今日は、『コーラル』『ザ・ズートンズ』『クーラ・シェイカー』と並んで60~70年代の香りをプンプンさせるバンド『フランツ・フェルディナンド』を取り上げたいと思います。やはり年齢的にこういうメロディーなり、サウンドを聴くと惹かれてしまいます。これも以前の記事で少しだけ触れていますので、参考までに。
『フランツ・フェルディナンド』はスコットランド・グラスゴーの出身です。
メンバーは、
アレクサンダー・カプラノス(Alexander Kapranos,vo,g,key)
ポール・トムソン(Paul Thomson,ds)
ニコラス・マッカーシー(Nicholas McCarthy,g,key,vo)
です。
2001年にバンドを結成します。このかわったバンド名は第1次世界大戦のきっかけになった例のサラエボ事件で暗殺されたハンガリー帝国の皇位継承者の名前からとったそうです。
地元でも人気が高く、2004年に発表したデビューアルバム『Franz Ferdinand』は爆発的ヒットをもたらしました。
イギリスのみならずアメリカでも評判になり400万枚以上の記録的売り上げを記録しました。イギリスの3大音楽賞であるブリットアワード、マーキュリープライズ、NMEアワードを新人としては初めて総なめにしました。確かにアップテンポで踊れる音楽ですが、クラブミュージックともディスコとも違う、グループサウンズのようなメロディーを持った曲などもあり、郷愁を誘います。トータル36分と短いアルバムで、あっという間に聴き終わってしまう感じです。
翌年の2005年にはセカンドアルバム『You Could Have It So Much Better』を発表します。
これは全英初登場で1位をとるという、相変わらずの人気でした。メロディーにはますます磨きがかかり私などはすっかり虜になりました。聞くところによると、ボブ・ディランの影響をかなり受けているとの話もありますが、私などはキンクスの影響を感じてなりません。とにかく軽快でメロディアスで言うことなしです。
そして3年半のブランクの後、2009年に発表されたのが『Tonight』です。
このアルバムでは全2作と違って、メロディーよりもリズムに重点を置いた作りになっています。テンポもやや遅くなった感じで、ディスコ音楽のようです。これまでのフランツ・フェルディナンドとはだいぶ違って聞こえます。
さらに、4年のブランクの後、2013年に『Right Thoughts, Right Words, Right Action 』を発表します。
これはファースト、セカンドと前作の中間という言い方は変かもしれませんが、フランツの新たな一面をうかがわせる作品です。前3作を踏まえて、新たなダンスミュージックを確立したような感じです。
個人的にはファースト、セカンドがやっぱり好きです。
昨年、ニコラス・マッカーシーが退団を表明し、替わりにディーノ・バルドー(Dino Bardot,g,vo)とジュリアン・コリー(Julian Corrie,key,b,vo)の加入が発表されました。
今後のニューアルバムに期待です。
Franz Ferdinand - Do You Want To
Franz Ferdinand - Walk Away (2005)
それでは今日はこの辺で。