Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

『ソロモンの偽証・前篇』を観る

今日のキネ旬シアターは『ソロモンの偽証・前篇』でした。

原作:宮部みゆき

監督:成島出

主演:藤野涼子

 

始まって暫くして、「あれっ、これは観たことあるぞ」となって、以前CSテレビか何かで観たのを思い出しました。しかも、原作も読んでいました(原作もすごく長かったことは憶えています)。ここまで物忘れが進むと我ながらあきれ返ってしまいます。さらに、映画が進んでいって、次はこうなるはずだという予測が次々と外れるのです。1度観ているのに、です。

そこで、自分なりに結論を出しました。おそらく、テレビで映画を観るという行為は、酒を飲みながらとか、何か他のことをしながらとか、映画に集中していないせいなのではないかと。だから、記憶が浅いのではないかと。うん納得。

しかし、次に問題が。原作を読んでいるのに何故?もうこれは自分を納得させられません。やはり年のせい、が一番説得力がありそうです。そうすれば、他の映画や小説も1カ月も経てば忘れてしまうという事にも納得できるのです。悲しいですが。昔のことはよく憶えていると、人からは言われるのですがね。

ところでこの映画、ある中学生の転落死にまつわる謎を解明するために、同級生たちが刑事、教師など大人を介さず自分たちだけで裁判を行い、その真実を明らかにしようとする中学生たちの話です。

ですから、特別悲しい話でもなく、残酷な話でもないのですが、なぜか涙が流れて止まらないのです。これまた我ながら呆れてしまいます。おそらく想像するに、中学生の純粋な精神に胸を打たれたというか、忘れてしまっていた思春期の気持ちを思い出したというか、そんな感じだったのだと思います。やっぱり、年のせいというのが正解なのでしょう。

この映画の主役は藤野涼子といって、映画の中でも本名です。映画のオーディションでは最大規模の1万人の中から選ばれたそうです。見たことあるなと思ったら、今の朝ドラ「ひよっこ」に出演しています。というか、普通は朝ドラを観た時に思い出さなければいけないのに、今日初めて、ああそうか、と気が付く。私の頭の中はどうなっていることやら。彼女はこの映画で日本アカデミー賞新人賞を獲得したそうです。

ということで、後篇も忘れていると思いますので(というか今のところ思い出せていません)観に行きたいと思います。