Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

レーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd) /『Live At Knebworth ‘76』入手

1976年のネブワース・フェスティバルでのレーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd) のライブの模様が単独で発売されました。早速購入しました。タイトルは『Live At Knebworth ‘76』です。CDとDVDの2枚組です。

 

このフェスティバルはローリング・ストーンズを筆頭に10cc、ホット・ツナ、ドン・ハリソン・バンド、トッド・ラングレンが出演していました。

 

この時のレーナード・スキナードの映像と音源は1996年にも『Freebird The Movie』という形で既に発売されていました。但しこの時は他のライブ音源も含まれていましたので、今回は完全にネブワースのみのライブとなります。音も格段に良くなっています。

     

 

このフェスティバルが開催されたのが19676年の8月3日です。この前月の7月7日~9日にはライブ・アルバムワン・モア・フロム・ザ・ロード(One More from the Road)に収録されたライブが行われていました。

そして翌年の1月に初来日、その年の10月20日に悲劇が起こりました。

全盛期の彼らの最高の演奏を再び堪能できました。ロニーもスティーヴもキャシーいます。

 

今回のライブ映像と音源は目新しいものではありませんが、完全な形で堪能できるということで買ってしまいました。

最近はレコード・CDを買うことが少なくなっています。一つには収納場所がもう無いということ。もう一つには年齢も年齢なので逆にこれらの処分を考えねばならないな、などと考えることが多くなったことです。

とはいってもこういうCDを見つけると考える前に買ってしまっています。困ったものです。

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Live At Knebworth ‘76

 

01.Workin' For MCA

02.I Ain't The One

03.Saturday Night Special

04.Searching

05.Whiskey Rock-A Roller

06.Travelin' Man

07.Gimme Three Steps

08.Call Me The Breeze

09.T For Texas

10.Sweet Home Alabama

11.Free Bird

 

Personal

Backing Vocals – Cassie Gaines, Jo Billingsley, Leslie Hawkins

Bass, Backing Vocals – Leon Wilkeson

Drums, Percussion – Artimus Pyle

Guitar – Allen Collins, Gary Rossington

Guitar, Backing Vocals – Steve Gaines

Keyboards, Piano – Billy Powell

Lead Vocals – Ronnie Van Zant

 

Producer – Matt Friedman

 

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それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ 浅川マキの『夜が明けたら』

今日の「聴き比べ」は浅川マキ『夜が明けたら』です。

 

この曲は1969年にシングル発売されています。B面が『かもめ』でした。どちらの曲もそれまでの歌謡曲やフォークとは一線を画した、独特の曲調と歌唱で、私などは一遍に虜になりました。

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『夜が明けたら』は彼女の名前を一躍有名にした曲です。私もタイトルは忘れましたが何かの映画で使われていたのを覚えています。当時の浅川マキは新宿の映画館『蠍座』でライヴをやっていたようで、学生からは凄い人気だったようです。

蠍座』は凄く狭い映画館で私も何度も通った映画館でした。ATG作品やゴダールの作品などよよく上映していたように記憶しています。『蠍座』での浅川マキのライブは観ることができませんでしたが、明大前の『キッドアイラック・ホール』やその他のホールで何度か観ました。独特な雰囲気のライヴでした。

レコード・ジャケットに映っているのが確か『蠍座』の入り口だったと思います。この奥が『ATG』でした。あの頃の新宿は独特の雰囲気があって大好きな街でした。

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夜が明けたら

作詩:浅川マキ

作曲:浅川マキ

 

夜が明けたら一番早い汽車に乗るから

夜が明けたら一番早い汽車に乗るのよ

 

夜が明けたら 夜が明けたら

夜が明けたら一番早い汽車に乗るから

切符を用意してちょうだい

私のために一枚でいいからさ

今夜でこの街とはさよならね

わりといい街だったけどね

 

 夜が明けたら一番早い汽車に乗って

いつかうわさに聞いたあの街へ

あの街へ行くのよ

いい人が出来るかもしれないし

ンーあの街へ行くのよ

 

夜が明けたら一番早い汽車に乗るわ

みんな私に云うの

そろそろ落ち着きなってね

だけどだけども人生は長いじゃない

そう あの街はきっといいよ

 

夜が明けたら一番早い汽車に乗るから

切符を用意してちょうだい

本当本当よお 一枚でいいのよ

いつだって身軽なあたしじゃない

そうー乗るのよ 夜が明けたら 

夜が明けたら そう 

夜が明けたら

夜が明けたら 

夜が明けたら

 


Yo Ga Aketara

 

この名曲をモデルの市川紗椰がカバーしています。彼女はロックが好きなようですが、デビュー・アルバムで浅川マキをカバーしました。


夜が明けたら

 

浅川マキ様、もう一度観たかった。

 

 

映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』 ~ キネ旬シアター

先日のキネ旬シアターは『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』でした。

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監督:香月秀之

出演:水野勝、剛力彩芽橋爪功高畑淳子松下由樹

製作:2021年  日本

 

熟年夫婦の終活をめぐる話をコメディ・タッチで描いた映画です。

 

菅野涼太は勤めていたIT会社が倒産し、葬儀社に就職が決まり、その初出勤日です。その葬儀社では「終活フェア」を開催するということで、その大量のパンフレットを配ることを命じられます。

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一方、大原家。夫の真一、妻の千賀子、長女の亜矢の3人暮らし。長男は結婚し独立。真一は定年退職後10年間、家でブラブラ、亭主関白で家事は一切やらず。妻の千賀子はストレスが溜まるばかり。長女の亜矢は移動販売を営み、30歳過ぎでいまだに独身。真一は何とか結婚させようとしますが、亜矢は全く関心なし。真一はイライラ。

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この夫婦は来年結婚50年を迎えます。夫婦喧嘩が絶えません。真一は麻雀仲間に、千賀子はコーラス仲間にそれぞれ愚痴をこぼすことでストレスを発散しています。

 

ある日、菅野が亜矢のキッチンカーで昼食を買いました。その時に「終活フェア」のパンフレットを忘れ、亜矢が気づき追いかけて返してくれました。菅野はついでにパンフレットと名刺を亜矢に渡しました。亜矢はそのパンフレットを千賀子に見せると、千賀子は興味を持ち、早速「終活フェア」に行ってみることにしました。

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「終活フェア」での葬祭ディレクターのセミナーを聞くと、一家の主人が亡くなった時の手続きの大変さを知り、今後のことを前向きに考えることにしました。しかし、真一の方は相変わらずのわがまま放題で、夫婦喧嘩の毎日です。

そんな時、千賀子に異変が・・・。この後、真一にある変化が・・・。

 

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ベタなドラマですが、なんとも身につまされます。私自身もそろそろ終活を考えねばならない年齢ですが、なかなか面と向かって向き合う気持ちにはまだなれません。

墓を決めたり、葬儀社を決めたりと、やることはいっぱいなのでしょうが、なんとなく逃げてます。これを機会に考えてみようか、なんて思っても、その場限りで、明日には忘れているでしょう。エンディング・ノートね~・・・。

 

映画では男女間、夫婦間の格言めいた言葉がいっぱい出てきて、「ああ、なるほど」と感心したりしましたが、映画館を出たらほとんど忘れてしまいました。重症です。一つだけ覚えているのは、女性とうまくやっていくための3つの言葉。「そうなんだ~」「わかる、わかる~」「大変だったね~」。男脳はすぐに解決策を考えてしまう。女性はただ愚痴を聞いてもらいたいだけ、なんだと。あっ、それとポール・ニューマン(だったと思う)の言葉。「夫婦がうまくいく秘訣。それはなるべく一緒にいる時間を少なくすることだ」と、なるほど名言です。

 

所々に挿入される「チューリップ」の楽曲が効果的でした。この日の観客はなぜかお年寄りの女性ばかりでした。シニア向けの映画でしょうから高年齢は当然と言えば当然なのですが、女性ばかりとは。やっぱり男は終活には目を背けたいのでしょうか。

 

 

 

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それでは今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

映画『永い言い訳』を観る ~ キネ旬シアター

今日のキネ旬シアターは永い言い訳でした。

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原作・監督・脚本:西川美和

出演:本木雅弘竹原ピストル深津絵里堀内敬子黒木華

製作:2016年  日本

 

先週、西川美和監督の『すばらしき世界』を観たばかりですが、今週はまた西川監督の『永い言い訳』が再上映されました。西川監督特集らしいです。その他に『ディア・ドクター』も上映されています。これは既に観ていましたのでスルーです。

 

永い言い訳』は原作本は読んでいたのですが、映画は見逃していました。内容も忘れかけていましたのでラッキーでした。

 

あらすじをザックリと。

人気小説家の津村啓(本名:衣笠幸夫(広島カープの鉄人・衣笠祥雄と同姓同名))はある日、妻の夏子が親友の大宮ゆきとバス旅行に出かけるのを見送ります。妻は美容師で結婚生活は20年ですが夫婦間は冷えています。

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旅行に出かけた晩に津村は不倫をしていました。翌朝、テレビでバス事故のニュースが流れます。津村はテレビを消しますが、電話がかかってきます。妻がバス事故死んだというのです。親友も一緒でした。

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津村は世間に対しては悲劇の主人公を装いますが、悲しみは沸いて来ず、涙も流せませんでした。テレビのインタビューを受けているときに、親友のゆきの夫・陽一が「幸夫君だろ?」と声をかけてきました。

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陽一は長距離トラックの運転手をしています。長男の真平と長女の灯との3人暮らしです。妻を亡くし途方に暮れていたのです。津村はこの家族、特に子供たちと関わっていくことで少しずつ心の変化が生まれてくるのですが、ある時、夏子のスマホに残されたメールの下書きを見て愕然とします・・・。

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映画と原作は全く別なものとして捉えなければいけないと、ずいぶん以前のブログで書いたことがありましたが、原作者と脚本・監督が同一人物の場合はどうなのだろうと、考えてしまいました。映画の内容はほぼ原作通り(記憶があやふやではありますが)なのですが、どうも主人公の人物像が私の想像と一致しません。これはどうやら西川美和が小説と映画の狙いを変えてきたのではないかと想像するに至りました。小説家・西川美和と映画監督・西川美和は別人格なのだと考えることで納得した次第です。もっとも私の想像力の欠如かもしれませんが。

 

子供たちがすこぶるかわいくて、とくに灯ちゃんを演じた白鳥玉季ちゃんがかわいかったです。この子はどこかで見たと思って調べてみるとNHKの朝ドラや大河ドラマに出演していました。

髪を伸ばし髭を生やした本木雅弘の風貌は、永い時間をかけて、ようやく妻の愛情に気がつき、許しを請うイエス・キリストのようでした。

 

大切な人を亡くす喪失感など二度と経験したくない思いつつ・・・・。

 

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それでは今日はこの辺で。

聴き比べ『遠くで汽笛を聞きながら』

今日の「聴き比べ」はアリス『遠くで汽笛を聞きながら』です。

アリスの中でも特に好きな曲です。1976年のリリースです。作詞が谷村新司、作曲が堀内孝雄です。この曲は二人ともソロになっても歌っています。

ちょうど学生時代でした。詩が身に沁みました。

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遠くで汽笛を聞きながら

作詞:谷村新司

作曲:堀内孝雄

 

悩みつづけた日々が

まるで嘘のように

忘れられる時が

来るまで心を閉じたまま

暮らしてゆこう

遠くで汽笛を聞きながら

何もいいことがなかったこの街で

 

俺を見捨てた女を

恨んで生きるより

幼い心に秘めた

むなしい涙の捨て場所を

さがしてみたい

遠くで汽笛を聞きながら

何もいいことがなかったこの街で

 

せめて一夜の夢と

泣いて泣き明かして

自分の言葉に嘘は

つくまい人を裏切るまい

生きてゆきたい

遠くで汽笛を聞きながら

何もいいことがなかったこの街で

 

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堀内孝雄のソロ。


堀内孝雄「遠くで汽笛を聞きながら」1986年7月 スタジオライブ

 

谷村新司のソロ。


遠くで汽笛を聞きながら 谷村新司 Shinji Tanimura

 

それでは今日はこの辺で。

 

この人の、この1枚『フェアポート・コンヴェンション(Fairport Convention)/Before The Moon』

今日の「この人の、この1枚」はフェアポート・コンヴェンション(Fairport Convention)『Before The Moon』です。

 

「CD時代の未発表音源シリーズ」、今回はフェアポート・コンヴェンションです。このバンドもCD時代になって未発表音源が続々とリリースされたバンドです。どれを取り上げてよいにか迷いますが、サンディ・デニー(Sandy Denny)在籍のものを中心に紹介したいと思います。

 

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まずは2002年にリリースされた『Before The Moon』です。これはサンディ・デニーが一時期バンドを離れ、その後戻ってきた時のライヴ音源です。

1974年、コロラド州デンバーのエベッツ・フィールドのライヴです。この翌年にアルバム『Rising For The Moon』がリリースされます。ということで『Before The Moon』というタイトルが付けられたのかな、なんて思ったりしました。

 

1-01.Rising For The Moon

1-02.Solo

1-03.Dirty Linen

1-04.One More Chance

1-05.Sloth

1-06.It'll Take A Long Time

1-07.Matty Grooves

1-08.Hens March / Medley

1-09.Down In The Flood

 

2-01.Matty Grooves

2-02.Solo

2-03.Dirty Linen

2-04.Fiddlestix

2-05.Who Knows Where The Time Goes

2-06.Like An Old Fashioned Waltz

2-07.Hexhamshire Lass

2-08.Bring 'Em Down

2-09.Down In The Flood

2-10.John The Gun

2-11.Sir B McKenzie

 

メンバーは

 

デイヴ・ペグ(Dave Pegg - b)

デイヴ・マタックス8Dave Mattacks - ds)

ジェリー・ドナヒュー(Jerry Donahue - g)

トレヴァー・ルーカス(Trevor Lucas - g vo)

デイヴ・スワブリック(Dave Swarbrick - violin, vo)

サンディ・デニー(Sandy Denny - vo,g,p)

 

アルバム『Rising For The Moon』の曲を既に取り上げていました。またサンディのソロアルバムからの曲もあります。ボブ・ディラン「Down In The Flood」もカバーしています。

なお、この時期のライヴとしてはレコード時代の1974年に『Live Convention』がリリースされています。勿論、CD時代にはボーナストラック付きで発売されています。

 

このライヴの映像は無さそうです。代わりに『Rising For The Moon』から何曲か。


Rising For The Moon


Fairport Convention - One More Chance (Studio Version)

 

それでは今日はこの辺で 。

聴き比べ 谷村新司の『22歳』

今日の「聴き比べ」は谷村新司『22歳』です。

 

特別なアリス・ファンでもなければ谷村新司ファンでもありませんが、アリスや谷村新司堀内孝雄の曲には胸を打たれる曲があります。

以前にアリスの『秋止符』を聴き比べましたが、この『22歳』も同じように好きな曲でした。よくこんな詩が書けるものだと、ただただ感心したものでした。

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22歳

 

作詞:谷村新司

作曲:谷村新司

 

白いシーツをまきつけ 背中でサヨナラの

悲しい別離を感じてた 窓の外は光る海

やさしさだとか愛だとか 綺麗な言葉など

信じれる程 若くはない それは知っていたけれど

22歳になれば少しずつ 臆病者になるわ

何故かわかる? 貴方

私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ね

私の髪の煙草の匂い 消えるまでの思い出ね

 

やさしくもない貴方に 振りまわされた日々

遊びのふりを続けるには 夏は少し長すぎた

激しい愛の言葉で つづられた歌など

しばらくはもう聞きたくない 強がるには疲れ過ぎた

22歳になれば少しずつ 臆病者になるわ

何故かわかる? 貴方

愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ

愛の映画に照れて笑った 貴方が寂しかったわ

 

22歳になれば少しずつ 臆病者になるわ

何故かわかる? 貴方

あー夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配

あー夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配

 


22歳 / 谷村新司

 

松浦亜弥がカバーしました。


22歳

 

 それでは今日はこの辺で。