Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

2017-01-01から1年間の記事一覧

映画『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』を観る

昨日のキネ旬シアターは『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』でした。 監督・脚本:テレンス・デイヴィス 主演:シンシア・ニクソン 、ジェニファー・イーリー、キース・キャラダイン 制作:イギリス 2017年日本公開 アメリカの詩人、エミリ・ディキン…

この人の、この1枚 『この世で一番キレイなもの/早川義夫』

早川義夫は1960年代、ロックバンド「ジャックス」のリーダーとして関西フォークブームに乗って活躍しましたが、2枚のアルバム『ジャックスの世界』『ジャックスの奇蹟』を発表した後あっさりと解散しました。それまでに日本にはこんなバンドはいなかっ…

無冠の帝王 モンテプリンス

1980年、昭和55年の牡馬クラシック戦線は大混戦となりました。不良馬場の皐月賞は道悪巧者の増沢ハワイアンイメージが制しました。2着に3番人気だったオペックホースが入り、モンテプリンスは4着でした。 モンテプリンスは距離が延びればこの馬だと…

遅れてやってきた大物 ホウヨウボーイ

以前書いたサクラショウリとバンブトンコートと同期でしたが、クラシック戦線には全く出走が叶わなかった馬、それがホウヨウボーイです。 ホウヨウボーイは3歳(今の2歳)の暮れの中山でデビュー、1番人気で6馬身の差をつけて圧勝します。ところがレース…

映画『きっと、いい日が待っている』を観る

今日のキネ旬シアターは『きっと、いい日が待っている』でした。 監督:イェスパ・W・ネルスン 主演:アルバト・ルズベク・リンハート、ハーラル・カイサー・ヘアマン、ラース・ミケルセン、ソフィー・グロベル 制作:デンマーク、2016年公開 この映画は…

映画『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』を観る

今日のキネ旬シアターは『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』でした。 監督:パブロ・ラライン 主演:ルイス・ニェッコ、ガエル・ガルシア・ベルナル、メルセデス・モラーン 制作:チリ、アルゼンチン、フランス、スペイン、日本公開2017年 1971年にノー…

この人の、この1枚 『アリソン・ムーラー(Allison Moorer)/ザ・デュエル(The Duel)』

アメリカのカントリーロックの女性シンガーアリソン・ムーラーについて書いてみます。 どのアルバムを取り上げるか大変迷いましたが、サウンドがまるでニール・ヤングのようなアルバム『デュエル』にしました。 01.I Ain't Giving Up On You 02. Baby Dreame…

映画『ブルーム・オブ・イエスタデイ』を観る

昨日のキネ旬シアターは『ブルーム・オブ・イエスタデイ』でした。 監督:クリス・クラウス 主演:ラース・アイディンガー、アデル・エネル、ヤン・ヨーゼフ・リーファース 制作:ドイツ・オーストリア 2016年 ドイツ・ナチスのホロコーストをテーマにし…

この人の、この1枚 『チャーリー・ダニエルズ・バンド(Charlie Daniels Band)/ウェイ・ダウン・ヨンダ―(Way Down Yonder)』

一概にサザンロックと言ってもその地域は多岐に亘っています。オールマン・ブラザースはジョージア、レーナード・スキナードはアラバマ、そしてこのチャーリー・ダニエルズ・バンドはテネシーはナッシュビルという具合になっていて、それぞれが自分の故郷が…

60年代ロックの象徴、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ(Country Joe & The Fish)

シスコ・バンドの5傑と言われ、ウッドストック・フェスティヴァルで世界中に知れ渡った、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ(CJF)ですが、この時はすでに終焉に向かっていました。 CFJの結成は1965年に遡りますが、オリジナルメンバーが揃うのは19…

映画『歓びのトスカーナ』を観る

昨日のキネ旬シアターは『歓びのトスカーナ』でした。 監督:パオロ・ヴィルズィ 主演:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ミカエラ・ラマッツォッティ 制作:イタリア、フランス、2017年公開(日本) イタリアの名匠パオロ・ヴィルズィ監督の作品でイタ…

この人の、この1枚 『レヴォン・ヘルム&ザ・RCO・オールスターズ(Levon Helm & The RCO・AII-STARS)/レヴォン・ヘルム&ザ・RCO・オールスターズ(Levon Helm & The RCO・AII-STARS))』

昨日の続きです。 ザ・バンドの活動休止に伴って、リック・ダンコは早速ソロアルバムの制作に取り掛かりました。そんなん中、もう一人のメンバー、レヴォン・ヘルムもabcレコードと契約し、ソロアルバムの制作に取り掛かりました。そして、リック・ダンコと…

この人の、この1枚 『リック・ダンコ(Rick Danko)/リック・ダンコ(Rick Danko)』

1976年、ザ・バンドの解散が決定的となって、最初にソロアルバムの作成に取り掛かったのがリック・ダンコでした。 ザ・バンド内でライブ活動に慎重なリーダーのロビー・ロバートソンと他のメンバーとの対立が表面化してきて、ロビー・ロバートソンはとう…

映画 『エヴァの告白』を観る

今日の自宅シアターは『エヴァの告白』です。原題は『The Immigrant』です。 監督:ジェームズ・グレイ 主演:マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナー 制作:アメリカ、フランス、2014年公開(日本) 1921年、戦争で両…

この人の、この1枚 『バーズ(Byrds)/バーズ(Byrds)』

昨日の記事の続きです。 lynyrdburitto.hatenablog.com 1973年に、1971年以来活動休止状態で事実上解散同然だったザ・バーズがオリジナルメンバーでリユニオンされるというニュースが入ってきました。 これには驚きました。1971年当時のメンバー…

この人の、この1枚 『ザ・バーズThe Byrds)/タイトルのないアルバム(Untitled)』

ザ・バーズについては『ロデオの恋人』までは書いてきましたが、それ以降のことにはあまり触れてきませんでしたので、少し書いてみたいと思います。 lynyrdburitto.hatenablog.com lynyrdburitto.hatenablog.com また主要メンバーのロジャー・マッギンとジー…

映画 『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』を観る

今日の自宅シアターは『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』です。 監督:オリヴィエ・ダアン 主演:マリオン・コティヤール 制作:2007年 フランス、イギリス、チェコ エディット・ピアフに関してはそれほど詳しい知識を持ち合わせているわけではありませ…

アメリカン・ハードの真骨頂!『ダム・ヤンキーズ(Damn Yankees)』

1989年、また一つのスーパーグループが誕生しました。 アメリカン・ハードロック界の大ベテラン・ギタリスト、テッド・ニュージェント(Ted Nugent,g,vo)、ナイトレンジャー(Night Ranger)のジャック・ブレイズ(Jack Blades,vo,b)、スティクス(Styx)のト…

ブリティッシュ・ハード復活はなったのか 『ライオンズハート(Lionsheart)』

1980年代の後半から90年代前半かけてのイギリスのHM/HR界は低迷を極めます。NWOBHMは衰退し、代わってグランジ、オルタナティブロックが席巻します。 そんな中、期待されて登場したのが『ライオンズハート』でした。 結成メンバーは次の通りです。 ス…

映画 『汚れたミルク~あるセールスマンの告発』を観る

退院して初めてキネマ旬報シアターに出向きました。本当に久しぶりです。 年間パスポート制度は廃止になってしまいましたので、友の会に入会しました。5本観ると1本無料になるという仕組みです。年会費は2千円です。得なのか損なのか微妙ですが数多く見る…

映画『かくも長き不在』を観る

今日の自宅シアター、またまた古い映画で恐縮です。『かくも長き不在』です。 監督:アンリ・コルピ 主演:アルダ・ヴァリ、ジョルジュ・ウィルソン 制作:フランス 1961年 日本公開1964年 この映画も高校生の頃、映画祭で観た映画ですが、記憶に乏…

この人の、この1枚 『カクタス(Cactus)/カクタス(Cactus)』

「カクタス」は「ヴァニラ・ファッジ」の解散によって、メンバーだったティム・ボガートとカーマイン・アピスがジム・マッカーティーとラスティ・デイを誘って、1970年に結成したアメリカ東海岸のバンドです。 このアルバムは彼らのファーストアルバムに…

ニール・ヤング(Neil Young)、元気です。

新譜が発売される毎にCDを買っているアーティストの一人だったニール・ヤング様でしたが、この数年すっかり不義理をいたしましてご無沙汰してしまいました。何しろ彼の場合、年齢の割にはアルバムの発売間隔が短くて、しかもアーカイブシリーズなどという過…

この人の、この1枚 『ライ・クーダー(Ry Cooder)/ライ・クーダー登場(Ry Cooder)』

ライ・クーダーの目茶目茶のファンでもないのですが、何故か、我が家にはファーストアルバムから15枚目ぐらいまでは揃っています。アルバムが発売されると、いつの間にか買っている、そんな感じです。気がついたら傍にいる、私にとっては空気のような無く…

この人の、この1枚 『カウボーイ(ボイヤー&タルトン)/Cowboy(Boyer & Talton)』

今日紹介しようと思っているのが、「カウボーイ」なのですが、40年も前にいなくなった、それも当時も大した人気でもなかったバンドのCDなどあるわけないよな、と無駄だとは思いながら、Amazonで検索したら、なんと当時(1970年の半ば頃)は外国盤でも…

この人の、この1枚 『J.J. ケイル(J.J.Cale)/ナチュラリー(Naturally)』

エリック・クラプトンが自身のファーストソロアルバムで「アフター・ミッドナイト」を取り上げたことで、一躍有名になったのがJ.J.ケール(J.J.Cale)です。 J.J.ケイルはオクラホマ州のオクラホマシティで生まれ、タルサで育ちました。1938年生まれで、早…

この人の、この1枚 『クレイジー・ホース(Crazy Horse)/クレイジー・ホース(Crazy Horse)』

クレイジー・ホースと言えばニール・ヤングのバックバンドとして広く知れ渡っていますが、自身でもアルバムを5枚ほど出しています。 その中では何といっても、ダニー・ウィッテンが在籍していたファーストアルバム『Crazy Horse』にとどめを刺します。19…

ハイセイコーの無念を晴らす!

1979年の4歳(今で言う3歳)牡馬クラシック戦線は、前年の朝日杯3歳ステークスを勝ったビンゴガルー、そして明けて4歳クラシック路線で重賞3連勝のリキアイオーの争いと見られていました。リキアイオーは朝日杯3歳ステークスはビンゴガルーの6着…

映画 『みじかくも美しく燃え』を観る

今日の映画は『みじかくも美しく燃え』です。 監督:ボー・ヴィーデルベリ 主演:ピア・デゲルマルク、トミー・ベルグレン 制作:スウェーデン、1968年(日本)公開 またまた古い映画で恐縮です。最近CS放送で観ました。この映画も高校生時代に観たもの…

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones) 『ブルー&ロンサム(Blue & Lonesome)』を聴く

ローリング・ストーンズはデビューアルバムから2005年のスタジオアルバム『A Bigger Bang』まで欠かさず買っていましたが、今回のこのアルバムは何故か買いそびれてしまいました。 ということで、遅ればせながら『Blue & Lonesome』を購入しました。20…