Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ 石原裕次郎の『ブランデーグラス』

今日の「聴き比べ」は石原裕次郎『ブランデーグラス』です。

 

この曲は1977年の発売当初は全く売れず、その後テレビドラマ『西部警察』で本人が歌うシーンが放映されたことによって火が付き売れ出しました。当時のカラオケの定番曲でした。オヤジたちは皆歌っていました。

裕さんの歌が続いてしまいました。大ファンだったのです。

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ブランデーグラス

作詞:山口洋子

作曲:小谷充

 

これでおよしよ

そんなに強くないのに

酔えば酔うほど 淋しくなってしまう

涙ぐんで そっと時計をかくした

女ごころ 痛いほどわかる

指で包んだ まるいグラスの底にも

残り少ない 夢がゆれている

 

よせばよかった

よせばよかったけれど

恋は知らずに もえてしまうものだよ

白い小指 ためらいながらからませ

未練ごころ 打ちあけたおまえ

雨はふるふる 部屋の中にも胸にも

いつか来そうな 別離を告げて

 

こころひとつ 傘はふたつにはなれて

逢えば夜は つかの間に過ぎる

雨はふるふる 遠く消えてく背中と

いつか来そうな 別離を濡らす

 


ブランデーグラス(歌 石原裕次郎)

 

いろんな人が歌っていますが、これは珍しいです。島倉千代子さんです。


島倉千代子 ブランデーグラス

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

映画『BILLIE ビリー』を観る

先日のキネ旬シアターは『BILLIE ビリー』でした。

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脚本・監督:ジェームズ・エルスキン

出演:ビリー・ホリデイ、リンダ・リップナック・キュール

製作:2019年  イギリス 2021年  日本公開

 

言わずと知れたアメリカの女性ジャズ・シンガービリー・ホリデイの実像に迫ったドキュメンタリー映画です。

 

ビリー・ホリデイの伝記を書くために10年間取材を続けながらも、謎の死を遂げ、未公開となった女性ジャーナリスト、リンダ・リップナック・キュールが残した録音テープを基に、ビリーの僅44年の短い、しかしとてつもない波乱万丈の生涯を解き明かしたドキュメンタリーです。

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彼女の人生はご承知の通り、少女売春、激しい人種差別、薬物中毒、アルコール中毒、度重なる逮捕、恋愛、失恋、同性愛等々、まさに壮絶な人生でした。ダメ男にばかり惹かれ、そして捨てられ、麻薬を止められない、それでも歌うことが彼女の救いでした。貴重な映像と共に彼女の歌声が蘇ります。

 

インタビューではトニー・ベネット、シルヴィア・シムズ、カウント・ベイシー、アーティ・ショウ、チャールズ・ミンガスカーメン・マクレエなどジャズ界の大御所たちが登場します。そして生前のビリーの貴重な映像も見れます。

 

人種差別を強烈に告発した名曲『奇妙な果実 (Strange Fruit)』のカラー映像化された歌唱を観ることが出来ました。「奇妙な果実」とは木にぶら下がった黒人の死体のことです。「南部の木には奇妙な実が成る」という歌い出しで始まります。

 

この映画はビリーの半生を描いた映画ですが、同時にリンダの不審死の追求でもあります。警察は当初自殺と判断しましたが、妹は「自殺はあり得ない、誰かに殺害された」と主張しています。そして現在もその謎は解けていません。リンダはビリーの人生に共感を覚えたようです。そして膨大なる録音テープと記事を残していました。今回の映画はその貴重なインタビューとビリーの生きざまを垣間見ることが出来ました。僅44年の生涯ですが、200年分ほどあったのではないでしょうか。図らずもビリーは「1日で100日分ぐらい生きたい」と言っていました。

 

今日はビリーのレコードでも引っ張り出して聴いてみましょう。

 

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それでは今日はこの辺で。

聴き比べ 石原裕次郎の『北の旅人』

今日の「聴き比べ」は石原裕次郎北の旅人』です。

 

石原裕さんの1987年発売の最後のヒット曲です。あまりにも早すぎた死でした。

渡哲也さん、宍戸錠さん、日活のスターだった人が相次いで亡くなっています。昭和は遠くなりました。

 

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北の旅人

作詞:山口洋子

作曲:弦哲也

 

たどりついたら 岬のはずれ

赤い灯が点く ぽつりとひとつ

いまでもあなたを 待ってると

いとしいおまえの 叫ぶ声が

俺の背中で 潮風(かぜ)になる

夜の釧路は 雨になるだろう

 

ふるい酒場で 噂をきいた

窓のむこうは 木枯まじり

半年まえまで 居たという

泣きぐせ 酒ぐせ 泪ぐせ

どこへ去(い)ったか 細い影

夜の函館 霧がつらすぎる

 

空でちぎれる あの汽笛さえ

泣いて別れる さい果て港

いちどはこの手に 抱きしめて

泣かせてやりたい 思いきり

消えぬ面影 たずねびと

夜の小樽は 雪が肩に舞う

 

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テレサ・テンちゃんが歌います。これもいい。


北の旅人(北方旅人):テレサ・テン 鄧麗君 (歌詞中譯)

 

それでは今日はこの辺で。

 

この人の、この1枚『ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)/BBC Sessions』

今日の「この人の、この1枚」はロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)BBC Sessions』です。

 

「CD時代の未発表音源シリーズ」、今回はロリー・ギャラガーです。彼も1995年の死以降数多くの未発表音源が発表されてきました。これもCD時代の賜物かもしれません。これまでにも何度か紹介しました。

lynyrdburitto.hatenablog.com

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今回は生前に残されたBBCでのセッションとライヴ音源を集めた2枚組です。1999年のリリースです。文句なしの逸品です。

 

Disc 1  In concert

01.Calling Card

02.What In The World

03.Jacknife Beat

04.Country Mile

05.Got My Mojo Working

06.Garbage Man

07.Roberta

08.Used To Be

09.I Take What I Want

10.Cruise On Out

 

Disc 2   Studio

01.Race the Breeze

02.Hands Off

03.Crest Of A Wave

04.Feel So Bad

05.For The Last Time

06.It Takes Time

07.Seventh Son Of 7th Son

08.Daughter Of The Everglades

09.They Don't Make Them Like You

10.Toredown

11.When My Baby She Left Me

12.Hoodoo Man

 

 メンバーは

ロリー・ギャラーガー(Rory Gallagher - vo, g, harmonica)

ジェリーマッカヴォイ(Gerry McAvoy - b)

ルー・マーティン(Lou Martin - key)

 

Live

ロッド・デ・アス(Rod de'Ath - ds on 1-9)

テッド・マッケンナ(Ted McKenna - ds on 1-10)

 

Studio

ウィルガー・キャンベル(Wilgar Campbell - ds on tracks 2-3, 5, 6, 10 & 12)

ロッド・デ・アス(Rod de'Ath - ds on 2-1,2, 4 , 7,9)

ブレンダン・オニール(Brendan O'Neill - drums on 2-11

 

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 それでは今日はこの辺で。

聴き比べ 石原裕次郎の『赤いハンカチ』

今日の「聴き比べ」は石原裕次郎『赤いハンカチ』です。

 

以前のブログで映画『赤いハンカチ』を「日活アクションの最高傑作だ」と書きましたが、その主題歌もまた石原裕さんの最高傑作です。

lynyrdburitto.hatenablog.com

 

1964年に公開されたこの映画は何回観たかわからないほどです。最初に観たのはリアルタイムではなく再上映だった思います。浅丘ルリ子さんの初々しさが眩しいです。

 

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赤いハンカチ

作詞:萩原四朗

作曲:上原賢六

 

アカシヤの 花の下で

あの娘が窃っと 瞼を拭いた

赤いハンカチよ

怨みに濡れた 目がしらに

それでも泪は こぼれて落ちた

 

北国の 春も逝く日

俺たちだけが しょんぼり見てた

遠い浮雲

死ぬ気になれば ふたりとも

霞の彼方に 行かれたものを

 

アカシヤの 花も散って

あの娘はどこか 俤匂う

赤いハンカチよ

背広の胸に この俺の

こころに遺るよ 切ない影が

 


赤いハンカチ ☆ 石原裕次郎

 

ちあきなおみさんが例によってカバーしています。


ちあきなおみ 石原裕次郎を歌う! 赤いハンカチ

 

それでは今日はこの辺で。 

 

この人の、この1枚『ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)/Live at Winterland '68』

今日の「この人の、この1枚」はジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)『Live at Winterland '68』です。

 

「CD時代の未発表音源シリーズ」、今回はジャニス・ジョプリンです。正確に言うと

Janis Joplin With 『Big Brother And The Holding Company』です。

lynyrdburitto.hatenablog.com

1968年4月12日、13日のサンフランシスコ・ウィンターランドでのライヴ音源です。ちょうど「チープ・スリル」がリリースされる直前です。CDは1998年の発売です。音質も問題なく貴重な音源です。ジャニスに関しては死後にたくさんのライヴや未発表テイクが発売されました。その中の1枚です。

 

01.Down On Me

02.Flower In The Sun

03.I Need A Man To Love

04.Bye Bye Baby

05.Easy Rider

06.Combination Of The Two

07.Farewell Song

08.Piece Of My Heart

09.Catch Me Daddy

10.Magic Of Love

11.Summertime (From 'Porgy & Bess')

12.Light Is Faster Than Sound

13.Ball And Chain

14.Down On Me

 

メンバーは

ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin - vo)

ジェイムス・ガーリー(James Gurley - g,vo)

サム・アンドリュース(Sam Andrew - g, vo)

ピーター・アルビン(Peter Albin - b, vo)

デヴィッド・ゲッツ(David Getz - ds, vo)

 

プロデュースはボブ・アーウィン(Bob Irwin)です。

 

 


Janis Joplin - Summertime (Live at Winterland)


Janis Joplin - Ball In Chain (Live at Winterland 1968)

 

 それでは今日はこの辺で。

 

訃報 柳家小三治 & 聴き比べ 石原裕次郎の『よこはま物語』

昨日、人間国宝・十代目柳家小三治師匠が亡くなったとの報道がありました。つい最近まで高座を務めておりましたので驚きました。先代の柳家小さんに弟子入りし、1969年に十代目を襲名しました。

私は子供のころから落語好きで、彼の二つ目時代からテレビで観ていました。正統派の古典落語で実に歯切れがよく上手かった。落語協会の会長も務め、人間国宝をはじめ数々の賞を受賞していました。バイクやオーディオ好きでも有名でした。また一人、名人が去りました。これで昭和の名人と言われる人ははいなくなったのではないでしょうか。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。

若かりし頃の写真。

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さて、今日の「聴き比べ」は石原裕次郎『よこはま物語』です。

 

石原裕さんの比較的晩年の歌です。1980年の曲です。その頃、カラオケで友人が歌ってるのを聴いて知りました。その後自分でも歌うようになりました。本人の歌唱を聴いたのはそれから随分経ってからでした。やはり裕ちゃんのムーディな歌声に痺れました。

もっと以前に『サヨナラ横浜』という歌もありました。これもよかったです。なんとなく「横浜」が似合います。

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よこはま物語

作詞:なかにし礼

作曲:浜圭介

 

愛しあっても かなわぬものを

これでいいのと うなづくお前

負けた負けたよ お前に負けた

ずっとこのまま ついて来るかい

よこはまで出逢った恋の物語

よこはまで出逢った恋の物語

 

ちょっと今夜は 肌寒いから

抱いてほしいと 恥らうお前

遠慮するなよ ふたりの時は

俺のすべては お前のものだよ

よこはまで出逢った恋の物語

よこはまで出逢った恋の物語

 

無理をしないで ただ末永く

好いてほしいと 言っては泣いた

泣くな泣くなよ お前のほかに

幸せなんか さがしはしないさ

よこはまで出逢った恋の物語

よこはまで出逢った恋の物語

 

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この曲をフランク永井がカバーしています。二人とももういません。

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それでは今日はこの辺で。