Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

この人の、この1枚『キャンド・ヒート(Canned Heat)/ニュー・エイジ(New Age)』

今日の「この人の、 この1枚」はキャンド・ヒート(Canned Heat)の9枚目のアルバムとなる『ニュー・エイジ(New Age)』です。

 

ジョエル・スコット・ヒルとアントニオ・デ・ラ・バレダが去ったキャンド・ヒートは新たにジェームズ・シェーン(James Shane,g,b,vo)エド・ベイヤー(Ed Beyer,key)リチャード・ハイト(Richard Hite,b,g,vo)を加入させ再々出発を図りました。リチャードはボブ・ハイトの弟です。

 

この新たなメンバーを加えて、1973年にアルバム『ニュー・エイジ(New Age)』をリリースしました。

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Side A

1.Keep It Clean

2.Harley Davidson Blues

3.Don't Deceive Me

4.You Can Run, But You Sure Can't Ride

5.Lookin' For My Rainbow

 

Side B

1.Rock & Roll Music

2.Framed

3.Election Blues

4.So Long Wrong

 

メンバーは

ボブ・ハイト(Bob Hite,vo)

ヘンリー・ヴェスティン(Henry Vestine ,g)

ジェイムス・シェーン(James Shane ,g,b,vo)

エド・ベイヤー(Ed Beyer,key)

リチャード・ハイト(Richard Hite,b,g.tuba,vo)

アドルフォ・デ・ラ・パラ(Adolfo de la Parra,ds)

です。

 

プロデュースはスキップ・テイラー(Skip Taylor)です。

 

特別ゲストでゴスペル歌手のクララ・ワード(Clara Ward)が参加しました。彼女の最後のレコーディングになりました。

 

A1はリチャード・ハイトの曲。ロックンロール調の曲です。

A2はジェイムス・シェーンの曲。ヴォーカルもジェイムス。カントリー調の曲。

A3はリチャード・ハイトの曲。ヴォーカルもリチャード。軽やかなロック。

A4はエド・ベイヤーの曲。ヴォーカルはボブ・ハイト。スローなカントリー・ロック。

A5はジェイムス・シェーンの曲。ヴォーカルはジェイムスもクララ・ワードとクララ・ワードシンガーズ。ゴスペル調の曲

B1はリチャード・ハイト。ヴォーカルはボブ。ロックンロール。

B2はジェリー・レイバーとマイク・ストーラーの曲。

B3はエド・ベイヤーの曲。ブルース・ロックナンバー。

B4はジェイムス・シェーンの曲。ブルース・ロック。

 

B面にきてようやくブルースっぽい曲が聴けるようになりますが、それまではカントリー、ロックンロール、ゴスペルと雑多な印象を与えます。これまでのキャンド・ヒートとは明らかに違ったバンドになっています。

 

この後、バンドはこれまでずっと所属していたリバティ・レコードを離れ、アトランティックに移籍し、デビューからずっと面倒を見てきたプロデューサー、スキップ・テイラーとも別れます。

 

キャンド・ヒートは移籍後、マッスルショールズのホーン・セクションを加えて10枚目のアルバム『One More River To Cross』をリリースしますが、もはやかつてのキャンド・ヒートではありませんでした。

 

その後はめまぐるしくメンバーを入れ替え、1981年にはボブ・ハイトがヘロインの過剰摂取で亡くなりました。ヘンリー・ヴェスティンも出たり入ったりしていましたが、1997年に亡くなりました。ラリー・テイラーも昨年亡くなりました。途中、スタン・ウェブ(Stan Webb)ウォルター・トラウト(Walter Trout)が加わった時期もありました。現在はただ一人のオリジナルメンバーアドルフォが3人のメンバーを率いて活動しています。

 

アラン・ウィルソン、ボブ・ハイト、ヘンリーヴェスティンというブルースを愛した男たちが作ったバンドはやはりこの3人が揃っていた頃が一番輝いていたような気がしています。特にアランのハープとヴォーカルがキャンド・ヒートの特徴だったと思います。

 

7回にわたってキャンド・ヒートを書いてきました。アメリカを代表する白人ブルース・ロック・バンドだったと思います。こんなに長く書くつもりはなかったのですが、あれもこれもと書き出すと止まらなくなってしまいます。

 

キャンド・ヒートを手っ取り早く聴くにはベスト盤のCDがお薦めです。2枚組の『Uncanned』です。

 

これからも書き足りなかったアーティストの特集を書いていきたいと思います。

 


Canned Heat - Harley Davidson Blues


Canned Heat - Rock and Roll Music (1973)


CANNED HEAT - ELECTION BLUES


Canned Heat - So Long Wrong

 

それでは今日はこの辺で。

聴き比べ ザ・タイガースの『青い鳥』

今日の「聴き比べ」はまたまたGSソングです。ザ・タイガース『青い鳥』です。

 

1968年のリリースです。タイガースのオリジナルメンバーによる最後のシングルだったと思います。彼らの3枚目のアルバム『ヒューマン・ルネッサンスからのシングルカットでした。この曲はメンバーの森本太郎による作詞・作曲です。

この後、音楽の方向性の違いから加橋かつみが脱退、代わりに岸部修三の弟、先日亡くなったシローが加入しました。しかし、GSブームは下降線をを辿りつつありました。1971年1月の日本武道館のコンサートを最後に解散しました。GSの中でも一番の人気グループ、タイガースの解散でGSブームが事実上の終焉となりました。その後は、それぞれの道で活躍をしました。ドラムの瞳みのるだけは芸能界から去り、その後慶応大学へ進学し、学校の教師になりました。

この『青い鳥』はこれまでのタイガースのヒット曲とは趣を異にした、もの悲しいフォーク調の曲でした。リード・ヴォーカルは沢田研二でした。

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青い鳥 

森本太郎:作詞・作曲

 

青い鳥を見つけたよ

美しい島で

幸福はこぶ小さな鳥を

だけど君はあの空へ

飛んで行くんだろう

ぼくがこんなに愛していても

 

小さな幸福を

ぼくの手に乗せたのに

青い鳥 青い鳥 行かないで

 

君がそばにいるだけで

ぼくは嬉しいのさ

そのままぼくを見つめておくれ

 

青い鳥は飛んで行った

あの広い空へ

狭いカゴがいやだったのか

 

小さな幸福よ

ぼくの手に かえっておくれ

青い鳥 青い鳥 なぜ行った

 

青い鳥はもう二度と

帰っては来なかった

ぼくには はかない初恋だった

 


♪視聴No.10 ザ・タイガース The Tigers/青い鳥 Blue Bird (1968年)

 

この曲を甲斐バンド甲斐よしひろがカバーしました。


青い鳥 甲斐よしひろ

 

中学時代を思い出します。

 

それでは今日はこの辺で。

 

映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』を観る

昨日のキネ旬シアターは『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』でした。

 

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監督:田部井一真

出演:ムヒカ、安藤サクラ(声)

製作:2020年 日本

 

2020年10月20日に政界を引退した、南米ウルグアイの第40代大統領、ホセ・ムヒカの人生観や世界観を伝えるドキュメンタリー映画です。

 

ムヒカは2012年のブラジルのリオデジャネイロで行われた環境問題を問う国連会議における演説が日本でも子供向けに『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』として絵本で出版され話題になりました。

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

 

 

2010年から5年間大統領を務めたムヒカは収入の大半を寄付し、公邸にも住まず、小さな農場で妻と質素に暮らしていました。いつしか世界で一番貧しい大統領と呼ばれるようになりました。そしてこの国連会議での「人間の幸福とは何か」を問う演説が世界中で話題になりました。

ムヒカの人生は波乱万丈でした。貧困家庭に生まれ、花の栽培で生計を立てていました。その後、ゲリラ組織に加盟し、反政府運動を展開しました。6発の銃弾を受けたこともあります。当時の軍事政権には何度も逮捕され1972年の逮捕の時には12年もの間投獄されました。出所後に左翼政治団体を結成し1995年に下院議員、2009年に大統領選挙で勝利し、2010年に就任しました。2015年に大統領を退き、上院議員として活動。そして今年10月に高齢を理由に政界を引退しました。

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フジテレビのディレクターだった田部井一真はムヒカをテレビで取り上げようとウルグアイに向かいました。ムヒカは気さくに取材に応じてくれました。そして日本の歴史や文化に詳しいことに驚かされました。ムヒカが日本に詳しいのは近所に日本人の移民が多く住んでいたからでした。ムヒカは彼らに日本人の規律の正しさと勤勉さ、そして花の栽培を学んだのです。

その後も何度もウルグアイを訪れ取材を重ね、ムヒカの言葉に感動した田部井監督は日本人にムヒカの話を聞いて欲しいと思い、来日を要請します。そして2016年それが実現しました。

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日本では東京や京都を訪れ、今の日本には二面性があると感じました。西洋化した文化と、その根底にある古来からの日本文化です。「どうしてポスターに西洋人を使うの?」などという質問もありました。

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ムヒカは一番の目的だった広島を訪れました。来日前のインタビューでは「日本に来て、もし広島に来なかったら、それは日本の歴史に対する侮辱だと思う。同時に人類に対しても。」と話していました。

広島の原爆記念館では記帳ノートに「記憶しよう。未来へ向けて記憶しよう。人間は同じ石でつまずく唯一の動物だと歴史が示しているのだから、記憶することは不可欠だ」と記しました。

 

そしてムヒカは若者たちとの交流を望み、東京外国語大学で講演しました。

「人間には二つの選択肢がある。一つは生まれたから生きる。これはすべての生き物と同じ道です。そしてもう一つは人生を操縦することだ」と。

「人生で一番大事なことは成功することじゃない。歩むことだ。転んでも再び立ち上がること」と。

 

そして講演後語ったことは「80歳を超えた老人の話を一番理解してくれたのは若者だった」と。日本の未来にも一筋の光が射したような気がしました。

 

珠玉の名言が数多く飛び出しましたが、残念ながら記憶力の衰えから思い出すことができません。ボケ老人は役に立ちませんね。

監督の田部井一真は初めて生まれた子供に「歩世(ホセ)」と名付けました。ホセ・ムヒカのホセから「世界を歩み続けて欲しい」という願いからでした。恐れ入りました。

 

 

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『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』予告編

 


映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』本編映像①


映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』本編映像②

 

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚『キャンド・ヒート(Canned Heat)/Historical Figures And Ancient Heads』

今日の「この人の、この1枚」は引き続きキャンド・ヒート(Canned Heat)の8枚目のアルバムとなる『Historical Figures And Ancient Heads』です。

 

オリジナルメンバーのラリー・テイラーがバンドを去り、アラン・ウィルソンが亡くなったキャンド・ヒートはジョエル・スコット・ヒル(Joel Scott Hill,g,vo)が加わって、ニュー・アルバムをリリースしました。

ジョエル・スコット・ヒルストレンジャーズというバンドに在籍していたギタリストで、『L. A. Getaway』という名盤セッションアルバムを作成したり、1975年からはフライング・ブッリト・ブラザーズにも参加しました。

lynyrdburitto.hatenablog.com

 

1972年にキャンド・ヒート、8枚目のアルバム『Historical Figures And Ancient Heads』がリリースされました。

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Side A

1.Sneakin' Around

2.Hill's Stomp

3.Rockin' With the King

4.I Don't Care What You Tell Me

5.Long Way from L.A.

 

Side B

1.Cherokee Dance

2.That's All Right

3.Utah


メンバーは

ボブ・ハイト(Bob Hite ,vo)

ヘンリー・ヴェスティン(Henry Vestine –.g)

ジョエル・スコット・ヒル(Joel Scott Hill g, vo)

アドルフォ・デ・ラ・パラ(Adolfo de la Parra ,ds, p)

アントニオ・デ・ラ・バレダ(Antonio de la Barreda ,b)

 です。

 

アディショナル・ミュージシャンとして

リトル・リチャード(Little Richard ,p,vo on A3)

クリフォード・ソロモン(Clifford Solomon ,saxo on A3)

チャールズ・ロイド(Charles Lloyd ,flute on A4)

ハーヴィー・マンデル(Harvey Mandel ,g on B2)

アーネスト・レーン(Ernest Lane ,piano on A1)

ケヴィン・バートン(Kevin Burton organ on tA4)

レイ・ブッシュバーン(Ray Bushbaum piano on B2)

が参加しています。

 

プロデュースはスキップ・テイラー(Skip Taylor)ジム・テイラー(Jim Taylor)です。

 

A1はジェシー・メイ・ロビンソンの曲。ヴォーカルはジョエル・スコット・ヒルです。スロー・ブルースです。

A2はジョエル・スコット・ヒルの曲です。

A3はスキップ・テイラーの曲でリトル・リチャードがピアノを弾き、リトルとボブ・ハイトがヴォーカルを執っています。軽快なロックンロール。

A4はジャズ・ミュージシャンのチャールズ・ロイドによる曲です。本人も参加しています。

A5はジャド・ベイカーの曲でヴォーカルはボブ・ハイトです。

B1はロバート・ランダースの曲です。ヴォーカルはボブ。

B2はブルース・マンのジミー・ロジャースの曲。ジョエルがヴォーカルでハーヴィー・マンデルがリード・ギターを弾いています。

B3はキャンド・ヒートの曲。ヴォーカルはボブです。

 

ジョエル・スコット・ヒルの存在が大きくクローズアップされました。アラン・ウィルソンがジョエル・スコット・ヒルに代わったということで、バンドのイメージは大きく変わりました。それでも頑なにブルースを演奏する姿は変わらず、個人的には比較的好きなアルバムでした。

しかし、バンド間の不協和音は表面化しました。ドラムのアドルフォがバンドを辞めると言い出しました。それを聞いたジョエルとアントニオはそれなら自分らが辞めると言ってバンドを去りました。

 

この後、新メンバーで再々出発を図ります。それはまた次回ということで。

 


Canned Heat - Sneakin' Around


CANNED HEAT - ROCKING WITH THE KING -LITTLE RICHARD


Long Way From L.A. (Remastered 2005)


That's All Right

 

 それでは今日はこの辺で。

 

カレン・ソウサ(Karen Souza)の『エッセンシャルズ(Essentials)』入手

以前から気になっていた、カレン・ソウサ(Karen Souza)のデビュー盤をゲットしました。タイトルは『エッセンシャルズ(Essentials)』です。

 

カレン・ソウサはアルゼンチンのブエノスアイレス出身のジャズ・シンガーです。1984年生まれの現在36歳です。

このアルバムは2011年のリリースですが、それ以前はロックの曲をジャズ・アレンジして歌っていたようです。

以前紹介したダイアナ・クラールノラ・ジョーンズホリー・コール等の路線でしょうか。

気怠くなるようなヴォーカルが売りなのでしょう。カルチャークラブ、ビートルズやスティング、マイケル・ジャクソン、CCRなどのカバー曲を取り上げています。もちろんアントニオ・カルロス・ジョビンの曲も。いずれもジャズ・アレンジで。

秋の夜長にブランデーでも飲みながら聴くのもいいかもしれません。

現在までに5枚のアルバムをリリースしています。また見つけたら買います。DVDがよさそうです。

 

01.Do You Really Want To Hurt Me?

02.Creep

03.Strawberry Fields Forever

04.Tainted Love

05.Corcovado (Quiet Nights Of Quiet Stars)

06.Every Breath You Take

07.Personal Jesus

08.New Year’s Day

09.Billie Jean

10.Wake Up And Make Love With Me

11.Have You Ever Seen The Rain

12,.Bette Davis Eyes

 


CREEP - Karen Souza


Karen Souza - Strawberry Fields Forever (Bolero) 


BILLIE JEAN - Karen Souza


Karen Souza - Bette Davis Eyes (Live)

 

それでは今日はこの辺で。

 

この人の、この1枚『キャンド・ヒート(Canned Heat)/オン・ステージ(Canned Heat '70 Concert Recorded Live in Europe)』

今日の「この人の、この1枚」は引き続きキャンド・ヒート(Canned Heat)で彼らの初めてのライヴアルバム『オン・ステージ(Canned Heat '70 Concert Recorded Live in Europe)』です。

 

前作同様、ハーヴィー・マンデルが参加しています。アラン・ウィルソンの最期の声・ハーモニカが聴けます。

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Side A

1.That's All Right Mama

2.Bring It on Home

3.Pulling Hair Blues

 

Side B

1.Medley: Back Out on the Road / On the Road Again

2.London Blues

3.Let's Work Together

4.Goodbye for Now

 

メンバーは

Bob Hite – vocals

Alan Wilson – slide guitar, vocals, harmonica

Harvey Mandel – lead guitar

Larry Taylor – bass

Adolfo de la Parra – drums

です。

 

プロデュースはスキップ・テイラー(Skip Taylor)キャンド・ヒートです。

 

A1、B2、B3が前作『Future Blues』からの曲です。

このアルバムはヨーロッパツアーの模様を寄せ集めたライヴ集ですが、全体として一つのライヴとして聞こえてきます。キャンド・ヒートにはライヴがよく似合います。

 

この後、前回も書きましたが、ハーヴィー・マンデルとラリー・テイラーがバンドを去り、アラン・ウィルソンが亡くなるという、キャンド・ヒートにとっては大変な危機が訪れました。

 

この後、バンドとしてのアルバムは1970年の『Vintage』がリリースされますが、これはキャンド・ヒートが正式なファースト・アルバムをリリースする以前のメンバーで録音されたものです。いわば幻のファースト・アルバムです。プロデュースはジョニー・オーティス(Johnny Otis)です。録音は1966年です。

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そして1971年、新メンバーを加えてアルバム『Historical Figures And Ancient Heads』をリリースしますが、それは次回にします。

 

その前にジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)とのコラボ・アルバム『Hooker ’N Heat』がリリースされました。

これがアラン・ウィルソンの本当の最期のスタジオ・レコーディングの模様です。ジャケットではアラン・ウィルソンは 壁に写真が貼ってあります。リリースされたのは当然ながら彼の死後です。ビルボードの73位を記録しました。

 

この後、キャンドヒートは新たなメンバーを加えて再出発を図ります。それはまた次回に回します。

 


Canned Heat - '70 Concert Live In Europe - 01 - That's All Right


CANNED HEAT - BRING IT ON HOME Live 1970


Medley: Back Out On The Road / On The Road Again (Live)


CANNED HEAT - LONDON BLUES LIVE 1970

 

それでは今日はこの辺で。

聴き比べ  山口百恵の『秋桜』

今日の「聴き比べ」は山口百恵ちゃんの秋桜です。

 

秋を感じさせる曲の第4弾です。秋と言えばやっぱりこれでしょうか。

この曲はさだまさしの作詞・作曲です。それまで宇崎・阿木コンビでツッパリにイメージ・チェンジをした山口百恵が、またさらにイメージを変えた曲でした。いかにもさだまさしらしい曲調です。彼女はこの時18歳でした。

先日BS・NHKで放送された彼女の『ラスト・コンサート』で「この歌の意味がようやく分かりました」と言っていました。18歳では理解しがたい歌でしょうが、結婚するとなると身に染みたのでしょう。感情がこもっていました。

それにしても、さだまさしという人は「どうしてこんな詩が書けるの?」なんて、つい思ってしまいます。情景がまざまざと浮かんできます。昭和ですね。

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秋桜 (コスモス)

作詞:さだまさし

作曲:さだまさし

 

淡紅の秋桜が秋の日の

何気ない陽溜りに揺れている

此頃涙脆くなった母が

庭先でひとつ咳をする

 

縁側でアルバムを開いては

私の幼い日の思い出を

何度も同じ話くり返す

独言みたいに小さな声で

 

こんな小春日和の穏やかな日は

あなたの優しさが 浸みて来る

明日嫁ぐ私に 苦労はしても

笑い話に時が変えるよ

心配いらないと 笑った

 

あれこれと思い出をたどったら

いつの日もひとりではなかったと

今更乍ら我侭な私に

唇かんでいます

 

明日への荷造りに手を借りて

しばらくは楽し気にいたけれど

突然涙こぼし 元気でと

何度も何度もくり返す母

 

ありがとうの言葉をかみしめながら

生きてみます私なりに

こんな小春日和の穏やかな日は

もう少しあなたの子供で

いさせてください

 


山口百恵 秋桜

 

何と多くの人がカバーした曲なのでしょうか。

 

気に入ったものだけ。

 

とりあえず作者のセルフカバーから。


秋桜 コスモス  さだまさし

 

そのさだまさしの伴奏で都はるみさんが歌っています。


秋桜 - * 都はるみ * Miyako Harumi

 

 

北原ミレイさん。意外です。


北原ミレイ 秋桜

 

倍賞千恵子さん。


倍賞千恵子 秋桜

 

香西かおり


香西かおり~秋桜~

 

夏川りみ


『秋桜』 Cosmos  ★  夏川りみ "Rimi Natsukawa"

 

そして意外や意外。桜田淳子。いつ歌たのでしょう? 今はどうしているのでしょう?


秋桜。桜田淳子さん。

 

ついでにその『ラスト・コンサート』で気に入った曲を1曲。自作の詩に谷村新司が曲を付けた、最後のシングルです。『一恵』です。彼女のペンネームは横須賀恵だそうです。いかにもの谷村節。


山口百恵!一恵!歌詞付き!

 

あ~、秋でした。

 

それでは今日はこの辺で。