今日の「懐かしのヘヴィメタ(懐メタ)・シリーズ」はクワイエット・ライオット(Quiet Riot)です。
このバンドについては今更説明の必要もないと思います。アルバムについてもあまりに売れたので、余計な説明は不要です。が、レコード棚を探っていたら、例のジャケットが目につきました。これは俺たちのことも書けと言っているのかな、ということで取り上げました。
簡単にクワイエット・ライオットの経歴を書くと、結成は1973年。
当初のメンバーは
ケヴィン・ダブロウ(Kevin Dubrow,vo)
ケリー・ガルニ (Kelly Garni,b)
ドゥリュー・フォーサイス(Drew Forsyth,ds)
バンド名はまだMarch 1でした。その後Little Womenに変更し、すぐさまQuiet Riotに変更し、1975年に正式に発足しました。
1977年にファーストアルバム『QUIET RIOT』がレコーディングされ日本で発売されました。
翌年には『QUIET RIOT II』がレコーディングされましたが、レコーディング後にケリー・ガルニが脱退してしまいます。代わりにルディ・サーゾ(Rudy Sarzo,b)が加入し、セカンドアルバムがこれまた日本でリリースされました。
結局、最初の2枚はアメリカでは発売されませんでした。
そして、1979年にランディ・ローズはオジー・オズボーンのもとへと向かいました。1981年にはランディの誘いでルディ・サーゾもオジーのバンドへ加入しました。ここで一旦クワイエット・ライオットは解散します。
ケヴィン・ダブロウとドゥリュー・フォーサイスはDuBrowを結成しました。
そして1982年3月19日、悲劇が起こります。ランディ・ローズが飛行機事故で帰らぬ人となってしまいました。
ケヴィン・ダブロウはクワイエット・ライオットを再結成する決心をします。ルディ・サーゾもオジーのバンドを去り、クワイエット・ライオットに参加します。さらにカルロス・カヴァーゾ(Carlos Cavazo,g)とフランキー・バネリ(Frankie Banali,ds)が加わって、新たなクワイエット・ライオットが結成されました。
そして1983年にサードアルバム『Metal Health』がリリースされます。
副題として「ランディ・ローズに捧ぐ」となっています。
Side A
1.Metal Health
2.Cum On Feel the Noize
3.Don't Wanna Let You Go
4.Slick Black Cadillac
5.Love's a Bitch
Side B
1.Breathless
2.Run for Cover
3.Battle Axe
4.Let's Get Crazy
プロデュースはスペンサー・プロファー(Spencer Proffer)です。
アルバムはヘヴィメタのアルバムとしては初めての堂々の全米1位を獲得。6✖プラチナ。シングルの「Metal Health」は31位。「Cum on Feel the Noize」は7位。「Slick Black Cadillac」は32位になりました。
「Cum on Feel the Noize」はスレイドの1972年のヒット曲のカバーです。
B-5のバラード「Thunderbird」はランディ・ローズの思い出に捧げられた曲です。
ブリティッシュ・ハードロックの匂いがプンプンします。スレイドの曲を取り上げたのも影響しています。
アルバムジャケットとは違い、気持ちいいぐらいにハードロックです。
この翌年には4枚目のアルバム『Condition Critical』をリリースします。
このアルバムも健闘しましたが前作ほどの売行きではありませんでした。
翌年にはルディ・サーゾが脱退します。
1986年にアルバム『QRIII』をリリース後、ケヴィン・ダブロウが仲間から総スカンを喰って解雇されます。後任にはラフ・カットのポール・ショーティノ(Paul Shortino,vo)が加入します。
その後は度重なるメンバーチェンジと再編を繰り返しながら現在に至っています。
個人的な感想でいえば、ランディ・ローズ以後のこのバンドは『Metal Health』に尽きます。
Cum on Feel the Noize by Quiet Riot
それでは今日はこの辺で。