Flying Skynyrdのブログ

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ジャムバンドだ! 『ブルース・トラヴェラー(Blues Traveler)/ Live From the Fall』

アメリカのブルースロック、ジャム・バンドブルース・トラヴェラー(Blues Traveler)です。

もう、とっくに書いたつもりでいました。振り返ってみたら書いていませんでした。頭も怪しくなっています。

このバンドはスタジオ盤もいいですが、ライブ盤でその本領を発揮する、いわゆるジャム・バンドです。

結成は1987年、ニュージャージー州プリンストンです。

ギタリストのジョン・ポッパー(John Popper,vo,harp,)ブレンダン・ヒル(Brendan Hill,ds)は彼の弟と共に高校生の時にバンドを結成しました。そこにチャン・キンチュラ(Chan Kinchla,g)が加わり、さらにボビー・シーハン(Bobby Sheehan,b)も加わって、4人はバンド名もブルース・トラヴェラーに変更しました。

彼らは高校を卒業するとニューヨークに移り、学校に通いながら夜はクラブでライブを行いました。同じアパートには高校の友人クリス・バロン(Chris Barron,vo)が住んでおり、ジョン・ポッパーはブルース・トラヴェラーとは別のバンドをクリスと共にトラッキング・カンパニーというバンドを結成しました。しかし、ジョンはブルース・トラヴェラーに専念するために、そのバンドからは離れますが、そのバンドは後にスピン・ドクターズ(Spin Doctors)と名乗りました(このバンドについては別の記事で書くつもりです)。

 

その後、ブルース・トラベラーはA&Mのスカウトマンにスカウトされ契約が成立しました。彼らは全員大学を中退しました。

そして1990年にファーストアルバム『Blues Traveler』をリリースします。

ここには先ほどのクリス・バロン(vo)の他にジョアン・オズボーン(Joan Osborne,vo)が参加しています。

 

続く1991年にセカンドアルバム『Travelers & Thieves』、1993年にはサードアルバム『Save His Soul』をそれぞれリリースします。

 

セカンドにはクリス・バロンとグレッグ・オールマン(Gregg Alman,vo,orgn)が参加しています。

そして1994年の4枚目のアルバム『Four』でブレイクしました。

このアルバムはビルボードの8位にランクされシングルの 「Run-Around」と「Hook」もそれぞれ8位と23位を記録しました。そしてアルバムは6✖プラチナを記録しました。さらに1995年のグラミー賞最優秀ロック・パフォーマンス賞を受賞しました。これで一気にブルース・トラヴェラーは人気バンドになりました。

ここにはオールマン・ブラザーズ、ガヴァメント・ミュールのウォーレン・ハインズ(Warren Hynes,steel g)が、またオールマン・ブラザーズのチャック・リーヴェル(Chack Leavell,key)が参加しています。嬉しい限りです。

 

そして、1996年に彼らのライブ・パフォーマンスを遺憾なく発揮したアルバム『Live From The Fall』がリリースされました。

Disk 1

01.Love and Greed

02.Mulling It Over

03.Closing Down the Park

04.Regarding Steven

05.NY Prophesie

06.100 Years

07.Crash Burn

08.Gina

09.But Anyway

10.Mountain Cry

 

Disk 2

01.Alone

02.Freedom

03.The Mountains Win Again

04.What's For Breakfast

05.Go Outside and Drive

06.Low Rider

07.Run-Around

08.Sweet Talking Hippie

09.Imagine

 

これはブルース・トラヴェラーの1995年の秋のツアーのハイライト集です。

2枚組で140分に及ぶ大作です。これぞアメリカのジャム・バンドです。ジョン・ポッパーのハーモニカが唸ります。もう、終わりなどないのではないかとばかり延々と演奏が続き、どこで曲が変わったのかわからなくなる時があります。

オールマン・ブラザーズとグレイトフル・デッドを併せ持ったようなバンドです。

 

この後も1997年にアルバム『Straight on Till Morning』をリリースします。

このアルバムも前作ほどではありませんでしたが、ビルボードの11位にランクされるヒットでした。シングルヒットも2曲出ました。

 

この後ブルース・ブラザース(Blues Brothers)の映画『Blues Brothers 2000』などにも登場したりしました。

 

しかし、1999年に悲劇が起こります。ボビー・シーハンが薬物の過剰摂取で死亡してしまいます。

そして残ったメンバーはボビー・シーハンの遺志を継いでバンドを続けることにしました。新しいメンバーにチャンの弟タッド・キンチュラ(Tad Kinchla,b)、さらにベン・ウィルソン(Ben Wilson,key)を加入させます。

そしてリリースされたのが6枚目のスタジオアルバム『Bridge』でした。2001年です。

ボビー・シーハン抜きの最初のアルバムになりました。

 

ブルース・トラヴェラーはこの後もメンバーを代えることなく現在も活動中です。

アメリカでの絶大なる人気の割には日本での人気・知名度が異様に低いのはどういう訳でしょうか。どうにも納得がいきませんが、この手のジャム・バンドは相対的に人気が無いので致し方ないようです。

 


Blues Traveler - Live From The Fall - 1996 - Breakfast


Blues Traveler But Anyway Live


Blues Traveler - Stand - 9/3/1995 - Shoreline Amphitheatre (Official)

 

 

それでは今日はこの辺で。