Flying Skynyrdのブログ

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超絶ギター 『インペリテリ(Impellitteri)/Answer To The Master』

今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」は超速弾きギターのクリス・インペリテリ率いるインペリテリ(Impellitteri)です。

 

インペリテリは1987年、ロサンゼルスにて、ギタリストのクリス・インテリぺリ(Chris Impellitteri,g)がヴォーカリストロブ・ロック(Rob Rock,vo)テッド・デイヴィス(Ted Days,b)ロニ・シルバ(Loni Sylva,ds)を加えて結成されました。

 

同年にはEP盤Impellitteri』を発表します。

翌年、ヴォーカルにレインボウやアルカトラスのグラハム・ボネット(Graham Bonnet,vo)を加えて、最初のフルグレンス・アルバム『Stand in Line』を発表します。

 

メンバーの入れ替えがあり、ベースとドラムがクワイエット・ライオットのチャック・ライト(Chuck Wright.b)と後のミスター・ビッグのパット・トーピー(Pat Trpey,ds)にそれぞれ代わっています。

このアルバムはビルボードの91位になり、バンドの名を知らしめました。

 

この後、グラハム・ボネットはバンドを去り、ロブ・ロックが戻りました。そして1992年に『Grin and Bear It』を発表します。

ドラムスはケン・マリー(Ken Mary,ds)に交代しました。

前作のようなネオクラシカルな要素が消え、ファンクやアメリカン・ハードを意識した曲作りになって、ファンは失望しました。

 

そして1993年にEP盤『Victim Of The System』をリリースします。

 

ここでネオクラシカル路線に復帰し、ファンは歓迎しました。

 

そして、1994年に『Answer to the Master』がリリースされます。

 

01.The Future Is Black

02.Fly Away

03.Warrior

04.I'll Wait

05.Hold the Line

06.Something's Wrong with the World Today

07.Answer to the Master

08.Hungry Days

09.The King Is Rising

 

ベーシストがジェイムス・アメリオ・プーリ(James Amelio Pulli,b)に代わりました。

プロデュースはクリス・インペリテリです。

 

このアルバムは当初日本でのみの発売でした。日本人受けする楽曲が並び、売れ行きも好調でした。

クリスの作るメロディーは何とも言えず美しいです。そして速弾きのギター、ロブのハイトーン・ヴォーカル、どれをとっても言うこと無しの傑作です。

 

この後、順調にアルバムをリリースしました。1996年の『Screaming Symphony』

1997年の『Eye Of The Hurricane』と続きます。いずれも前作の延長線上にあり素晴らしい内容です。

 

 

そして2000年のCrunchを最後にロブ・ロックがソロに専念するためバンドを離れます。

 

そして、2002年の7枚目のフルグレンス・アルバムではなんとグラハム・ボネットを再び呼び戻し、『System X』をリリースします。

話題性はあったものの商業的にはイマイチでした。

 

グラハム・ボネットはあっさりと退団、代わりのヴォーカルはカーティス・スケルトン(Curtis Skelton,vo)で、2004年に『Pedal To The Metal』を発表します。

もはやかつてのインテリぺリとは違うバンドのようです。

 

そして長いブランクの後、ロブ・ロックが戻ってきました。2009年に10枚目のアルバム『Wicked Maiden』を発表します。

ドラマーがブランドン・ワイルド(Brandon Wild,ds)に代わっています。私の好きだったころのインテリぺリとは明らかに違ったバンドになっています。それでもロブ・ロックの復帰で、かつてのインテリぺリが垣間見えるのも事実です。

 

インテリぺリの変化の足跡は時代性だと思います。『Answer To The Master』の頃もメタルは既にオルタナグランジに押され衰退の一途でしたが、それでもなんとか日本を始めとするネオクラシカルファンには受け入れられていましたが、2000年代になるとメロディックなメタルもメロデスメタルコアの時代に入っており、彼らもそれを意識せざるを得なかったのでしょう。現にクリスもイ・フレイムスの影響を多分に受けていると認めています。

 

インテリぺリはその後も活動を続け、2015年に『Venom』、2018年に『The Nature Of The Beastにそれぞれアルバムをリリースしています。

 

残念ながら未購入です。

 

3枚目と4枚目は今でも大好きなアルバムです。

 


The Future Is Black - Impellitteri

 


I'll Wait - Impellitteri


Answer To The Master - Impellitteri

 

それでは今日はこの辺で 。