CD棚整理、はや10回目になりました。今日は『フィオーレ(Fiore)』です。
何と2枚も出て来ました。
このフィオレというバンドの中心人物、ジョン・フィオーレ(Jon Fiore,vo)は1962年ニューヨークの生まれです。そのキャリアは古く、エンジニアとしてはサンタナのレコーディングに参加しています。その他にロジャー・マッギンやロギンス&メッシーナのレコーディングにもエンジニアとして参加しています。またヴォーカルでは1983年にバンド『Preview』のリードヴォーカルでアルバムを発表しています。その他にもカーリー・サイモンやマイケル・ボルトン、シェールなどのレコーディングに参加しています。
しかし、なかなかデビューには至らず、そんなときハーレム・スキャーレム(Harem Scarem)のハリー・ヘス(Harry Hess)と知り合います。二人は意気投合し、早速曲作りを初め、バンドのメンバーを集めました。
メンバーは
ジョン・フィオーレ(Jon Fiore,vo)
サージ・トランブレイ(Serge Tremblay,g)
ダグ・イラッシュ(Doug Elash,b,vo)
パウロ・アーメイ(Paolo Eeme,ds)
に決定しました。
さらにアディショナル・ミュージシャンとしてハーレム・スキャーレムから
ハリー・ヘス(Harry Hess,key)、ピート・レスペランス(Pete Lesperance,g)、ダレン・スミス(Darren Smith,b,ds)、レイ・コバーン(Ray Coburn)が参加し、まさにハーレム・スキャーレムの全力バックアップで1998年にデビューアルバム『Today Till Tomorrow』がリリースされます。
プロデュースはハリー・ヘスとピート・レスペランスです。
ボーナストラックの1曲を除いて全曲ハリー・ヘスの単独か共作です。そしてバックのハーレム・スキャーレムのメンバーが参加しているとなれば、これはハーレム・スキャーレムです。メロディアスな曲などはまさにハーレム・スキャーレムです。ただヴォーカルのジョン・フィオーレはハスキーヴォイスでちょっと弱い。そこが私には難点です。がメロハーとしてを聴いている分には十分です。
そして同年、早くもセカンドアルバムがリリースされました。『All I Free』です。
このアルバムではハリー・ヘスの単独プロデュースになりました。
アディショナル・ミュージシャンとしてはハリー・ヘス、ピート・レスペランス、それにやはりハーレム・スキャーレムからクレイトン・ドーン(Creighton Doane,ds)が参加しています。
今回はハリー・ヘスの単独の曲は3曲で、残りはハリー・ヘスとジョン・フィオーレの共作です。前作ではハリーとジョンの共作は1曲も無かったのですが、今作では8曲と俄然様変わりしました。
それでも全体としては前作を踏襲しており、メロディアスはなお一層磨きがかかりました。こちらの方が出来がいいかもしれません。
しかしこの後は解散したのかどうなのか、音沙汰は聞きません。おそらく日本以外ではさっぱりだったのでしょう。日本でもあまり話題にはならなかったと記憶しています。
fiore "everyday" all i feel-1998
それでは今日はこの辺で。