昨日のラビリンス(Labyrinth)からヴォーカルのジョー・テリーことファビオ・リオーネが移籍していった相手がラプソディ(Rhapsody)です。
ラプソディはその前身をサンダークロス(Thundercross)といい、メンバーは
ルカ・トゥリリ(Luca Turilli,g,vo)
アレックス・スタロボリ(Alex Staropoli,key)
アンドレア・ファーラン(Andrea Furlun,b)
ダニエル・カーボネラ(Daniele Carbonera,ds)
の4人で、1993年にスタートしました。
そしてヴォーカルにクリスティアーノ・アダカー(Cristiano Adacher,vo)を加えて、バンド名をラプソディに変更しデモテープの制作を開始しました。このメンバーでデモテープ『Eternal Glory』が完成します。しかしこの後、ヴォーカルのクリスティアーノが脱退してしまいます。ここでラビリンスのヴォーカリスト、ファビオ・リオーネ(Fabio Lione,vo)を参加させることになりました。ファーストアルバムのレコーディング前にベースのアンドレアが退団します。こうしたメンバーチェンジのせいでアルバム制作は遅れます。
そして1997年、ファーストアルバム『Legendary Tales』がリリースされました。
01.Ira Tenax
02.Warrior Of Ice
03.Rage Of The Winter
04.Forest Of Unicorns
05.Flames Of Revenge
06.Virgin Skies
07.Land Of Immortals
08.Echoes Of Tragedy
09.Lord Of The Thunder
10.Legendary Tales
プロデュースはヘヴンズ・ゲイト(Heavens Gate)のサシャ・ピート(Sascha Paeth)です。アングラ(Angra)も手掛けています。
中心の二人、ルカとアレックスはともにクラシックを勉強していました。まさに交響曲を聴いているような壮大な世界と、メロディックなスピードメタルが融合して、なんとも幻想的な世界を作り出しています。ビオラ、バイオリン、チェロなどの弦楽器と合唱が導入されたクラシックには圧倒されます。
このアルバムはコンセプトアルバムになっていて、2002年の第5作(ミニアルバム含む)まで続く『エメラルド・ソード・サーガ』シリーズの第1弾になっています。中でもこのアルバムが一番のお気に入りになっています。
ファビオ・リオーネの移籍はお互いのバンドにとって正解だったかもしれません。
その後、『Symphony of Enchanted Lands』『Dawn of Victory』『Rain of A Thousand Flames』『Power of The Dragonflame』までシリーズが続きます。
2004年には新しいシリーズ「ダーク・シークレット・サーガ」が始まり、アルバム『Symphony of Enchanted Lands II -The Dark Secret-』がリリースされます。
このアルバムが『ラプソディ』としての最後のアルバムになります。商標権の問題でバンド名を変更します。新しいバンド名は『Rhapsody Of Fire』です。
残念ながら新バンド名になってからのアルバムはなぜか未購入です。
ラビリンスとはまた違ったイタリアのヘヴィメタでした。たまにはこういう音楽もいいものです。
Rhapsody - ira tenax + warrior of ice
Rhapsody of Fire-Land of Immortals
それでは今日はこの辺で。