Flying Skynyrdのブログ

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『ガヴァメント・ミュール(Gov't Mule)』の新譜入手

遅ればせながらガヴァメント・ミュールの新譜を入手しました。昨年の6月リリースですからもはや新譜とは言えないかもしれませんね。

ガヴァメント・ミュールは新譜が出れば必ず買うと決めているアーティストの一つです。それなのにこんなに遅れてしまって困ったものです。最近はネットでのチェック(雑誌は保管スペースの関係で現在は購読していません)を怠っているせいでいろいろ見逃しが多いのです。

Amazonの輸入盤で2週間以上かかりました。到着しなかった経験もありますから、到着しただけよかったとしますか。

私の個人的感想ですが、ガヴァメント・ミュールとリーダーのウォーレン・ヘインズは1990年以降のロックシーンで最高のバンドの一つであり、最高のギタリストのうちの一人であると思っています。

ウォーレン・ヘインズ(Warren Haynes,g,vo)は1980年、20歳の頃からデヴィッド・アラン・コーのバンドでプレイしていました。1987年にはオールマン・ブラザース・バンドのディッキー・ベッツのソロアルバムのレコーディングに参加し、さらにグレッグ・オールマンのソロアルバムにも参加し、遂にはオールマン・ブラザースの正式メンバーとして加入しました。

ウォーレンはクリームやマウンテン、ジミ・ヘンドリックスのような3ピースバンドを組むことが夢だったようで、ディッキー・ベッツのソロ・アルバムの時に一緒だったドラマーのマット・アブツ(Matt Abts)とオールマン・ブラザースに一緒に加入したベーシストのアレン・ウッディー(Allen Woody)と共にガヴァメント・ミュールを結成しました。もちろんオールマン・ブラザースには在籍のままサイド・プロジェクト的に活動しました。1994年のことでした。

なお、ウォーレン・ヘインズはギブソンレスポールの58年式を愛用していますが、これはデュアン・オールマンが愛用していたからだそうです。

 

1997年、ウォーレンとアレンはガバメント・ミュールに専念したいとオールマンを脱退します。ところがガヴァメント・ミュールが5枚目(ライブを含む)のアルバムをリリースした年の2000年8月にアレン・ウッディが死体で発見されました。死因は不明でした。

 

翌年と翌々年にはアレンを追悼し、アレン在籍時のライブアルバムをそれぞれリリースし、さらに2003年にはアレンが好きだったベーシストを13人呼んでの追悼コンサートを開催し、2枚組のCDとして発売しました。

 

ウォーレンは2001年に再びオールマン・ブラザースに復帰します。そして2003年には傑作アルバム『Hittin' The Note』が出来上がります。しかし2004年に正式にオールマン・ブラザースを脱退します。

 

ウォレーレンはガヴァメント・ミュールの活動と共に、ソロアルバムの制作、様々なミュージシャンのレコーディング参加、ボナルーフェスティバルへの参加、さらには自身が主催するクリスマスイベントのベネフィット・コンサートの開催など、その活動は精力的です。

またデッドのメンバーなどとも交流が深くフィル・レッシュのアルバムにも参加しています。またオールマン・ブラザースで一緒だったデレク・トラックスのアルバムやライブにも顔を出しています。この他にもブルース・トラヴェラーやガース・ブルックス、デイヴ・マシューズらのアルバムやライブにもにもちょくちょく顔を出しています。

 

今回のアルバムはガバメント・ミュールにとっては21枚目のアルバムになります。彼らのアルバムはシングルアルバムというのはあまりなく、2枚組以上のものが多いのです。今回もボーナスCD付きの2枚組です。タイトルは『Revolution Come... Revolution Go』

Disk 1

01.Stone Cold Rage

02.Drawn That Way

03.Pressure Under Fire

04.The Man I Want To Be

05.Traveling Tune

06.Thorns Of Life

07.Dreams & Songs

08.Sarah, Surrender

09.Revolution Come, Revolution Go

10.Burning Point featuring Jimmie Vaughan

11.Easy Times

12.Dark Was The Night, Cold Was The Ground

 

BONUS CD

01.What Fresh Hell

02.Click

03.Outside Myself

04.Revolution Come, Revolution Go (Alternate Version)

05.The Man I Want To Be (Live In Studio Version)

06.Dark Was The Night, Cold Was The Ground (Live In Studio Version)

 

今のメンバーは

ウォーレン・ヘインズ(Warren Haynes,g,vo)

マット・アブツ(Matt Abts,ds)

ダニー・ルイス(Danny Louis,key,g,horn,vo)

ヨルゲン・カールソン(Jorgen Carlsson,b)

プロデュースはウォーレンとドン・ウォズ、ゴーディー・ジョンソンです。

さらに元ビッグ・シュガーのゴーディー・ジョンソン、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの兄貴ジミー・ヴォーンがそれぞれギターで参加しています。

このアルバムはビルボードのトップ・ロックアルバムの5位を記録しています。

 

とにかく凄い、カッコいい。最高のハードロックです。ガヴァメント・ミュールには駄作は1作もありません。どれをとっても聴きごたえ十分です。ボリュームも半端じゃありません。これだけ良質なアルバムを作り続け、数多くのステージ活動もこなし、まさに怪物というほかありません。

ウォーレン・ヘインズ、現在57歳、まだまだいけます。

 

ガヴァメント・ミュールのアルバム群

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ウォーレン・ヘインズのソロアルバム

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ボナルーフェスティバルとウォーレンの主催するベネフィット・コンサート。それとデイブ・マシューズのコンサート参加。ニール・ヤングの「コルテス・ザ・キラー」をやってます。

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この最新作も十二分に堪能できました。次作が楽しみです。

今まで何故かガヴァメント・ミュールの記事を書けていませんでした。まだまだ書きたいことが山ほどありますが、ここで一つ書けてほっとしました。また機会があれば書きたいと思います。

 


Gov't Mule - "Stone Cold Rage"


Gov't Mule - "Sarah, Surrender"


Gov't Mule - "Burning Point"

 

それでは今日はこの辺で。