監督:山田洋次
製作:1969年 松竹
先週に引き続き「男はつらいよ」シリーズの第2作です。
この作品ではマドンナ役がテレビ版と同じく佐藤オリエさんです。恋敵は山崎努さん(若い!)。そして寅さんの母親としてミヤコ蝶々さんが出演しています。テレビ版では確か武智豊子さんでした。マドンナ・夏子の父親はこれもテレビ版と同じく東野英治郎さんです。
この第2作から寅さん恒例の「夢」が登場します。
マドンナに振られるのはいつものパターンで、この回の目玉は母親との再会です。
例によって失恋シーンはなんとも切なくなります。そして瞼の母との対面は散々ですが、それもラスト・シーンで救われます。
さくらに男の子・満男が生まれました。
今回も笑っては泣いて、笑っては泣いての連続でした。場内も笑い声が響きました。今回はハンカチを忘れずに持参しました。
マドンナ役の佐藤オリエさんは俳優座の女優でテレビドラマ『若者たち』で人気になりました。ドラマの役名も本名の佐藤オリエ でした。そしてテレビ版の『男はつらいよ』に出演。そしてこの第2作で復活しました。何とも言えない優しさが魅力でした。子供の頃の憧れのお姉さんでした。最近はとんと見かけなくなりましたが、現在76歳。元気で頑張っておられると思います。
『男はつらいよ』、50年経ってもこの新鮮さはいったい何なのでしょう?
3作目以降の上映予定はなさそうです。残念です。家でビデオでも観ましょうか。
それでは今日はこの辺で。