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この人の、この1枚 『ディッキー・ベッツ(Dickey Betts)/ Pattern Disruptive』

デュアン・オールマン(Duane Allman)亡き後、グレッグ・オールマン(Gregg Allman)と共にオールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band,以下ABB)を支えてきた男、ディッキー・ベッツ(Dickey Betts)です。

 

ディッキー・ベッツは1943年のフロリダ生まれです。父親の影響で小さい頃から色々な楽器をこなし、10代前半でギターを始めました。当初はブルーグラスアイリッシュ・フォークなどを好んで演奏していましたが、ギターを習い始めるとブルースに興味を持ち始めました。

1967年頃、ベリー・オークリー(Berry Oakley,b)セカンド・カミング(Second Coming)というバンドを組み活動しました。

その後バンドは解散し、1969年二人はデュアン・オールマンとセッションする機会を得、すぐにバンドの結成に向かいました。そしてABBが結成されました。ディッキー・ベッツはデュアンとともにリードギターを担当し、ソングライティング、ヴォーカルもグレッグ・オールマンとともに担当しました。

ABBについては以前の記事を参考にして頂きたいと思います。

lynyrdburitto.hatenablog.com

lynyrdburitto.hatenablog.com

しかし、1971年、デュアンが交通事故で亡くなってしまいます。これで強力なリーダーを失ったバンドは存続の危機に立たされますが、ディッキー・ベッツがリーダーシップを発揮し、製作途中だった『Eat A Peachを完成させました。

そして1973年には『Brothers & Sisters』をリリースし、見事全米1位に輝きました。またシングルの大ヒット「ランブリンマン」はベッツがリードヴォーカルを執り、バンドにカントリーフレーヴァ―を持ち込みました。これでABBはグレッグのブルースとディッキー・ベッツのカントリーという棲み分けが出来ました。

 

1974年には初めてのソロアルバム『Highway Call』をリリースします。

ヴァッサー・クレメンツ(Vassar Clements,fiddle)が参加した カントリー色の強いアルバムでした。

 

1976年、ABBはグレッグとベッツの不仲から解散してしまいます。

ベッツは自身のバンド『Dickey Betts & Great Southern』を結成し、2枚のアルバムをリリースします。1977年の『Dickey Betts & Great Southern』と1978年の『Atlanta's Burning Down』です。

 

 

1978年になるとグレッグの呼びかけでベッツと仲直りし、ABBも再結成します。

『Enlightened Rogues』『Reach for the Sky』『Brothers Of The Road』と3枚のアルバムをリリースします。

 

しかし、1982年に再び解散します。

 

そしてしばらくの沈黙の後、1988年『The Dickey Betts Band』という名義でアルバム『Pattern Disruptive』をリリースします。

 

01.Rock Bottom

02.Stone Cold Heart

03.Time To Roll

04.The Blues Ain't Nothin

05.Heartbreak Line

06.Duane's Tune

07.Under The Guns Of Love

08.C'est La Vie

09.Far Cry

10.Loverman

 

メンバーは

ディッキー・ベッツ(Dickey Betts,g,vo)

ウォーレン・ヘインズ(Warren Haynes,g,vo)

マット・アブツ(Mat Abts,ds,vo)

ジョン・ニール(John Neel,key,harmnica,vo)

マリー・プリヴェッティ(Marry Privette,b,vo)

 

ゲストとしてABBのブッチ・トラックス(Butch Trucks,perc)が参加。

プロデュースはジョン・マシアス(John Mathias)とバンドメンバーです。

 

凄いメンバーです。ウォーレンとマットは後にガヴァメント・ミュール(Gov't Mule)、またウォーレンとジョン・ニールはこの後ディッキー・ベッツと共にABBの2回目の再結成に参加します。

なおガヴァメント・ミュールについては以前の記事を参照ください。

lynyrdburitto.hatenablog.com

アルバムの方はというと、かつてのABBを彷彿とさせる楽曲が並びます。ウォーレン・ヘインズとジョン・ニールが1曲づつリードヴォーカルを執っています。サザンロック特有のジャムバンド風な曲もあって、ABB復活を感じさせます。ディッキーとウォレンのツインギターもカッコいいです。彼のソロアルバムの中では一番の出来だと思います。その後のABBにもガヴァメント・ミュールにも通じるものが有ります。

 

1989年、ABBは再々結成します。ディッキー・ベッツはバンドのウォーレンとジョン・ニールを連れて参加します。

しかし、2000年には再びメンバーとの不和からバンドを追い出される形で脱退します。

 

2001年にはメンバーを一新し『The Dicky Betts Band』を再結成し、アルバム『Let's Get Together』をリリースします。

 

この後は再び『Dickey Betts & Great Southern』でライブ活動を行っているようです。そのライブアルバムも発表されています。

 

今はデュアンと名付けた息子と一緒にプレイしています。よほどデュアン・オールマンを敬愛していたのでしょう。そのくせデュアンの弟との仲は悪すぎたようです。

 


DICKEY BETTS BAND - Rock Bottom ('88)


Dickey Betts Band - Time to Roll


The Dicky Betts Band - The Blues Ain't Nothin'


Duane's Tune

 

 

それでは今日はこの辺で。