Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『ル・アーヴルの靴みがき』を観る

昨日のキネ旬シアターは『ル・アーヴルの靴みがき』でした。 監督:アキ・カウリスマキ 主演:アンドレ・ウィルム、カティ・オウティネン、ジャン=ピエール・ダルッサン 制作:フィンランド、フランス、ドイツ、2011年公開(日本 2012年) フランス…

大学時代の読書について & 300記事達成!

今日で遂に300記事達成です。 ということで300記事を記念して全くのプライベート記事を書きますのでご容赦願います。 以前、大分前になりますが『高校時代の読書について』という記事を書きました。その時に続きはまたいずれ、ということになっていた…

この人の、この1枚 『ジョー・エリー(Joe Ely)/ホンキー・トンク・マスカレード(Honky Tonk Masquerade)』

1970年代後半、彗星のごとく現れたテキサスの天才カントリーロッカー、それがジョー・エリー(Joe Ely)です。 彗星のごとくといっても、彼は1970年には自身のバンド「FLATLANDERS」を結成しています。その時に一緒だったメンバーのブッチ・ハンコック…

この人の、この1枚 『ザ・フィフス・アヴェニュー・バンド(The Fifth Avenue Band)/ザ・フィフス・アヴェニュー・バンド(The Fifth Avenue Band)』

たった1枚、歴史的名盤を残して去った伝説のバンド、それが『ザ・フィフス・アヴェニュー・バンド』です。 バンドの結成は1968年です。 メンバーは ジョン・リンド(John Lind,vo) ケニー・アルトマン(Kenny Altman,g,b) ピーター・ゴルウェイ(Peter Gall…

『ガヴァメント・ミュール(Gov't Mule)』の新譜入手

遅ればせながらガヴァメント・ミュールの新譜を入手しました。昨年の6月リリースですからもはや新譜とは言えないかもしれませんね。 ガヴァメント・ミュールは新譜が出れば必ず買うと決めているアーティストの一つです。それなのにこんなに遅れてしまって困…

ジェファーソンの分派 『ホット・ツナ(Hot Tuna)』

ジェファーソン・エアプレインの記事の中でも書かせてもらいましたが、ギターのヨーマ・コウコネン(Joma Kaukonen)とベースのジャック・キャサディ(Jack Casady)はジェファーソンの活動の傍らサイドプロジェクトとして、主にブルースを演奏する『ホット・ツ…

ジェファーソン エアプレインからスターシップ(Starship)へ ’70年代編

前回はジェファーソンの60年代までを書きました。今回は70年代のジェファーソンについて書いてみたいと思います。 1970年にメンバーのポール・カントナー(Paul Kantner)は自身のプロジェクトアルバム『Blows Against the Empire』を発表します。この…

『ジェファーソン・エアプレイン(Jeffeson Airplane)』 ’60年代編

デッドに引き続きジェファーソンでいってみたいと思います。 サイケデリック・ロックの創始者としてグレイトフル・デッドと並び称されたのが、サンフランシスコの大物バンド『ジェファーソン・エアプレイン』です。 ヒッピー文化とベトナム反戦を叫ぶフラワ…

『グレイトフル・デッド(Grateful Dead)』 ’70年代前半編

昨日の続きです。昨日のグレイトフル・デッド(以下、デッド)は’60年代まででした。今回は’70年代の前半までについて書いてみたいと思います。 『Live Dead』までのデッドはサイケデリック・バンドというイメージが強かったですが、1970年発表の『W…

『グレイトフル・デッド(Grateful Dead)』 ’60年代編

グレイトフル・デッド(以下、デッド)については書こう書こうと思いながらここまで来てしまいました。本来ならとっくに書いていなければいけなかったのですが、何をどう書いていいのか決まらずに、ジェファーソン・エアプレインやキンクス、ザ・フーなどの…

ウォルター・トラウト(Walter Trout)の新譜入手 これは凄い!

ウォルター・トラウトの新譜が出たのを知ってなんとか安く入手できないものかと思案していたところ、たまたまオークションサイトを覗いたら、安値で出品されていました。ダメもとで入札したら、びっくりするほどの安値で無事落札できました。人気無いんです…

デンマークの星 『ディジー・ミズ・リジー(Dizzy Mizz Lizzy)』~『ティム・クリステンセン(Tim Christensen)』

ビートルズの曲「Dizzy Miss Lizzy」から取ったバンド名を持つ『ディジー・ミズ・リジー』は1988年に結成された、デンマーク出身のバンドです。 メンバーは ティム・クリステンセン(Tim Christensen,vo,g) マーティン・ニールセン(Martin Nielsen,b) ソ…

デンマーク・メタル『ジャッカル(Jackal)』

デンマークのロックバンドといえば、まず思い浮かぶのはプリティ・メイズ(Pretty Maids)、ロイヤル・ハント(Royal Hunt)、ディジー・ミズ・リジー(Dizzy Mizz Lizzy)でしょう。彼らは別格として、1990年代の半ばごろに活躍して日本でも人気になった『…

オランダのメロハー『テラ・ノヴァ(Terra Nova)』

オランダ発のメロハー・バンド、『テラ・ノヴァ』です。間違いなく日本人好みのバンドでしょう。 1992年に結成された『テラ・ノヴァ』のメンバーは フレッド・ヘンドリックス(Fred Hendrix,vo,g) ジェスイーノ・デローザス(Gesuino Derosas,g,vo) ラーズ…

ハイトーンヴォイス 『ダークネス(The Darkness)』

2003年に彗星のごとく現れ、イギリス中を席巻し、のみならずアメリカでも衝撃を与えたバンド、『ダークネス』です。そのAC/DCばりのド派手な出で立ちとアクションで世間をあっと言わせました。イギリスの首相(当時)ブレアもファンだったというのも有名…

ブリティッシュロックの再来 『ロードスター(Roadstar)』

レコード・CD棚探し、今日見つけたのは『ロードスター』の『Grand Hotel』でした。『グランド・ホテル』といってもプロコル・ハルムじゃありません。 発売が2007年ですから比較的最近(私にとっては)買ったはずですが、経緯は憶えていません。 このバン…

スウェーデン・メタル 『マスカレード(Masquerade)』

『マスカレード』は1988年にスウェーデンで結成された4人組のバンドです。 メンバーは トニー・ヨハンソン(Tony Yoanson,vo) トーマス・Gソン(Tomas G:Son,g) ヘンリック・ルンドベーリ(Henrik Lundberg,b) マルコ・タパニ(Marco Tapani.ds) です。 北…

悲しみの果てに 『バッド・ムーン・ライジング(Bad Monn Rising)』

元ライオン(Lion)のカル・スワン(Kal Swan,vo)とダグ・アルドリッチ(Doug Aldrich,g)が1990年に結成したバンドがバッド・ムーン・ライジング(BMR)です。 ただ結成までには苦難の道のりがありました。マネージャー、レコード会社との対立、さらには盟友マ…

この人の、この1枚 『フォガット(Foghat)/フォガットⅡ(Foghat)』

フォガットはイギリスのブルースバンド、サヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)から分裂した連中が、1971年に結成したバンドです。 サヴォイ・ブラウンについては以前の記事で少し触れていますので参考までに。 lynyrdburitto.hatenablog.com 1971年、サ…

ウェストコーストロック最後のスーパー・グループ 『サウザー・ヒルマン・ヒューレイ・バンド(The Souther-Hillman-Furay Band)』

以前、若干ですが記事で触れた『サウザー・ヒルマン・ヒューレイ・バンド』のアルバムを取り上げてみます。 lynyrdburitto.hatenablog.com 『サウザー・ヒルマン・ヒューレイ・バンド(SHF)』は1973年、アサイラム・レコードのデヴィッド・ゲフィンが勢力…

映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』を観る

今年早くも3作目。今日のキネ旬シアターは『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』でした。 監督:ジャック・ドワイヨン 主演:バンサン・ランドン、イジア・イジュラン 制作:フランス、2017年公開 見始めてからちょっと後悔しました。オーギュスト・ロダ…

この人の、この1枚 『ポコ(Poco)/カントリー・ロックの貴公子・ポコ誕生! (Pickin' Up The Pices)』

今日はウェストコーストロックを語るにはどうしても外せないバンド『ポコ』について書いてみたいと思います。ポコについては以前の記事で若干触れていますので参考までに載せておきます。 lynyrdburitto.hatenablog.com バッファロー・スプリングフィールド…

映画『僕のワンダフル・ライフ』を観る

今日のキネ旬シアターは『僕のワンダフルライフ』でした。 監督:ラッセ・ハルストレム 主演:デニス・クエイド、ペギー・リプトン、ブリット・ロバートソン、K・J・アパ 制作:アメリカ合衆国 2017年公開 この映画、原題は『A Dog's Purpose』といい、…

シスコサウンドの最高峰 『モビー・グレイプ(Moby Grape)』

1966年、ジェファーソン・エアプレインの初代ドラマーだったスキップ・スペンス(Skip Spence,vo,g)がドラム担当であることに不満でバンドを脱退し、放浪しているときにジェファーソンのマネージャーだったマシュー・カッツに新バンドの結成を促され、ス…

この人の、この1枚 『ファイアーフォール(Firefall)/ファイアーフォール(Firefall)』

1976年、イーグルスが『ホテル・カリフォルニア』を、ドゥービー・ブラザースが『ドゥービー・ストリート』をそれぞれリリースした年、ウェストコーストロックは全盛期を迎えたようで実は既に衰退の時期に入っていたのではないでしょうか。 ザ・バーズは…

この人の、この1枚 『ダグ・サム(Doug Sahm)/ダグ・サム&バンド(Doug Sahm & Band)』

ダグ・サムと言えばテックス・メックスの第1人者で知られていますが、アメリカン・ルーツ・ミュージックにも精通しており、カントリー、ブルース、R&B、ロックンロールなど幅広い音楽を取り上げています。 バンド活動も『Sir Douglas Quintet』、『Doug …

映画『ヒトラーに屈しなかった国王』を観る

今年最初のキネマ旬報シアターは『ヒトラーに屈しなかった国王』でした。何故かヒトラー関連が多いです。但し、題名にヒトラーと付いていますが直接ヒトラーが出てくるわけではありません。第二次世界大戦時のノルウェー国王の決断を描いた映画です。 監督:…

『ジャニス・ジョプリン』 あるいは『ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニ―(Big Brother & The Holding Company)/チープ・スリル(Cheap Thrils)』

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 正月三が日、酒飲んでしっかり休養しました。 今年最初の記事はジャニス・ジョプリンにしました。といっても、ジャニスについてはとっくに書いていたものと勘違いしていました。調べたら…