Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

正体不明の男 『ハース・マルティネス(Hirth Martinez)』

学生時代の頃、確か1970年代の半ば頃だったと思いますが、中古レコード屋さんで何気なく見た変なジャケットにちょっと気を惹かれ、裏を見てみたら、なんとザ・バンドロビー・ロバートソンのプロデュースと書かれているじゃないですか。これは買わねばならんと、早速購入。それがハース・マルティネス(Hirth Martinez)のファーストアルバムだったのです。外国盤で解説もなく、調べる手段もなく(書籍もなく当然ネットも無し)、この人物はどういう人なのか全くわからずに聴くことになったのです。

アルバムタイトルは『Hirth From Earth』とこれまた訳の分からないタイトルでした。

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中袋を見ると、なるほど地球から来たんだな、と納得。

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Side A

1.Altogether Alone

2.Winter Again

3.Djinji

4.Be Everything

5.Comin' Round The Moon

6.It

 

Side B

1.That's The Way It's Gotta Go

2.Silent Movies

3.Pity On The Fool

4.I Don't Know Why The Hell

5.Saturday Night

6.Cold Dark Mornin'

7.You Are A Star

 

中袋の裏面を見てさらにびっくり。凄いメンバーがバックを務めています。

主なところで

ギター ロビー・ロバートソン、ハース・マルティネス

ベース ボブ・ブッチャー、チャック・レイニー

ドラム ラス・カンケル、スパイダー・ライス

ピアノ ガース・ハドソン

スティール ベン・キース

その他ホーンセクション、ストリングスも多数

プロデュース・アレンジがロビー・ロバートソンです。

 

これだけの豪華メンバーを集めるということは、只者ではないと思いました。

肝心なアルバムの方は、いきなりボサノバ風の曲で始まり、続いてカントリー風、哀愁漂うメロウな曲、ジャジーな曲、ロック、ファンク、カントリー・ロックと目まぐるしく曲調が変わるのですが、ちっとも違和感はありません。

ハース・マルティネスの声はドクター・ジョンレオン・ラッセルを足して2で割ったような声で、曲によってメロウにもダミ声にもなります。

 

今回この記事を書くのにハース・マルティネスを調べたところ、1945年のロサンゼルス生まれだそうです。ロビー・ロバートソンに300曲ものデモテープを聞かせたところ一発で気に入り、レコーディングになったそうです。いかにもロビー・ロバートソンが気に入りそうです。

その後日本でも発売になったようです。

 

さらにしばらくして再び中古レコード屋さんで、ハース・マルティネスのレコードを見つけました。今度はプロデュースがジョン・サイモンです。これも即買いでした。

セカンドアルバム『Big Bright Street』です。

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Side A

1.Nothin' Iz New

2.Love Song

3.Big Bright Street

4.The Star

5.The Mothman Samba

6.The Moone Toone

 

Side B

1.The Driver

2.Cold And Silver Moment

3.Valley Of The Music

4.The Circle Song

5.Only In America

 

今回も主だったメンバーは

ガース・ハドソン アコーディオン

ロン・カーター ベース

マックス・ベネット ベース

ドクター・ジョン ピアノ、オルガン

ジム・ケルトナー ドラムス

スティーヴ・ガッド ドラムス

ジョン・サイモン キーボード

その他多数

 

プロデュースはジョン・サイモン(John Simon)です。

 

いきなりハース・マルティネスのダミ声ヴォーカルで始まります。基本的には前作の路線継続でボサノバ、ジャズ、カントリーを混ぜたアメリカンミュージックです。

 

私のハース・マルティネスとの出会いはここまででした。その後さっぱり音沙汰を聞きませんでしたが、1999年には来日もしているようです。アルバムも1998年と2000年に発表しているようです。

 

残念ながら2015年に70歳で亡くなりました。

結局私にとってはハース・マルティネスは正体不明の謎の人物で終わりました。

 

I'M NOT LIKE I WAS BEFORE ~ミスター・ドリ-ムズヴィル~夢の旅人~

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Hirth Martinez -Altogether Alone


Hirth Martinez - it


Hirth Martinez 1977 Love song


Hirth Martinez - The Moone Toone

 

それでは今日はこの辺で。