もう、20年くらい前のことでしょうか。ディスク・ユニオンでレコード漁りをしていると、聴きなれない日本人の女性ヴォーカルが聞こえてきました。思わず、レコード探しの手を止めてしまいました。
その何とも言えないブルージーな、気だるい歌い方、そのくせ声はかわいい。そして演奏もフルートなどが入って、ギターもジャジーで「なんじゃ、こりゃ!」となって、早速受付に行ってアーティスト名を聞き出しました。するとアーティストは小島麻由美でCDは『真夜中のパーティ』というマキシシングルでした。迷わずその場で購入しました。
01.真夜中のパーティ
02.私の恋人
03.プレイガーリー(live)
04.セシルカット・ブルース(live)
03,04はNHK-FMの「ライフ・ビート」より。
渡辺 等(b,cell)
塚本 功(electric g)
国吉 静治(flute)
寺谷 誠一(ds)
清水 一登(electric p)
ライオン・メリー(organ)
01,02が新曲のスタジオ録音で、03,04はライヴ音源です。
タイトル曲がいいのはもちろんですが、ライヴのかったるさが何といっても聴きどころです。03はスキャットで歌詞無し。04は彼女の代表曲のようです。2曲ともブルージーで素晴らしい。
これに味をしめそれ以前のアルバムも購入してしまいました。
1995年リリースの『セシルのブルース』
1998年リリースの『さよならセシル』
ジャケットのイラストは全て彼女自身です。
彼女の音楽性はジャズやブルース、ラテン、歌謡曲などジャンルにとらわれない独特の世界観です。そしてアンニュイな歌唱法とかわいらしい声のアンバランスさが何よりも魅力的です。
余談ですが、「人間椅子」のファンである娘に聞かせたら気に入ったようで、その後のアルバムも買っていたようです。
最近の動静はよくわかりませんが、マイ・フェヴァリット・シンガーの一人です。
それでは今日はこの辺で。