ドイツの正統派ヘヴィメタルバンド、エドガイ(Edguy)です。１９９５年のデビューですから、ヘヴィメタルは逆風の真只中でした。特にトラディショナルなヘヴィメタルにはその傾向が強かったように思います。
ロック全般からいえばオルタナ、フランジブームです。メタルではデス、ドゥーム、ブラック・メタルが人気を集めていました。
ジャーマンメタルではハロウィンからガンマ・レイ、ブラインド・ガーディアン、ヘヴンズ・ゲイトなどに続くオーソドックスなパワー・スピード・メロディック・メタルの後継者として現れたのがエドガイです。ヨーロッパまで広げるとスェーデンのハンマーフォールやフィンランドのソナタ・アークティカ、イタリアのラプソディ（オブ・ファイアー）などのメタル第３世代と呼ばれたバンドの中にこのエドガイも入っていました。
エドガイの結成は１９９２年にトビアス・サメット(Tobias Sammet,vo,key,b)を中心にヤンス・ルドヴィグ(Jens Ludwig,g)、ダーク・ザウアー(Dirk Sauer,g)、ドミニク・ストーク(Dominik Storch,ds)の４人の学友で結成されました。この時メンバーの年齢は若干１４歳でした。
彼らはオリジナル曲を作り始めデモテープを作成しました。これが評判がよく、自主制作盤『The Savage Poetry』を制作・発表しました。これは後に日本でも発売されました。これが１９９５年です。
これがメタル・レーベルのAFM・レコードに気に入られ、正式に契約に至りました。
そして１９９７年にデビューアルバム『Kingdom of Madness』がリリースされます（日本発売は１９９９年）。
リリース後にドミニク・ストークが脱退しフランク・リンデンタール(Frank Lindenthall,ds)が加入します。
そして１９９８年にサードアルバム『Vain Glory Opera』をリリースします。
日本でのデビュー盤です。
もうこのアルバムでもカッコよくてノックアウトです。まさに正統派ジャーマンメタルです。
リリース後にはフランク・リンデンタール(Frank Lindenthall)が脱退し、フェリックス・ボーンケ(Felix Bohnke,ds)に代わります。
翌１９９９年、４作目『Theater of Salvation』をリリースします。
トビアス・エクセル(Tobias Exxel,b)が加入します。このアルバムによってエドガイは実力・人気ともに高い評価を得ることになりました。
翌年自主制作盤の『The Savage Poetry』の再録盤をリリースします。
２００１年には『Mandrake』をリリースします。
もう、勢いが止まりません。
そして、前置きが長くなりましたが、間隔が空いて２００４年いよいよスタジオ第６作『Hellfire Club』がリリースされます。
01.Mysteria
02.The Piper Never Dies
03.We Don't Need a Hero
04.Down to the Devil
05.King of Fools
06.Forever
07.Under the Moon
08.Lavatory Love Machine
09.Rise of the Morning Glory
10.Lucifer in Love
11.Navigator
12.The Spirit Will Remain
13.Children of Steel
14.Mysteria *
15.Heavenward
*ボーナストラック
ボーナストラックにはKreatorのミレ・ペトロッツアも参加しています。またヘヴンズ・ゲイトのトーマス・リルケもバッキング・ヴォーカルで参加しています。
またオーケストラの導入も注目です。どうしてもパワーメタルにオーケストラが入るとネオ・クラシカルになりがちですが、エドガイはあくまでもヘヴィメタルに徹します。スピーディーでパワフルでメロディックで文句のつけようがありません。
この後も２００６年に『Rocket Ride』、２００８年に『Tinnitus Sanctus』をそれぞれリリース、順調に活躍しています。
さらに２０１１年に『Age of the Joker』、２０１４年には『Space Police: Defenders of the Crown』をリリースしています。
そして最新作はDVD含む３枚組の『Monyuments』です。
残念ながら未購入です。
２００３年発売の２枚組ライブ盤『Burning Down the Opera』も文句ありません。
エドガイはどれを買っても失敗はありません。今のところ一番気にっているジャーマンメタルバンドの一つです。
Edguy - Rise of the Morning Glory
それでは今日はこの辺で。
