今日の「聴き比べ」は『キサナドゥの伝説(The Legend of Xanadu)』です。
この曲の元歌はイギリスのバンド、デイヴ・ディー・グループ(Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich)が1968年に発表した曲です。
by Alan Blaikley and Ken Howard
You'll hear my voice, on the wind, 'cross the sand
If you should return,
To that black barren land that bears the name of Xanadu
Cursed without hope, was the love that I sought
Lost from the start,
Was the duel that was s'possed to win her heart in Xanadu
And the foot prints leave no traces
Only shadows move in places where we used to go
And the buildings open to the sky
All echo in the vultures cry as if to show
Our love was for a day
Then doomed to pass away
In Xanadu, in Xanadu, in Xanadu
In Xanadu, in Xanadu, in Xanadu
What was it to you that a man laid down his life for your love
Were those clear eyes of yours ever filled with the pain and the tears and the grief
Did you ever give your self to any one man in this whole wide world
Or did you love me and will you find your way back one day to Xanadu
You'll hear my voice, on the wind, 'cross the sand
If you should return, to that black barren land that bears the name of Xanadu
Xanadu, in Xanadu, in Xanadu, in Xanadu
デイヴ・ディー・グループという名前は日本のみでの名称で、本当のバンド名はデイヴ・ディー、ドジー、ビーキー、ミック&ティッチといって5人のメンバーのニックネームを並べたものです。とてもじゃない、長くて言ってられないというんで、グループにしてしまったのでしょう。略称はDDDBM&Tです。が、これまた長くて略称になっていません。
1964年にこのバンド名で活動、1965年からヒット曲を輩出していますが、日本での発売は1967年頃からでした。この「The Legend of Xanadu」はアルバム『If No One Sang』にも収録され、全英1位を記録しました。
デイブ・ディー・グループDave Dee Group/キサナドゥーの伝説The Legend of Xanadu (1968年)
鞭の音がなんともカッコいい。
この曲を日本でカバーしたのがザ・ジャガーズでした。ジャガーズは先日のカーナビーツと同時期にデビューしました。デビュー曲の「君に会いたい」が大ヒットし、いきなり人気グループになりました。「若さゆえ~」のフレーズがカッコよかった。ボーカルの岡本 信がイケメンで人気がありました。その岡本信が2009年に自宅の浴槽で亡くなっているのが発見されました。事件性は無いとの判断でした。バンドは1971年には解散していましたが、その後活動を再開していました。しかし岡本信の死によってバンドは事実上の活動停止になりました。
その彼らが4枚目のシングルとして選んだのがこの曲でした。詩はなかにし礼が訳詞しました。
訳詞:なかにし礼
おー 愛に生きて死のう
あなたを つれてゆこう はるかなキサナドゥ
おー 愛が生きるすべて
砂漠の中にねむる花園 キサナドゥー
あなたとふたりで 愛だけに燃えて暮らしたい
愛するものだけが行ける国なのさ
いつかは なにもいらない愛がいのち
キサナドゥ キサナドゥ キサナドゥー
なにもいらない愛がいのち
キサナドゥ キサナドゥ キサナドゥー
おー愛に生きて死のう
あなたを つれてゆこう
はるかなキサナドゥー キサナドゥー・OLE!
ザ・ジャガーズThe Jaguars/キサナドーの伝説The Legend of Xanadu (1968年)
鞭の音はギターで出しているようです。やはり本家に軍配が上がりそうです。
デイヴ・ディー・グループの曲はこれ以外にもカーナビーツがカバーした「オーケイ!」というヒット曲があります。
デイブ・ディー・グループDave Dee Group/オーケイ!Okay! (1967年)
ザ・カーナビーツThe Carnabeats/オーケイ! Okey! (1967年)
あの当時は日本のグループサウンズもハードだなと思いましたが、今聴くと実におとなしいですね。
それでは今日はこの辺で。