Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ キンクスとヴァン・ヘイレン『You Really Got Me』

今日の「聴き比べ」はロック史上に燦然と輝く名曲、『You Really Got Me』です。

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曲はもちろんキンクス(The Kinks)レイ・デイヴィス(Ray Davies)先生です。キンクスの1964年のデビューアルバム『Kinks』に収録されています。

 

You Really Got Me

By Ray Davies

 

Girl, you really got me goin'

You got me so I don't know what I'm doin'

Yeah, you really got me now

You got me so I can't sleep at night

Yeah, you really got me now

You got me so I don't know what I'm doin', now

Oh yeah, you really got me now

You got me so I can't sleep at night

You really got me

You really got me

You really got me

See, don't ever set me free

I always wanna be by your side

Girl, you really got me now

You got me so I can't sleep at night

Yeah, you really got me now

You got me so I don't know what I'm doin', now

Oh yeah, you really got me now

You got me so I can't sleep at night

You really got me

You really got me

You really got me, oh no

See, don't ever set me free

I always wanna be by your side

Girl, you really got me now

You got me so I can't sleep at night

Yeah, you really got me now

You got me so I don't know what I'm doin', now

Oh yeah, you really got me now

You got me so I can't sleep at night

You really got me

You really got me

You really got me

Oh yeah!

 


The Kinks - You Really Got Me (Official Audio)

 

ここからブリティッシュ・インヴェイジョンが始まったと言っても過言ではないでしょう。すべてはここからです。

 

その後、いくつかのバンドがカバーしましたが、中でも一番有名になったのがヴァン・ヘイレン(Van Halen)でしょう。彼らの1977年のデビューアルバム『炎の導火線(Van Halen)』に収録されました。この曲によって、ヴァン・ヘイレンは売り出したようなものでした。


Van Halen - You Really Got Me

 

とにかくこれがまたカッコいいの一言です。

つまりこの曲はロックからヘヴィメタへと繋いだ重要な曲だったのです。

 

それでは今日はこの辺で。

ジョー・ボナマッサ(Joe Bonamassa)『Redemption』入手

 Amazonのまとめ買い、今日はジョー・ボナマッサ(Joe Bonamassa)の最新作が到着しました。2018年リリースの『Redemption』です。彼の13枚目のスタジオ・ソロアルバムです。この他にライブ盤や Black Country CommunionでのアルバムやRock Candy Funk Partyでのアルバム、Beth Hartとの競演盤などもあります。

このアルバムの前のライブ盤も一緒に購入したのですが、こちらが先に到着しました。

01. Evil Mama

02. King Bee Shakedown

03. Molly O

04. Deep in the Blues Again

05. Self-Inflicted Wounds

06. Pick Up the Pieces

07. The Ghost of Macon Jones

08. Just 'Cos You Can Don't Mean You Should

09. Redemption

10. I've Got Some Mind Over What Matters

11. Stronger Now in Broken Places

12. Love Is a Gamble

 

レコーディングメンバーは

Joe Bonamassa – guitar, vocals

Reese Wynans – organ, piano

Anton Fig – drums, percussion

Michael Rhodes – bass

Lee Thornburg – horn

Paulie Cerra – horn

Kenny Grinberg – guitar

Doug Lancio – guitar

Gary Pinto – harmony vocals

Mahalia Barnes – background vocals

Jade MacRae – background vocals

Juanita Tippins – background vocals

Jamey Johnson - background vocals

 

プロデュースは先日紹介したジョアン・ショウ・テイラーでもプロデュースしていたケヴィン・シャーリー(Kevin Shirley)です。

メンバーも錚々たる強者が揃いました。

 

このアルバムは全米ビルボードで26位になったようです。ロック・アルバムでは2位、ブルース部門では1位になりました。

 

オープニングから緊迫感溢れる演奏で、ボナマッサのボーカルも一段と上手さを増したような感じです。なるほどアメリカで売れたのが頷けるないようです。とにかくカッコいい。ブルースに限らず、様々な種類の楽曲が楽しめます。

ジョー・ボナマッサは日本ではほとんど人気がないと思われますが、知る人ぞ知るブルースロック好きには無くてはならない存在です。

 


Joe Bonamassa "Evil Mama" Redemption


Joe Bonamassa "Molly O" Redemption


Joe Bonamassa "Just 'Cos You Can Don't Mean You Should" Redemption


Joe Bonamassa — Love Is A Gamble

 

それでは今日はこの辺で。

ガヴァメント・ミュール(Gov't Mule)『Bring on the Music(Live At The Capitol Theatre)』入手

 Amazonまとめ買いの1枚、ガヴァメント・ミュール(Gov't Mule)『Bring on the Music(Live At The Capitol Theatre)』が届きました。

ガヴァメント・ミュール、結成25周年を記念した、キャピトル・シアターでのライブの模様を収録したアルバムです。2CD+2DVDです。CDのみもあったのですが、値段もそれほど変わらないので、思い切ってデラックス・エディションを購入しました。頑張りました。

 

ウォーレン・ヘインズ(Warren Haynes,g,vo)オールマン・ブラザーズ・バンドとの掛け持ちの期間もありましたが、はや25年です。あっという間でした。ベースのアレン・ウッディ(Allen Woody)は既にこの世を去りましたが、マット・アブツ(Matt Abts,ds)はまだ元気です。

ウォーレンはバンドとしての活動以外にも、様々なロック・イベントを企画・主催してオールマンズ亡き後のサザンロックを支えてきました。今や南部、いやアメリカの顔役然としております。DVDは機械の調子が悪くてまだ見ておりません。早く観たいものです。といっても音も映像も大体想像できますが。

ファーストアルバムからすべて購入していますので、CDも相当な数になりました。

 

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CD 1

01. Hammer & Nails

02. Thorazine Shuffle

03. Larger Than Life

04. Forsaken Savior

05. Broke Down On The Brazos

06. Endless Parade

07. Lola Leave Your Light On

08. Blind Man In The Dark

09. Raven Black Night

 

CD 2

01. Traveling Tune (Alternate Version)

02. Stone Cold Rage

03. Whisper In Your Soul

04. Little Toy Brain

05. Trane > Eternity's Breath > St. Stephen (Jam)

06. Pressure Under Fire

07. Fool's Moon

08. Revolution Come, Revolution Go (Alternate Version)

09. Bring On The Music

 

DVD 1

01. Intro

02. Traveling Tune (Part 1)

03. Railroad Boy

04. Mule

05. Beautifully Broken

06. Drawn That Way

07. The Man I Want To Be

08. Funny Little Tragedy > Message In A Bottle > Funny Little Tragedy

09. Far Away

10. Sin's A Good Man's Brother

11. Mr. Man

 

DVD 2

01. Life Before Insanity

02. Thorns Of Life

03. Trane

04. Revolution Come, Revolution Go

05. No Need To Suffer

06. Dreams & Songs

07. Time To Confess

08. Comeback

09. World Boss

10. Bring On The Music

11. Traveling Tune (Part 2)

12. Dark Was The Night, Cold Was The Ground

 

メンバーは

Guiter,vocal  ウォーレン・ヘインズ(Warren Haynes)

Bass  ヨルゲン・カールソン(Jorgen Carlsson)

Drums  マット・アブツ(Matt Abts)

Keybords,Guiter  ダニー・ルイス(Danny Louis)

 

プロデュースはWarren Haynesです。

 

ガヴァメント・ミュールのアルバムは数多くありますが、シングル・アルバムは比較的少なく、大半は2枚組、3枚組、中には4枚組などもあります。今回もCDだけで2枚組です。ライブ演奏を十分堪能できました。音質は今一つかもしれません。

一つ難点、この手のパッケージはディスクが取り出しづらくていけません。

 


Hammer & Nails (Live)


Raven Black Night (Live)


Traveling Tune (Alternate Version) (Live)


Bring On The Music (Live)

 

それでは今日はこの辺で。

LAメタルの雄 『ドッケン(Dokken)/Under Lock and Key』

今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)』はLAメタルの雄、ドッケン(Dokken)です。

以前、メンバーのジョージ・リンチ(Joerge Lynch)とそのバンド、リンチ・モブ(Lynch Mob)については書きましたが、ドッケンについてはまだでした。

lynyrdburitto.hatenablog.com

バンドのスタートは1979年でした。当初のメンバーは

ドン・ドッケン (Don Dokken,vo)

ジョージ・リンチ(George Lynch,g)

フォアン・クルーシェ (Juan Croucier,b)

ミック・ブラウン (Mick Brown,ds)

でした。

 

1981年にファーストアルバム『Breaking The Chains』をフランスのレーベルからリリースします。

 

この後、フォアン・クルーシェがラットに参加するために脱退します。代わりにジェフ・ピルソン (Jeff Pilson,b)が加入します。

 

そしてメジャーのエレクトラと契約し1983年にファーストアルバムを再リリースします。

 1984年に彼らの出世作『Tooth and Nail』をリリースします。

このアルバムはビルボードの49位を記録し、プラチナディスクの認定を受けました。 シングルの「Into the Fire」は21位、「Just Got Lucky」は27位、「Alone Again」は20位になりました。これでドッケンは一躍スターダムにのし上がりました。

 

そして1985年にサードアルバム『Under Lock and Key』がリリースされました。

 

01.Unchain the Night

02.The Hunter

03.In My Dreams

04.Slippin' Away

05.Lightnin' Strikes Again

06.It's Not Love

07.Jaded Heart

08.Don't Lie to Me

09.Will the Sun Rise

10.Til the Livin' End

 

プロデュースはニール・カーノン(Neil Kernon)マイケル・ワグナー(Michael Wagener)です。

 

このアルバムはビルボードの32位、シングル「The Hunter」は25位、「In My Dreams」は24位を記録しました。

名曲揃いのアルバムです。前作以上にメロディアスになっています。ジョージ・リンチのギターが特に泣かせます。私見ですがこれが彼らの最高傑作だと思います。

 

1987年には4枚目のアルバム『Back for the Attack』をリリースします。

このアルバムは彼らの中で一番売れたアルバムでした。ビルボードは13位です。プラチナディスク認定です。

 

しかし、順調だったのはここまででした。ドンとジョージとの不和が表立って、結局解散に至りました。

 

ドン・ドッケンは同名のバンドを結成。ジョージ・リンチとミック・ブラウンはリンチ・モブを結成。ジェフ・ピルソンはウォー・アンド・ピースを結成しますが、その後ディオに参加。

 

1994年にはこのメンバーが集まり再結成します。しかし、結局うまくいかずに再び解散。現在はドンとミックがメンバーを入れ替え活動しています。

 

 


DOKKEN - "The Hunter" (Official Video)


Dokken - In My Dreams (Official Music Video)


Dokken - It's Not Love (Official Music Video)


DOKKEN - UNCHAIN THE NIGHT (HQ)

 

それでは今日はこの辺で。

ジョアン・ショウ・テイラー(Joanne Shaw Talor)『Wild』入手

ジョアン・ショウ・テイラー(Joanne Shaw Talor)のもう1枚が届きました。

前回紹介したアルバムの2年後の2016年にリリースされた、通算6枚目のアルバム『Wild』です。

 

01. Dyin' To Know

02. Ready To Roll

03. Get You Back

04. No Reason To Stay

05. Wild Is The Wind

06. Wanna Be My Lover

07. I'M In Chains

08. I Wish I Could Wish You Back

09. My Heart's Got A Mind Of It's Own

10. Nothin’ To Lose

11. Summertime

 

レコーディング・メンバーは

Guiter,vocal  Joanne Shaw Taylor

Guiter  Rob McNelley

Bass  Michael Rhodes

Drums  Greg Morrow

Keyboads  Steve Nathan

Sax  Paulie Cerra

 

プロデュースはケヴィン・シャーリー(Kevin Shirley)です。ケヴィン・シャーリーといえばジョー・ボナマッサのプロデュースも手掛けています。その関係か、レコーディングメンバーも重複しています。そう言えば、前作のクレジットにジョー・ボナマッサの名前がThanks Toで載っていました。

 

楽曲は05と11を除いてはジョアンのオリジナルです。11は有名なガーシュインの曲です。

ブルースロック全開です。ちょっとこもりがちなジョアンのボーカルが気にはなりますが、これは好みの問題で、全体的には文句のない仕上がりです。

今やイギリスを代表するブルースロッカーです。

 


Joanne Shaw Taylor - Dyin' To Know (Lyric Video)


Ready to roll


Joanne Shaw Taylor - No Reason To Stay (Official Video)


WILD IS THE WIND 💎❤💋 Joanne Shaw Taylor


Joanne Shaw Taylor — Summertime

 

それでは今日はこの辺で。

映画『命みじかし、恋せよ乙女』を観る

昨日のキネ旬シアターは『命みじかし、恋せよ乙女』でした。

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監督:ドーリス・デリエ

主演:ゴロ・オイラー、入月絢、樹木希林

制作:2018年 ドイツ、2019年 日本公開

 

樹木希林さんの遺作ということで観に行きました。

この映画はドーリス・デリエが10年前に監督した、小津安二郎の『東京物語』に着想を得たという映画『HANAMI』の続編だそうですが、そんなことを知らずに観てしまいました。この監督は日本に対しての造詣も深く、これまでに『フクシマ・モナムール』や『HANAMI』など4作品でメガホンを撮っています。

樹木希林さんはこれが最初で最後の外国作品への出演となりました。

 

舞台はドイツ、ミュンヘン。主人公のカールは別れた妻と娘の所に酔っぱらってやってきて、娘の誕生日を台無しにしてしまいます。

カールは両親を亡くしてから酒に溺れ、職も失い、妻と娘は出て行ってしまったのです。

家に帰ったあとも酒を飲み続けると、得体の知れない黒い影が迫ってきます。恐怖におびえながら眠りにつきます。

翌朝、ユウという日本人の女性が訪ねてきます。ユウはカールの父親ルディと親交があり、彼の最後を看取ったということでした。ユウに頼まれてルディの墓参りをし、空き家になっている実家に足を運びました。そこで一晩過ごしますが、再び黒い影が現れ、カールは怯えます。ユウは「あれは悪霊だ」と告げます。そしてユウは黒い影と会話をかわします。それ以降、カールは既に亡くなった両親の幻影を度々目撃するようになります。そして両親と会話も交わします。

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カールは兄姉との仲が悪く、それを両親が嘆いていたことに心を痛めていました。ユウはそれを聞いて「あなたはそのままでいい」といいます。カールは次第にユウに惹かれていきます。ユウのおかげで出直せるかと思った矢先、ユウがいなくなってしまいます。

 

その夜、カールは引きこもりになった甥の幻を見ます。甥が自殺するのではないかと思ったカールは兄の家に行きますが、甥は無事でした。帰り道、酒に酔ったカールは森の中で寝込んでしまいます。病院に運び込まれますが重度の凍傷で、生命維持装置を付けなければならないほどでした。兄姉はもはや生命維持装置を切る決断をしなければいけないと頃まで追い込まれましたが、カールは奇跡的に助かりました。しかし、凍傷により生殖器を失い、またも深く傷つきました。しかし、一方で男性器を失ったことで、男らしくあらねばならないという感情からは解放されました。

 

カールは何とかユウを探し出したいと日本へやってきました。ユウが育ったという茅ケ崎に来ると、ユウの姿を見ました。その後を追うと、茅ケ崎館という旅館にたどり着きました。旅館の女将(樹木希林)は彼を迎え入れました。女将はカールに浴衣を着せますが、カールは女性用の浴衣を選びました。カールはユウの写真を見せ、彼女を知らないかと尋ねますが、女将は首を振りました。

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翌朝、女将はユウがもうこの世にはいないことを告げました。ユウは入水自殺をしたのです。ユウの母親も同じように入水自殺していたのです。俄かには信じられないカールですが、これまでの不思議な体験を考えると、ある面納得もしたのです。

その日、女将とカールは母娘の幻影を見ます。明日は二人の命日です。女将は今年も帰ってきてくれたと嬉しそうです。カールは後を追いますが見失ってしまいます。

 

翌日、祭りの中、カールは再びユウを捜しに海岸へ行きます。探し疲れ寝込んでしまいます。そして目覚めると、ふるいピンクの受話器が落ちていました。受話器のコードは海の中へ続いていました。カールは受話器に話しかけると、海の中からユウが現れました。カールはユウの後に続いて海の中へと入っていきます。ユウはカールを海の中へ沈めようとします。カールは必死に抵抗し、抜け出します。そしてもう少しこの世にいたいと言います。ユウは「人生を楽しんで。また逢える日まで」と言い、海の中へと消えました。

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女将はスノードームを見つめながら『ゴンドラの唄』を口ずさんでいます。

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まるっきり予備知識がないまま観たのですが、想像とは全く違った内容で驚きました。これは幻想、幻影映画、あるいは幽霊映画です。前作の『HANAMI』を観ていませんので、続編と言われてもピンときません。おそらくカール一家とユウとの繋がりみたいなものが描かれていたのかもしれませんが、それはよくわかりません。

 

カールが父親から求められた男性的なものへの反発、そしてその反動なのか母親への異常なほどの執着といった、心理状態を描いた映画です。その心の不安定さがアルコールに向かわせ、家庭崩壊につながります。

しかし、カールは男性器を失ったせいで、求められた男らしさから解放され、女性になることへの抵抗感も薄れていき、本来臨んだ自分になれることで、生きる欲望が生まれたのではないかと思います。といった解釈も成り立ちますが、なにか漫画チックな感じがしてなりません。改めて精神世界の映像化の難しさを感じました。

また、カールとユウがドイツと日本、あるいは男性と女性という対比を象徴しているようにも受け取れました。

 

樹木希林さんが登場するのはラストの15分ぐらいです。身体がしんどそうっだったのは演出ではないと思います。出演時間は短いですが、その存在感はやはり大きいものがあります。

それにしてもポスターにしてもタイトルにしても、まるで樹木希林さんの映画のようで、まさに日本受けを狙った広告宣伝です。タイトルの「命みじかし・・・」は大正時代の『ゴンドラの唄』の歌詞です。黒澤明の『生きる』で志村喬が口ずさんでいた唄です。このタイトルとこの映画の内容がどうも結びつきません。女将と孫のユウがこの歌を口ずさんでいたことから日本のタイトルが付けられたのでしょうが、あまり映画との関連性は見出せませんでした。原題は「桜と悪魔」です。ますますわかりません。

 

それらを差し置いても、この映画の映像美は素晴らしいものがあります。とくにドイツ、ミュンヘン郊外の山や平原の美しさ、昼と夜の対比は目を見張ります。さらに茅ケ崎館の夜のライトアップされた庭園の美しさは何とも言えません。

 

 


【公式】『命みじかし、恋せよ乙女』8.16(金)公開/本予告

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

聴き比べ マックとサンタナ『Black Magic Woman』

今日の「聴き比べ」は『Black Magic Woman』です。

『Black Magic Woman』と言えば、すぐにサンタナ(Santana)が思い浮かびますが、これもオリジナルは違います。

 

1968年、ピーター・グリーン(Peter Green)率いるフリート・ウッドマック(Freetwood Mac)が最初にレコーディングし、イギリスでは中ヒットとなりました。曲はピーター・グリーン作です。

 

Black Magic Woman

by Pete Green

 

Got a black magic woman

Got a black magic woman.

 

Yes I got a black magic woman,

Got me so blind I can't see

That she's a black magic woman

And she's tryin to make a devil out of me.

 

Don't turn your back on me baby

Don't turn your back on me baby.

 

Yes, don't turn your back on me baby

Stop messin round with your tricks.

Don't turn your back on me baby

'Cause you just might pick up my magic stick.

 

You got your spell on me baby

You got your spell on me baby.

 

Yes you got your spell on me baby

Turning my heart into stone.

I need you so much magic woman

I can't leave you alone.

 

Yes, I need you so much,

I need you darling, I need you darling

 

Yes I want you to love me,

I want you to love me,

I want you to love me, oh yeah, ooh ooh

 

1969年のフリートウッド・マックの変則的なアルバム『英吉利の薔薇(English Rose)』に収録されました。


Fleetwood Mac - Black Magic Woman, Stereo 1968-73 CBS 45 record.

 

短い曲でしたが、ブルースフィーリングたっぷりで、イギリスのブルースロック全盛期を彷彿とさせます。

 

そして、2年後の1970年、サンタナがこの曲をレコーディングしました。シングルは全米4位、アルバム『Abraxas』は全米1位の大ヒットとなりました。

シングル・バージョンは「ブラック・マジック・ウーマン」のみですが、アルバム・バージョンは「ジプシー・クイーン」とメドレーになっています。ラテン・ミュージックが特徴です。


ブラック・マジック・ウーマン/サンタナ Black Magic Woman/Santana


Black Magic Woman/Gypsy Queen ~ Santana

 

個人的にはあっさりしたマックの演奏が好きです。

lynyrdburitto.hatenablog.com

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それでは今日はこの辺で。