今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」はNWOBHMの代表選手、デフ・レパード(Def Leppard)です。
バンドのスタートは1975年にイギリスのシェフィールドのハイスクールに通っていたリック・サヴェージ(Rick Savage,b)とピート・ウィリス(Pete Willis,g)とトニー・ケニング(Tony Kenning,ds)がATOMIC MASSというバンドを組んだのがスタートです。
そこにジョー・エリオット(Joe Elliott,vo,g)が加入してデフ・レパードにバンド名を変更しました。当初はDef Leopardという綴りでしたが、これを現在の綴りに変えました。
さらにスティーヴ・クラーク(Steve Clark,g)が加わりますが、トニーがバンドを去り、代わりにリック・アレン(Rick Allen,ds)が加入します。
これでラインアップが揃い3曲入りのEP盤を制作し、これが話題となってフォノグラムと契約します。
1980年にファーストアルバム『On Through the Night』でデビューします。
これが全英で15位、全米でも51位のプラチナアルバムになります。デフ・レパードは当初からアメリカを意識していたのか、NWOBHMのバンドとしてはアメリカでの人気が特徴的でした。
翌年にはセカンドアルバム『High 'n' Dry』をリリースします。
これまた全米で38位のダブルプラチナアルバムになりました。
1982年になって、ピート・ウィリスが飲酒問題で解雇され、代わりにガールからフィル・コリン(Phil Collen,g)が加入します。
そして1983年にサードアルバム『Pyromania(炎のターゲット)』が
リリースされます。
01.Rock! Rock! (Till You Drop)
02.Photograph
03.Stagefright
04.Too Late for Love
05.Die Hard the Hunter
06.Foolin'
07.Rock of Ages
08.Comin' Under Fire
09.Action! Not Words
10.Billy's Got a Gun
プロデュースはAC/DC、フォーリナーのロバート・ジョン・マット・ランジ(Robert John " Mutt " Lange)です。
このアルバムが大ヒットしました。シングルの「Photograph」が大ヒットし、アルバムも後に1000万枚を売り上げるダイヤモンド・レコードの認定を受けました。ビルボードでは2位でした。全英では18位ですのでアメリカでの人気がいかに高かったかが分かります。
イギリスのバンドというよりはやはりアメリカナイズされたサウンドです。それでも「Too Late for Love」や「Die Hard the Hunter」などはドラマティックでヨーロッパを感じさせます。その他にもメロディックな「Foolin'」などキャッチ―な曲が散りばめられており、あっという間の44分です。
1984年、次作に取り掛かったメンバー達ですが、ここで悲劇が起こります。ドラマーのリックが交通事故で左腕のすべてを失ってしまったのです。バンドは一時解散も考えました。しかし、右腕だけで演奏できるドラムを開発し、リックは見事に復帰したのです。
そして1987年にモンスターアルバム『Hysteria』がリリースされます。
このアルバムは全米・全英共に1位で、2018年時点で世界中で2800万枚を売り上げたと言いますから、まさに化け物です。シングルは7枚に及び、すべてチャートインを果たしました。内4曲がベスト10入りしました。前作よりさらにキャッチーになったアルバムとなりました。
すると1991年、今度はスティーヴ・クラークがアルコールと薬物の過剰摂取で亡くなってしまいます。
しかし、その悲劇を乗り越えて5枚目のアルバム『Adrenalize』をリリースします。
このアルバムも全米・全英ともに1位を獲得しました。しかし、売上的には前作を大きく下回りました。
路線は前作を踏襲しています。
アルバム発表後、メンバーにディオ、ホワイトスネイクのヴィヴィアン・キャンベル(Vivian Campbell,g)が加入しました。
この後もアルバムをリリースしますが、かつての勢いは薄れてきました。
1999年の『Euphoria』は好きなアルバムの1枚です。
今でも元気に活動を続けています。
Def Leppard - Die Hard The Hunter - HQ Audio
Def Leppard - Foolin' - HQ Audio
それでは今日はこの辺で。