Flying Skynyrdのブログ

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『CSN&Y』の6枚組CDは、果たして?

クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(Crosby Stills Nash & Young)の6枚組CDが発売され、バーズの8枚組の二の舞を覚悟しながら、騙されたと思ってまた買ってしまいました。値段は送料込みで3300円でした。

タイトルが『Broadcast Collection '70-'74』です。

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Broadcast Collection '70-'74 (6CD)

Broadcast Collection '70-'74 (6CD)

 

 

おそらくこれまでのブートレグの寄せ集めだろうと思って期待はせずに、買いました。

FMラジオ用のライブ録音です。

 

DISC 1FILLMORE EAST ,NY,1970』

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01 Suite - Judy Blue Eyes

02 On The Way Home

03 Teach Your Children

04 Blackbird

05 Tell Me Why

06 Triad

07. Laughing

08 Our House

09 The Lee Shore

10 Simple Man (False Start) > Simple Man

11 Man In The Mirror

12 Cinnamon Girl

13 Down By The River

14 Guinnevere

15 Only Love Can Break Your Heart

16 Black Queen

17 49 Bye-Byes

18 Love The One You're With

 

DISC 2FILLMORE EAST ,NY,1970』

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01 Pre-Road Downs

02 Long Time Gone

03 Helplessly Hoping

04 Ohio

05 As I Come Of Age

06 Southern Man

07 Woodstock

08 Carry On

09 So Begins The Task

10 Like A Hurricane

11 Wooden Ships

12 Find The Cost Of Freedom

 

DISC 1と2は1970年のフィルモア・イーストでのライブ。アルバム『4Way Street』の録音と同時期です。

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一昨年買った2枚組のブートレグ『Man in the Mirror』と同じ録音と思われますが、曲数は断然こちらの方が多いので正解でした。

DISC 1は『4 Way Street』と同じような曲順で進みます。全編アコースティックです。「Cinnamon Girl」「Down By The River」もアコースティックバージョンです。

DISC 2はエレクトリック・サイドです。「Southern Man」は10分、「Carry On」は14分の演奏です。例によってスティルスとヤングのギターバトルが繰り広げられます。

Like A Hurricane」を歌ったのには驚きました。この曲は1976年の初来日の武道館での公演で初めて聴いた曲です。翌年にアルバム『American Stars N' Bars』の中に収録されました。まさかこの1970年当時に既に出来ていた曲だったのです。知りませんでした。初めて聴いた時には感動したものです。あの感動が甦りました。欲を言えば音質がもう少しよければ、というところでしょうか。

どちらの盤も80分近い収録時間でたっぷり聴けます。

DISC 3 『LAKEHURST,NY,1970』

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1 Suite > Judy Blue Eyes

2 Blackbird

3 On The Way Home

4 Teach Your Children

5 Tell Me Why

6 The Loner > Cinnamon Girl > Down By The River

7 Black Queen

8 49 Bye-Byes > America's Children > For What It's Worth

9 Love The One You're With

 

DISC 4 『LAKEHURST,NY,1970』

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1 As I Come Of Age

2 Pre-Road Downs

3 Long Time Gone

4 Helplessly Hoping

5 Ohio

6 Southern Man

 

DISK 3と4はLAKEHURSTでの1970年6月30日の録音。これも『4 Way Street』と同時期の録音です。

例によってジュディ・コリンズに捧げたスティルス組曲:青い眼のジュディ(Suite: Judy Blue Eyes)」でスタートします。ヒット曲の「Teach Your Children」などは実に楽しそうです。ニール・ヤングのアコースティック・メドレー「The Loner > Cinnamon Girl > Down By The River」も聴きごたえあります。いずれもオリジナルアルバムではエレクトリックで長尺物でしたから珍しいです。

こちらもDISC 3はアコースティック、DISC 4はエレクトリックです。DISC 3は66分、DISC 4は37分と短めです。「Southern Man」は13分を超える熱演です。音質はアコースティックまずまず良ですが、エレクトリックは音が籠ってあまりよくありません。ちょっと残念。

 

DISC 5 『SANFRANCISCO,CA,1972』

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01 Wooden Ships

02 I Used To Be A King

03 The Lee Shore

04 Harvest *

05 Only Love Can Break Your Heart *

06 Southbound Train *

07 Intro To Crosby Solo Segment

08 Almost Cut My Hair

09 Page 43

10 Intro To Nash Solo Segment

11 And So It Goes

12 Immigration Man

13 Heart Of Gold *

14 The Needle And The Damage Done *

15 Teach Your Children *

16 Military Madness *

17 Chicago *

18 Bill Graham Outro

* with Neil Young

 

DISK 5は1972年3月26日、サンフランシスコのWINTERLANDでの録音。

クロスビー&ナッシュのステージにニール・ヤングが飛び入り出演したときの模様です。発売されたばかりの『HARVEST』から何曲か歌っています。全編アコースティックライヴです。クロスビー&ナッシュはこの後アルバムを発表します。正確にはCSN&Yではありませんが、ニール・ヤングを含めたハーモニーの美しさには感動ものです。全編アコースティック。アンコールは大好きなグラハム・ナッシュの「Chicago」。会場割れんばかりの拍手です。その後、ビル・グラハムの挨拶があります。音質も悪くありません。69分。

   

 

DISC 6 『WESTBURY,NY,1974』

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01 Love The One You're With

02 Wooden Ships

03 Immigration Man

04 Helpless

05 Military Madness

06 Johnny's Garden

07 Walk On

08 Almost Cut My Hair

09 Teach Your Children

10 Only Love Can Break Your Heart

11 Lee Shore

12 Time After Time

13 Southbound Train

14 Another Sleep Song

15 Our House

16 Hawaiian Sunrise

 

DISC 6は1974年9月8日のニューヨーク、ウエストベリーのキング・ビスケット・フラワーでのROOSEVELT RACEWAY公演での録音。

1970年にCSN&Yとしては活動を停止していた彼らが、1974年に一時的に再結成して大々的にツアーを行いました。その時の模様を録音したものです。これは2015年に発売された『Roosevelt Raceway, Westbury, NY,September 8th 1974』と同じものです。

ここではアコースティック・バージョンは無く、いきなりエレクトリックです。ニール・ヤングも発売されたばかりの『On The Beach』から「Walk On」を披露しています。デヴィッド・クロスビーも曲数は少ないですが存在感は大きいです。音質もよく、あらためてCSN&Yの凄さを感じさせられました。75分。

この100万人以上を集めた1974年のツアーの模様は2014年にCSNY 1974(3CD+DVD)』で発売されました。

 

 

その後1988年と1999年にそれぞれ4人でのアルバムを発表しています。

『American Dream』『Looking Forward』です。

 

 

さらに2008年にはDeja Vu Live』なるライヴまで発表しています。

 

この6枚組は、バーズの8枚組と違ってまずまず正解でした。もっともCSN&Yのプライベート盤をあまり買っていなかったということですが。6枚組で3300円なら正解でしょう。

4人ともに健在、何よりです。

 

 


Crosby Stills Nash and Young Live at Fillmore East 1970

 

『4 Way Street』から


Crosby, Stills, Nash & Young - Southern Man (live audio 1970)

 


On The Way Home - HD (Live) Fillmore East


CROSBY STILLS NASH & YOUNG - Almost Cut my Hair (Live 1974)

 

それでは今日はこの辺で。