Flying Skynyrdのブログ

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映画『僕のワンダフル・ライフ』を観る

今日のキネ旬シアターは『僕のワンダフルライフ』でした。

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監督:ラッセ・ハルストレム

主演:デニス・クエイドペギー・リプトンブリット・ロバートソン、K・J・アパ

制作:アメリカ合衆国 2017年公開

 

この映画、原題は『A Dog's Purpose』といい、監督は『HACHI 約束の犬』『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』など犬を扱った映画で知られています。

観るまえに嫌な予感がしていました。昨日、TV番組「はじめてのおつかい」で泣かされたばかりなのに、犬の映画ときてはひょっとしたらまた泣かされるかもと、思ったのでしたが案の定でした。

 

ベイリーというゴールデンレトリバーの子犬は命の危険をイーサンという少年に助けられます。そしてベイリーと名付けられた子犬はイーサン一家に飼われることになります。イーサンとベイリーは大の仲良しになり、いつでも一緒に行動します。

しかし、イーサンも大学生になって家を出ることになり、ベイリーとは離れ離れになってしまいます。そして犬の寿命は短く、やがてベイリーも助かりようもない病気になり、イーサンに看取られ亡くなります。

ベイリーは自分を救ってくれたイーサンに再び会うために次にベイリーは警察犬のシェパードとして生まれ変わります。警察犬として大活躍しますが、犯罪者に拳銃で撃たれて死んでしまいます。

次に、今度はコーギー犬として生まれ変わり、若い黒人女性に飼われます。この孤独な黒人女性に恋人を作るきっかけを作り、やがて女性は結婚し家庭を作り幸せな人生を送りますが、犬は寿命で亡くなります。

今度はセントバーナードに生まれ変わり、女性に飼われますが、大きくなりすぎたため、邪魔者扱いされ女性の夫に捨てられてしまいます。

そして犬は放浪の旅に出ます。さ迷い歩くうちに、ある女性にかつて嗅いだ匂いを感じます。さらに旅を続けると、以前確かに来たことがある場所にたどり着きました。そしてそこにイーサンを見つけました。イーサンは一人で祖父の農場を経営していました。すでに老年に近い年齢になっていました。犬は喜んでイーサンに駆け寄り飛びつきましたが、イーサンにはわかるはずもありません。食事を与えてもらって、帰りなさいと促されます。しかし犬は帰りません。

イーサンは止む無く犬を家に入れ、泊めてあげますが飼うことはできないよと、言い聞かせます。翌日、犬の取引所のようなところに預けてしまいます。しかし、イーサンは何となく気になり、翌日取引所に犬を引き取りに行きます。犬は大喜びです。イーサンは犬にバディと名付けます。

バディはイーサンの寂しそうな様子が気になって仕方がありません。そして思い出します。かつて嗅いだ匂いのことを。その女性を探しに行きます。そして見つけます。その女性はイーサンの遠い昔の恋人ハンナです。訳があって別れてしまいました。ハンナはバディの首輪についている飼い主の名を見て驚きます。そしてバディを車に乗せイーサンの家までやってきます。何十年かぶりの再会です。彼女には娘がおり、もうすぐ孫が生まれます。夫は既に他界していました。

イーサンはハンナにかつてのことを謝りもう一度やり直したいと告白します。ハンナも受け入れます。バディもおおはしゃぎです。

バディは何とか自分がベイリーだということをイーサンにわかってもらいたくて、昔2人で遊んだボール投げの遊びに誘います。イーサンは相手にしませんでしたが、バディがしつこくせがむのでやってみると、なんでこんなことが出来るんだと驚きます。そして「お前はボス犬か(ベイリーのあだ名)?」と問います。するとベイリーが「そうだ」と吠えます。こうしてバディは再びベイリー戻りました。

 

この映画はベイリーのナレーションで進行していきます。犬生(犬の人生)の目的はなんだとい命題をベイリーが考えていくというストーリーです。ベイリーの最初の死の時に「イーサンを幸せにすることが目的だったのに、逆に悲しませてしまった」と後悔します。

そしてラストの場面でベイリーは、犬生の目的は「ただ今を一緒に生きること(Be here now)」だと悟ります。この犬の賢さには脱帽です。

 

犬が最初の飼い主に会いたい一心で3回生まれ変わります。この原作は大ベストセラーになったそうですが、飼い主が死んだ犬に対し戻ってきて欲しいという気持ちを込めて書いたものが共感を呼んだのでしょう。

私も飼い犬と2度死別していますが、ペットの死はやはり悲しいものです。犬・猫は長くても人間の寿命の4分の1ですから、大抵はペットの死と向き合わなければなりません。

ペットロスなどという社会現象も起きているほどです。人間よりもペットの方がかわいいというのもわからないではありませんが、世の中大分変りましたね。

おそらく人間を除く動物は未来のことなどは考えないでしょう。先のことを考え、悩んだり、くよくよするのは人間だけでしょう。ベイリーのように「ただ今を生きればいい」と達観できるよう、心の修行に励みましょう。

 

予想通り涙があふれて困りました。「はじめてのおつかい」で子供の逞しさに泣き、今日の映画では犬の健気さに泣き、ぐじゃぐじゃです。

音楽もサイモン&ガーファンクルやビージーズなど懐かしかったです。

 


映画『僕のワンダフル・ライフ』予告

 

それでは今日はこの辺で。