Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚 『カーラ・ボノフ(Karla Bonoff)/Karla Bonoff』

 アメリカ西海岸の女性シンガー・ソングライターカーラ・ボノフ(Karla Bonoff)は1951年、南カリフォルニアサンタモニカで生まれました。両親ともユダヤ人で、小さい頃から音楽に親しんでいました。

1968年頃、当時ストーン・ポニーズで活躍していたリンダ・ロンシュタッドやケニー・エドワーズ(Kenny Edowards)と知り合います。ストーン・ポニーズが解散し、ケニー・エドワーズはカーラ・ボノフを新しく結成するバンド、ブリンドル(Bryndle)に誘います。ブリンドルにはアンドリュー・ゴールド(Andrew Gold)ウェンディ・ウォルドマン(Wendy Waldman)がいました。

このバンドはシングルを1枚リリースしますが、アルバム制作でA&Mレコードと折り合いがつかず、アルバム制作は中止、バンドは解散します。

カーラは再びソロ活動を余儀なくされました。そんな折、1976年にリンダ・ロンシュタッドが自身のアルバム『Hasten Down the Wind』に彼女の曲を3曲もカバーしました。このことがきっかけとなり、カーラの名前は知られるようになりました。そしてコロムビア・レコードとの契約が成立します。

 

1977年、待望のファーストアルバムがリリースされます。『Karla Bonoff』です。

 

Side A

1.Someone To Lay Down Beside Me

2.I Can't Hold On

3.Lose Again

4.Home

5.Faces in the Wind

 

Side B

1.Isn't It Always Love

2.If He's Ever Near

3.Flying High

4.Falling Star

5.Rose in the Garden

 

レコーディングには凄いメンバーが参集しました。

カーラ・ボノフ(Karla Bonoff, vo, p, g)

ケニー・エドワーズ(Kenny Edwards,g,b, mandolin, vo)

アンドリュー・ゴールド(Andrew Gold,g,p,clavinet, harmonium,vo)

ワディ・ワクテル(Waddy Wachtel,g)

リランド・スクラー(Leland Sklar,b)

ラス・カンケル(Russ Kunkel,ds)

マイク・ボッツ(Mike Botts,ds)

ティーヴ・フォーマン(Steve Forman,perc)

ダン・ダグモア(Dan Dugmore ,steel guitar)

リンダ・ロンシュタッド(Linda Ronstadt ,background vo)

ウェンディ・ウォルドマン(Wendy Waldman,background vo)

グレン・フレイ(Glenn Frey,background vo)

ジョン・デヴィッド・サウザー(J. D. Souther,background vo)

ブロック・ウォルシュ(Brock Walsh,background vo)

ジェイ・ワインディング(Jai Winding,p)

モリー・ゴルディ(Emory Gordy, Jr. ,b)

ジョン・ウェア(John Ware,ds)

 

プロデュースはケニー・エドワーズです。

ウェストコーストの人脈がよくわかるメンバーです。

 

A-1、A-3、B-2はリンダ・ロンシュタッドが『Hasten Down the Wind』でカバーした曲です。ここでは逆セルフ・カバーになりました。リンダとの比較は意味がありませんが、カーラはあくまで静かに、しとやかに歌っています。

文句なしのアルバムに仕上がりました。

 

1979年にはセカンドアルバム『Restless Nights(ささやく夜)』をリリースします。

 

ここでも前作のメンバー以外に、ガース・ハドソン(The Band)ダニー・コーチマーデヴィッド・リンドレードン・ヘンリー(Eagles)ジェイムス・テイラー等が参加しています。

このアルバムはビルボードの31位を記録しました。

 

1982年にはサードアルバム『Wild Heart of the Young』をリリースします。

ここでもおなじみのメンバーにビル・ペイン(Little Feat)ジョー・ウォルシュ(Eagles)ティモシー・シュミット(Poco,Eagles)などが参加しています。

このアルバムの中の「Personally」ビルボードの19位を記録するヒットとなりました。アルバムは49位でした。

 

その後は1984年に映画『Footloose』の挿入歌「Somebody's Eyes」が全米16位とヒットします。

1988年に4枚目のアルバム『New World』をリリースしますが、これがソロアルバムの最後となっています。

 ここにはピーター・フランプトンが参加しています。

 

1995年にはブリンドルがオリジナルメンバーで再結成されます。アルバムもリリースされました。昔頓挫したアルバムも目出度くリリースされました。

 

 

1980年の来日が初めてだったと思います。2000年以降はたびたび来日公演を行っています。

ライブアルバムも発表されたりして、今でも元気に活躍しているようです。

 

私にとっては何といってもファーストアルバムがベストです。本当にいい曲を書きます。そして艶やかな声、痺れます。

 


KARLA BONOFF "Someone To Lay Down Beside Me" HQ


Karla Bonoff "Lose Again"

 


If He's Ever Near(with lyrics)-Karla Bonoff

 

 

それでは今日はこの辺で。