昨日のキネ旬シアターは『ボヘミアン・ラプソディ』でした。
監督:ブライアン・シンガー
脚本・原案:アンソニー・マクカーテン
主演:ラミ・マレック、ルーシー・ボイトン、グイリム・リー
制作:2018年 イギリス、アメリカ 日本公開 2018年
なんで今頃!、なんて言われそうですが、公開当初から観るつもりはありませんでした。たまたまキネ旬シアターで上映すると言うので最終日近くになって、とりあえず見ておくかということで観に行きました。家族は全員観ており、「よかった、よかった」の連発で、ますます観る気が失せました。
なぜか高校生の頃からクイーンを毛嫌いするところがあり、レコードは1枚も買っていません。ですからまともにクイーンを聴いたことがありません。もちろんラジオから流れてくる曲は聴いていましたが、進んで聴くということはありませんでした。いい曲があることも知ってはいたのですが・・・。
なぜ毛嫌いしたかというと、おそらく凄い人気だったからでしょう。女子高生はクイーンのレコードをジャケットを見せびらかすように持ち歩き、いたるところでクイーンの話です。こちらはそんなお子様バンドは聴かねえぞ、とばかりいきがっていたのでしょう。ひねくれた性格がずっと今まで続いてしまったということかもしれません。こういう変な性格なのです。
映画の内容については今更書くこともないと思いますので簡単に。
1970年のクイーンの結成から1985年の「ライブ・エイド」の出演までをフレディ・マーキュリーを中心に描いた映画です。
ストーリーはおざなりで、どうということはありません。売れない頃から、一躍人気バンドに。そして恋愛、バイセクシャル、バンド内のゴタゴタ、エイズ発症、そして復活、死です。
私などはバンド内のドロドロと、フレディの生い立ちや私生活、性、内面をもっと描いた方がよかったような気もします。音楽映画にするならもっと音楽中心にすれば、など制作の意図が今一つ掴めませんでした。しかし、これだけあっさりと描いたことが逆にこの映画が人気になった要因かもしれません。超人気バンドとフレディのサクセスストーリーとしてはこちらの方がよかったのでしょう。
フレディ役のラミ・マレックは熱演でした。部分的には彼の歌唱も使われたようです。出っ歯は少し不自然でした。髪を切る前はフレディというよりはミック・ジャガーでした。
演奏部分などは楽しめました。You Tubeを観たほうがいい、なんて野暮なことを言ってはいけません。
あ~、もっと早くクイーンを聴いていればよかった、という気持ちにまではなれませんでしたが、観て損はありませんでした。この映画は劇場で観ないといけません。DVDでは迫力が伝わらないでしょう。
それでは今日はこの辺で。