ふと、マイク・ハリソン(Mike Harrison)のことを思い出し、ソロアルバムのことでも書こうかと、彼の近況はどうなっているのかネットで検索していたら、な、なんと今年の3月25日に亡くなっていることが判明しました。ショックです。
スプーキー・トゥースの記事を書いたのが今年の3月6日でした。それから約3週間で亡くなっているのです。これは虫の知らせだったのでしょうか。
それにしても迂闊でした。情報不足に反省しきりです。最近は雑誌の購読も止めていますし、このような情報は新聞ぐらいしかありません。マイク・ハリソンの訃報が新聞に載るはずがありません。もっともっとメジャーなミュージシャンならともかくも、日本ではほとんどその名を知られていない彼の記事なんて新聞に載せてもほとんど読まれないでしょう。
ということで、今日は彼の元気だったころを偲んでソロアルバムを聴くことにします。スプーキー・トゥース時代の彼については以前の記事に譲るとして、スプーキー・トゥースの最初の解散後に出されたファーストソロアルバムを取り上げてみます。
1971年リリースの『Mike Harrison』です。
Side A
1.Mother Nature
2.Call It a Day
3.Damian
4.Pain
Side B
1.Wait Until Morning
2.Lonely People
3.Hard Headed Woman
4.Here Comes The Queen
メンバーは
マイク・ハリソン(Mike Harrison,vo,key,harmonica)
ケヴィン・イヴァーソン(Kevin Iverson,ds,perc,vo)
ピーター・ベイテイ(Peter Batey,b)
イアン・ハーバート(Ian Herbert,g,key,vo)
フランク・ケンヨン(Frank Kenyon,g,vo)
プロデュースはマイク・ハリソンです。
B-3がキャット・スティーヴンス、B-4がスプーキー・トゥース時代のメンバー、ルーサー・グロヴナーの曲です。その他はメンバーとの共作、それにメンバーのピーターの曲が2曲です。
マイク・ハリソンのポール・ロジャースばりのヴォーカルが、いかにもヘヴィーなブリティッシュロックらしく、どの曲もミディアム・テンポにまとめられており、スプーキー・トゥースを思い起こさせます。なんとも思い出深いアルバムです。
この後、マイクは1972年に『Smokestack Lightning』、そして1975年に『Rainbow Rider』という2枚のソロアルバムを発表します。この間にスプーキー・トゥースの再結成もありました。
この後マイク・ハリソンは1997年まで音楽活動は停止しました。
そして長いブランクの後、かつてのスプーキー・トゥースのメンバーとレコーディングなどを開始しました。そしてアルバム『Cross Purpose』をリリースしました。
また2001年には『Hamburg Blues Band』と行動し、アルバム『Touch』をリリースします。
2007年にはソロアルバム『Late Starter』をリリースしたのです。
残念ながらこれが遺作となってしまいました。ブルースもしっかりやっているようです。フランキー・ミラー、トニー・ジョー・ホワイト、デルバート・マクリントン、レイ・チャールズ、ルーズベルト・サイクス、アイザック・ヘイズ、ローウェル・フルソン、オーティス・レディングなど、彼のお気に入りをカバーしているようです。やはり彼にはブルース、ソウルがよく似合います。
未購入です。何としても入手しなければなりません。
マイク・ハリソン。享年72才。遅くなってしまいましたが、改めてマイク・ハリソンの冥福をお祈りします。合掌。
Mike Harrison - Wait Until the Morning
Mike Harrison - Hard Headed Woman
それでは今日はこの辺で。