Flying Skynyrdのブログ

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オアシスのライバルだった『シェッド・セヴン(Shed Seven)』

1994年、『ニルヴァーナ』のカート・コバーンの自殺によって、グランジブームの終息を迎え、ブリットポップブームが到来し、ブラー、オアシスが一気にイギリスロック界の頂点に昇りつめようとしていた頃、オアシスの強力なライバルとして登場してきたのがシェッド・セヴンです。彼らはメロディアスでありながら、ストレートなロックを目指していました。ほんのちょっとだけ以前の記事で触れています。

lynyrdburitto.hatenablog.com

当初のメンバーは

ポール・バンクス(Paul Banks,g)

トム・グラッドウィン(Tom Gladwin,b)

アラン・リーチ(Alan Leach,ds)

リック・ウィッター(Rick Witter,vo)

でした。

 

1974年、ファーストアルバム『Change Giver』を発表します。

このアルバムで全英16位を記録し、一躍人気バンドの仲間入りを果たしました。ポップ感覚に優れ、一方でローリング・ストーンズのようなストレートで荒っぽいところもある好アルバムとなっています。7曲目の「Dolphin」はスピード感もあり、このアルバムの目玉になっています。

 

1996年にセカンドアルバム『A Maximum High』をリリースします。

このアルバムは全英チャート8位を記録し、ゴールドディスクを獲得しました。

よりロック色が強まり、荒々しさも増したような気がします。3曲目の「Where Have You Been Tonight」などはちょっと暗めのメロディアスナンバーです。続いて4曲目の「Going For Gold」はさわやかなポップロックになっています。全体的にヒットしたのが頷ける出来になっています。

 

1998年、サードアルバム『Let It Ride』をリリースします。右は日本盤のジャケットでボーナストラックが2曲ついています。

 

このアルバムも全英で9位とベスト10入りを果たしました。全体的に荒々しさが後退し、よりポップになった感じです。ストーンズからビートルズへという感じでしょうか。

この後、ギタリストのポール・ハンクスが脱退します。代わりにジョー・ジョンソン(Joe Johnson,g)が加入し、さらにフレイザー・スミス(Fraser Smith,key)が加入します。

 

そして2001年にそれまでのポリドールを離れ、インディレーベルから4枚目のアルバム『Truth Be Told』を発表します。

メンバーも変わって、レコード会社も変わって、心機一転を狙ったのですが商業的には失敗に終わりました。アルバムの方は荒々しさを取り戻しましたが、新味に欠けるという評価だったのでしょう。私自身はこのアルバムも好きですが。

その後、再びレーベルを変え5枚目の発売を企画するも拒否され、あえなく解散となります。2003年です。

オアシス(Oasis)とのライバル競争は完敗に終わりました。オアシスの方も、2009年にノエル・ギャラガーが脱退、リアム・ギャラガーがバンド継続を図りますが、結局断念して解散に至りました。

 

シェッド・セヴンは鳴り物入りで登場しましたが、結局は何かが足りなかったのでしょう。バンドは2007年に1回限りの再結成ツアーを行いました。

さらに今年16年ぶりとなるアルバムをリリースすると発表しました。

果たしてどうなることでしょうか。機会があったら買ってみましょうか。


Shed Seven - Where Have You Been Tonight?


Shed Seven - Going For Gold

 

それでは今日はこの辺で。