Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

シェルブールの雨傘

『シェルブールの雨傘』カトリーヌ・ドヌーブ主演、ジャック・ドゥミ監督、音楽はミシェル・ルグランのフランスの恋愛ミュージカル映画です。ストーリーは戦争によって引き裂かれた若い恋人たちの切ない物語です。この映画は地のセリフが一切なく会話はすべて歌でなされていました。

カトリーヌ・ドヌーブは演技のみで歌は後に『二人の天使』が日本でも大ヒットすることになるダニエル・リカーリでした。ミシェル・ルグランの音楽は実に素晴らしく、『ロシュフォールの恋人たち』や『華麗なる賭け』(「風のささやき」で有名)などを手がけました。

この映画のメインテーマが実に物悲しく、別れのシーンにピッタリでこの曲のせいで思わず涙がこみ上げてくるほどでした。当然サントラ盤は購入しました。

それから十数年後、ある店で、何の店だったか覚えていませんが、この『シェルブールの雨傘』の曲がかかっていました。それが演奏ではなく女性ジャズ・ボーカルだったのです。しかも英語です。元歌はフランス語ですから全然別物です。完全にノックアウト状態になりました。最高でした。早速店の人に聞きました。しかしわからないとのこと。何としてもこれを手に入れたいと思いました。当時はインターネットもまだ普及しておらず、パソコンもありませんでしたから本屋に行って書籍で調べました。すると曲のタイトルが英語で『I Will Wait For You』だということがわかりました。ミュージシャンはわかりません。それでも執念で調べていくと何人かの歌手が歌っていることがわかってきました。その中でジャズ・ミュージシャンをピックアップしてその人たちのCDを購入しました。しかし結果は違いました。これまでにおそらく40人以上の歌手のCDを購入したと思いますがあの時の曲には出会えませんでした。今はもうあきらめていますが、そのおかげでいろいろな『I Will Wait For You』を聴くことができて今は満足です。どの歌手の歌もそれぞれ素晴らしく、やはりルグランの作曲能力の高さを思い知りました。ちなみにルグランのジャズアルバムでもこの曲を演奏していて、さすが本家と思わせる出来栄えです。

パリジャン・ブルー  商品の詳細  商品の詳細

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等々、この他にも素晴らしいアルバムがいっぱいあります。よかったら聴いてみてはいかがでしょう。