ウェスト・コーストのアルト・サックス/フルート奏者、バド・シャンク(Bud Shank)です。
バド・シャンクは1926年のオハイオ州デイトンの生まれで、1950年頃からスタン・ケントン楽団で演奏していました。
ロック・ミュージシャンとも交流が深く、ハリー・ニルソン、ジーン・クラーク、ボズ・スキャッグスのアルバムなどにも参加しています。
1969年にミシェル・ルグランと競演したアルバムを見つけました。
バド・シャンクのレコードはこれまでにも何枚か買っていましたが、このアルバムは買い逃していました。今回はCDでしたが安かったので即買いでした。
ルグランもピアノとアレンジメントで参加しています。曲は全てルグランの曲です。
ルグランの映画音楽集みたいなものです。『華麗なる賭け』『ロシュフォールの恋人たち』『シェルブールの雨傘』の選曲とその他に「ワン・デイ」と「ワンス・アポン・ア・サマータイム」が含まれています。
『風のささやき(Windmills of Your Mind)』
01.The Windmills of Your Mind
02.Watch What Happens
03.Theme d'Elise
04.One Day
05.Chanson de Solange
06.De Delphine a Lancien
07.I Will Wait for You
08.His Eyes, Her Eyes
09.Once Upon a Summertime
10.Chanson des Jumelles
パーソナルは
Bud Shank - alto saxophone, flute
Gary Barone, Bud Brisbois, Conte Candoli - trumpet
Billy Byers - trombone
Ernie Watts - tenor saxophone
Michel Legrand - piano, harpsichord, arranger
Artie Kane - organ
Howard Roberts - guitar
Ray Brown - bass
Shelly Manne - drums
プロデュースはRichard Bockです。
01は『華麗なる賭け』の挿入歌「風のささやき」です。ダスティ・スプリングフィールドでヒットしました。バドのアルトが聴かせます。
03も『シェルブールの雨傘』より。ルグランのピアノが聴けます。アレンジも見事。
04はジャック・ジョーンズの歌で有名になった曲。ムーディーです。
05は『ロシュフォールの恋人たち』より「ソランジの歌」。軽快なジャズ。
06も『ロシュフォールの恋人たち』より。
07は『シェルブールの雨傘』のテーマ。アレンジがいいです。バドのアルトが素晴らしいの一言。
08は『華麗なる賭け』より。
09はブロッサム・ディアリーのヒットで有名になった曲。
10は『ロシュフォールの恋人たち』より「双子の姉妹」。
あっという間の10曲でした。
ルグランの映画音楽のジャズ・アレンジは多くのミュージシャンが演奏していて、これまでにも何度か紹介していますが、この盤も珠玉の1枚になりました。
今頃になって、このようなアルバムに出会うとはラッキーでした。
Bud Shank - The Windmills Of Your Mind
Love Theme, Umbrellas Of Cherbourg (I'll Wait For You)
Bud Shank - Once Upon a Summertime
それでは今日はこの辺で。