『シェルブールの雨傘』の本家本元ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)がいよいよ登場です。どのアルバムにしようかなと思いましたが、素朴にトリオ演奏を選びました。他にも「シェルブールの雨傘」を演奏しているアルバムはあるのですが とりあえずこれにしました。日本のアルファレコードからリリースされました。ルグランのピアノが存分に聴けます。
1991年リリースの『Parisian Blue』です。
01.What Are You Doing The Rest Of Your Life
02.The Summer Of'42
03.You Must Believe In Spring
04.Once Upon A Summer Time
05.Golden Sun
06.Ask Yourself Why
07.Brians Song
08.His Eyes-Her Eyes
09.I Was Born In Love With You
10.I Will Wait For You
12.Parisian Blue
13.I Will Say Goodbye
ミシェル・ルグラン・トリオ
ミシェル・ルグラン(Michel Legrand,p)
マルク・ミシェル・ル・べヴィヨン(Mark Le Bevillion,b)
アンドレ・チェカレッリ(AndreCeccarelli,ds)
01はルグランの代表曲の一つ、映画『ハッピー・エンディング』の主題歌、「これからの人生」です。サラ・ヴォーンやカーメン・マークレエでも有名です。
02は映画『おもいでの夏』の主題歌でこれもおなじみの曲。
03は映画『ロシュフォールの恋人たち』から。
04はルグランの代表曲の一つ、「ワンス・アポン・ア・サマータイム」です。
05はこのアルバムのための書下ろしです。
06はアラン・ドロン、ロミー・シュナイダー主演の映画『太陽が知っている』テーマ曲。
07は1979年のアメリカ映画『ブライアンズ・ソング』から。
08はスティーヴ・マックイーンとフェイ・ダナウェイ主演の映画『華麗なる賭け』から「風のささやき」とは別の曲です。
09は1970年の映画『嵐が丘』から。
10はお待ちかね「シェルブールの雨傘」。今までにない演奏を聴かせてくれます。導入は優雅にメロディを追い、途中でアップテンポに変わり、突然ワルツになり、次にボサノヴァ、タンゴと目まぐるしく変化し、テンポはどんどん上がり、唐突に終わります。ピアニストとしてのルグランの面目躍如です。
11はルグランのバラード曲です。
12はこのアルバムのための書下ろしです。
13はビル・エヴァンスの演奏でも有名になったバラードです。
このアルバムは、楽曲を楽しむと同時にトリオ演奏ということでミシェル・ルグランのピアノ演奏を存分に楽しめるという面で非常に価値のあるアルバムだと思います。きれいすぎて、ややもするとイージーリスニングになりそうですが、きれいなジャズというのもあっていいと思います。お気に入りの1枚です。
Michel Legrand Trio --- I will wait for you -- Les Parapluies de Cherbourg
Michel Legrand 映画「シェルブールの雨傘」 Je t'attendrai toute me vie...
それでは今日はこの辺で。