Flying Skynyrdのブログ

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前野曜子の『ペドロ&カプリシャス』

ペドロ&カプリシャスと言えば、大抵の人は高橋真梨子を思い出すのでしょう。しかし私にとってのペドロ&カプリシャス前野曜子です。

あれは1971年だったでしょうか。「別れの朝」が大ヒットし、一躍ペドロ&カプリシャスが脚光を浴びました。ラテン・ミュージックを取り入れたバンドでした。それがウド・ユルゲンスの曲をカバーした「別れの朝」でデビューします。

前野曜子ペドロ&カプリシャスの初代ヴォーカリストです。2代目が高橋真梨子です。前野曜子宝塚歌劇団の出身でその後は西丘 有理と名乗っていました。亀淵由香とコンビ「リッキー&960ポンド」を組んでレコードもリリースしています。

1971年に同じ事務所のペドロ&カプリシャスに参加し、いきなりの大ヒットを飛ばしたのです。

しかし、1973年、バンドを脱退し、ソロに転向しました。その辺の理由はよくわかりませんが、単身アメリカに渡ったようです。1979年には松田優作主演の『蘇る金狼』の主題歌を歌います。しかし、この頃はアルコール依存症になっており、1988年40歳の若さで亡くなりました。惜しい人を亡くしました。

 

前野曜子はその容姿もさることながら、ハスキー・ヴォイスが何とも魅力的で、歌のうまさは天下一品でした。

 

1973年、前野曜子が脱退すると、2代目ヴォーカリストとして高橋真梨子が起用されました。この時の芸名は高橋まりでした。「ジョニーへの伝言」五番街のマリーへ」といったヒットを飛ばしました。人気度はこの時が一番だったのではないでしょうか。

しかし、私にはペドロ&カプリシャスといえば前野曜子の名前が浮かんでしまいます。ミニスカートとカーリーヘアとハスキー・ヴォイス。そんなペドロ&カプリシャスですが前野曜子在籍時のレコードは買っていません。というか、そこまで手が回りませんでした。だいぶ後になってから中古屋で見つけましたが高くて思いとどまりました。今では後悔しています。

そんなわけでCDで我慢しています。

 

別れの朝

別れの朝

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前野曜子が在籍していたアルバムはこの2枚だけです。いずれも素晴らしいアルバムです。

『別れの朝』

01.別れの朝

02.ある愛の詩    

03.雪が降る       

04.夜が明けて    

05.夜のカーニバル

06.忘れないわ    

07.マミー・ブルー           

08.エイント・ノー・サンシャイン

09.ラブ              

10.出ておいでよ!お嬢さん           

11.ムーヴ・オーバー        

12.ブラック・マジック・ウーマン

13. そして今は(NOW) (ボーナス・トラック)

14. 朝もやの中で (ボーナス・トラック)

 

『さようならの紅いバラ』

01.さようならの紅いバラ

02.この胸のときめきを    

03.初恋の並木道

04.ヨーコの部屋              

05.愛のレクイエム          

06.別れの朝       

07.気になる女の子          

08.結婚しようよ              

09.オールド・ファッションド・ラブ・ソング           

10.いとしのネナ

11.夜のカーニバル           

12.デイ・アフター・デイ

13.夜はひとりぼっち (ボーナス・トラック)

14.センチメンタル・ヨーコ (ボーナス・トラック)

15.ゆうなぎ (ボーナス・トラック)

16.誘惑 (ボーナス・トラック)

 

こうしてみると洋楽のカバーがなんと多いことか。「ブラック・マジック・ウーマン」までカバーしてしまうところはラテンロックを標榜していたバンドの面目躍如でしょうか。

 


[別れの朝」ペドロ&カプリシャス(前野曜子歌唱版)


ペドロ&カプリシャス【前野曜子】


忘れないわ  前野曜子(ペドロ&カプリシャス)


前野曜子 (Yoko Maeno) この胸のときめきを_

 


前野曜子 (Yoko Maeno) 誘惑 (1974)

 

 

それでは今日はこの辺で。