ビートルズの曲「Dizzy Miss Lizzy」から取ったバンド名を持つ『ディジー・ミズ・リジー』は1988年に結成された、デンマーク出身のバンドです。
メンバーは
ティム・クリステンセン(Tim Christensen,vo,g)
マーティン・ニールセン(Martin Nielsen,b)
ソレン・フリス(Søren Friis,ds)
の3人です。
1993年にリリースした4曲入りのプロモーションCDが話題となり、1994年にアルバム『Dizzy Mizz Lizzy』でデビューします。
このアルバムはデンマークで22万枚を売り上げ、デンマークのロックアルバム史上最高の売り上げを記録します。
彼らの音楽は掴みどころがないというのが本音です。ハードロックでもないし、オルタナやグランジでもないし、かといってポップスでもないし。やはりビートルズの影響は大きいと思います。とにかくティム・クリステンセンの曲作りの上手さが半端ではありません。転調が多く拍子も変わります。デンマークどころか世界中で話題になりました。名曲「Glory」が含まれます。
続く1996年にはセカンドアルバム『Rotator』がリリースされます。
前作の延長線上にあるアルバムです。ここでもバラエティに富んだ音楽性を遺憾なく発揮しています。4曲目の「11:07PM」は尊敬するジョン・レノンが亡くなった時刻です。哀愁を帯びた切ない曲です。やはりビートルズの影響が大きいです。
この後、バンドはツアーとレコーディングにつかれたとの理由で休養に入りますが、結局そのまま解散となりました。なんとあっけない最後でしょう。メンバー間の意見の相違があったようです。
その後、ティム・クリステンセンはソロ活動に入ります。
5年の充電期間を終え、2001年にファーストソロ『Secrets On Parade』をリリースします。
ディジーが戻ってきたと錯覚を起こすようなソロアルバムです。やっぱり素晴らしい。メロディはきれいで、ロック色も強くこの人の才能はやはり半端ではありませんでした。2曲目「Get The Fuck Out Of My Mind」、4曲目の「Love Is A Matter Of...」の美しさはどうでしょう。これらの曲を含む3曲もシングルカットされています。さらに「Stranger」などうっとりしてしまいます。ビートルズの中期~後期を思わせる曲がちりばめられています。
3年後セカンドソロ『Honeyburst』を、さらに5年後サード『Superior』発表しています。残念ながら未購入です。
この記事を書きながら無性にこれらのアルバムが欲しくなりました。でも高いですね。老後の身には応えます。なんとかCD漁りで探し出したいですね。
さらに、ティム・クリステンセンは『ザ・ダム・クリスタルズ(Tim Christensen and the Damn Crystals)』なるバンドを結成し、2012年にアルバム『Tim Christensen and the Damn Crystals』をリリースします。
さらに2013年にはビートルズ・フリークが高じてポール・マッカートニーのトリビュート・アルバムとしてポールのセカンドアルバム『RAM』をそのまま再現したライブ盤を発表するなど留まるところを知りません。
さあ、CD漁りに出かけよう!
それでは今日はこの辺で。