Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚 『ハーレム・スキャーレム(Harem Scarem)/Mood Swings』

今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」はカナダのバンド、ハーレム・スキャーレム(Harem Scarem)です。

結成は1987年、トロントです。その時のメンバーは

ハリー・ヘス(Harry Hess,vo,key)

ダレン・スミス(Darren Smith,b,ds,vo)

ピート・レスペランス(Pete Lesperance,g,vo)

マイク・ジオネット(Mike Gionet,b,vo)

の4人でした。

ハリーとダレスは共にBlind Vengeanceというバンドに所属していました。ピートもMinotaurなるバンドでギターを弾いており、マイクは音楽学校に通いながらクラブのDJなどをしていたようです。

 

1991年にファーストアルバムHarem Scaremをリリースします。

これは日本ではまだ発売されませんでした。日本でもほとんど知られていませんでした。日本ではセカンドが出た後で発売になりましたが、セカンドに負けず劣らず素晴らしいアルバムで大好きでした。甘さを備えたハード・ポップロックでした。

 

そして1993年にセカンドアルバム『Mood Swings』が発表されるのです。

 

01.Saviors Never Cry

02.No Justice

03.Stranger Than Love

04.Change Comes Around

05.Jealousy

06.Sentimental Blvd

07.Mandy

08.Empty Promises

09.If There Was A Time

10.Just Like I Planned

11.Had Enough

 

プロデュースはケヴィン・ドイル(Kevin Doyle)ハリー・ヘスピートレスペランスです。

 

このアルバムが日本でのデビューアルバムになりました。そして日本で大評判になりました。本国カナダでもチャートの85位とチャートインしました。

 

個人的にはこのアルバムが彼らの最高傑作だと思っています。ギター、ヴォーカル、ハーモニー、メロディー、どれをとってもこれ以後に作品を上回っています。メロディアスなところは日本人受けしたのでしょう。

 

1995年にサードアルバム『Voice of Reason』がリリースされます。

 

ここからハーレム・スキャーレムの迷走が始まります。このアルバムはダークで重たい。あくまでも好みですが、私自身はしっくりきませんでした。

 

この直後、マイク・ジオネットが脱退します。代わりにバリー・ドナヘイ(Barry Donaghy,b,vo)が加入します。

 

そして1997年に日本でのタイトル『Believe』がリリースされます。

ここでは以前の勢いを取り戻した感がありました。

 

しかし、続く1998年の『Big Bang Theory』はポップグループになったような印象でした。

 

そして1999年、何を血迷ったのかバンド名を『Rubber』に変更したのです。しかも、日本でだけは以前のバンド名で通したのです。アルバム名は『Rubber』です。訳が分かりません。それだけ日本を意識していたのでしょう。日本での人気は依然高かったのです。続けて2001年にラバー名義で『Ultra Feel』をリリースします。

 

 

しかし、こうした策も功を奏せず、結局バンド名を元のハーレム・スキャーレムに戻し再出発を図ることにしました。アルバムも何枚かリリースしましたが、2008年解散を宣言しました。

 

その後、2012年に再結成を発表し『Mood Swings』を再録すると宣言し、2013年、再録アルバム『Mood Swings II』を発表しました。やはり、彼らもこのアルバムが一番気に入っていたのでしょう。納得です。

 

現在も活動は続けているようです。

 


Harem Scarem - Stranger Than Love


Harem Scarem - Saviors Never Cry


Harem Scarem "No Justice"


Harem Scarem-Empty Promises

 

 

それでは今日はこの辺で。