーカル、ピアノ、ドラムの3人組です。俗にいうギターレスです。はじめは大丈夫かいな、と思いましたが心配無用でした。実に美しいメロディーで心なごみます。

1995年に結成された『キーン』は元々4人編成でギターもいましたが、2001年にギタープレーヤーが脱退し3人になりました。

メンバーは

ティム・ライス=オクスリー (Tim Rice-Oxley,p,vo)

トム・チャップリン (Tom Chaplin,vo,org)

リチャード・ヒューズ (Richard Hughes,ds)

です。

2003年にインディーレーベルからシングル2枚をリリースし、編成が面白いと注目されます。そして2004年にデビューアルバム『Hopes And Fears』をリリースします。

このアルバムは初登場で全英1位となり、この年のデビューした新人の中で最大の売り上げを記録しました。あの『フランツ・フェルディナンド』を上回ったのです。とにかくピアノの旋律の美しさと、ヴォーカルのやさしさで、これではイギリス人の心を虜にするのもわかるような気がします。イギリス本国で200万枚、全世界で500万枚を売り上げたといいますから驚異的です。

 

2006年にはセカンドアルバム『Under the Iron Sea』をリリースします。

 このアルバムも初登場1位を記録します。1曲目からドラマティックな展開の曲で驚かされます。ファーストアルバムに力強さが加わった感じです。ファーストがフォーク的だとすると、セカンドはロック的です。全米でも4位になります。この後、トムはドラッグ中毒で入院してしまいますが、数カ月で復帰します。

 

2008年にはサードアルバム『 Perfect Symmetry』をリリースします。

いきなり1曲目で驚かされます。これがあのキーン?と言いたくなるような、明るくファンキーな楽曲で始まります。軽快なポップアルバムに仕上がっています。このアルバムも全英1位、全米7位を記録します。暗く沈んだ『キーン』が好きだった私にはちょっと面喰いました。

 

2011年にジェシー・クイン (Jesse Quin,b)が加わり、ここで4人編成になります。

そしてミニアルバム『Night Train』を挟んで、2012年に4枚目のアルバム『Strangeland』を発表します。

ファースト近くに戻ってきました。しかしながらそれは後退ではなく、前作のポップさを残しながら昇華しているようです。全英初登場1位を記録します。メロディーの美しさが随所に見られ、秀作となっています。

 


Keane - Atlantic (Live from ULU)

 


Keane - Somewhere Only We Know

 

優しい音楽に触れながら眠るとしますか。

 

それでは今日はこの辺で。