まだジミ・ヘンドリックスのことを少しも書いていなかったような気がしますのでちょっとだけ触れてみたいと思います。
今更ジミ・ヘンドリックス(ジミへン)については、数多くの方が書いておられるので私が書くようなことは特別ないのですが、やはり感銘を受けたアルバムは書いて置きたいという、ささやかな希望から書いてみます。
ジミヘンはご承知のようにわずか27歳で亡くなりますので、生前に残したアルバムも少ないです。
その中で私が好きなのは『Electric Ladyland』です。「ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス」名義でのアルバムとしては最後のアルバムとともにジミヘン存命時の最後のスタジオアルバムになります。レコードは2枚組です。1968年リリース。
Side A
1.And the Gods Made Love
2.Have You Ever Been (to Electric Ladyland)
3.Crosstown Traffic
4.Voodoo Chile
Side B
1.Little Miss Strange
2.Long Hot Summer Night
3. Come On (Let the Good Times Roll)
4.Gypsy Eyes
5.Burning of the Midnight Lamp
Side C
1.Rainy Day, Dream Away
2.1983 - 1983... (A Merman I Should Turn to Be)
3. Moon, Turn the Tides...Gently Gently Away
Side D
1.Still Raining, Still Dreaming
2.House Burning Down
3.All Along the Watchtower
4. Voodoo Child (Slight Return)
エクスペリエンスのメンバーは
ノエル・レディング(Noel Redding,b,vo)
ミッチ・ミッチェル(Mitch Mitchell,ds,vo)
ゲストミュージシャンとして
トラフィック(Traffic)から
スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood,organ,A-4)
クリス・ウッド(Chris Wood,flute,C-2)
デイヴ・メイソン(Dave Mason,g,vo,A-3,D-3)
が参加しています。
さらに
バディ・マイルス(Buddy MIles,ds,C-1)
マイク・フィニガン(Mike Finnigan,organ,C-1)
フレディ・スミス(Freddie Smith,horn,C-1)
ジャック・キャサディ(Jack Cassidy,b,A-4)
が参加しています。豪華です。
B-1はノエル・レディング、B-3はアール・キング、D-3はボブ・ディラン、それ以外はジミヘンのオリジナルです。
デイブ・メイソンはこれで触発されたか、後に「All Along the Watchtower(見張り塔からずっと)」をカバーします。ディランもジミヘンがカバーしてくれたことにkン社していたようです。
A-4の「Voodoo Chile(ヴードゥー・チャイル)」は彼の代表曲でもあり、ライヴでは必ずと言っていいほど演奏していました。
とにかくこのアルバムはまだまだサイケでブルースで、私にとっては言うこと無しで、さらにトラフィックの面々とアル・クーパーが参加しているのですから、文句のつけようもありません。もう一つマイク・フィニガンが参加していることも特筆ものでした。
ジェファーソンのジャック・キャサディまで顔を出しています。
このあと、プロデューサーのチャス・チャンドラーが去り、メンバーのノエル・レディングが去り、エクスペリエンスは解散します。
ジミヘンはミッチ・ミッチェルとビリー・コックスを加えてバンド「ジプシー・サンズ&レインボウズ」を結成します。ウッドストック・フェスティバルはこの時のメンバーたちです。
しかし長続きせず、さらにビリー・コックスとバディ・マイルスによる「バンド・オブ・ジプシーズ」を結成します。このバンドによるライブ音源が『Band Of Gypsys』としてアルバム化されました。
しかしこのバンドもあっという間に解散します。その後は再び、ミッチ・ミッチェルとビリー・コックスと共に活動を再開。ワイト島のロックフェスティバルなどに出演しています。
しかし、その年の9月、ホテルで死亡します。死因は睡眠中の窒息死とされていますが、謎が多いのです。薬物もやっていましたし、自殺説も出ました。ホテルに一緒にいた女性モニカ・ダンネマンは証言が二転三転し、後年自殺しています。
27歳の死は、ブライアン・ジョーンズ(ローリング・ストーンズ)、ジャニス・ジョップリン、ジム・モリソン(ドアーズ)、ロン・マッカーナン(グレイトフル・デッド)、カート・コバーン(ニルヴァーナ)など何故か多いのです。
私がジミヘンを始めて映像で観たのは、モンタレー・ポップ・フェスティバルの映像でした。ギターのネックを性器のようになでながら、弦を齧り、ボディに火をつける。とにかく凄かった。右用のギターを左で弾きブルースを奏でる。クラプトンが圧倒されたのもわかります。モンタレー・ポップ・フェスティバルで同じくギターを壊すパフォーマンスで知られたザ・フーとの出演順でもめたのは有名な話です。それからウッドストックでの星条旗の演奏。
ジミヘンの映画『栄光への奇跡』を昨年観ました。
下積みからモンタレー・ポップ・フェスティバルへの出演が決まるまでの話です。なかなか興味深かったです。ギターはワディ・ワクテルでした。
正式なスタジオアルバムはわずか3枚と少ないですが、ジミヘンの死後は夥しい数の未発表音源やライブ音源、コンピレーションのレコード、CDが発売されました。その一部を紹介します。でも、むやみやたらと発売されても困るのですが・・・。
やっぱりまとまらない記事になってしまいました。短い人生でしたが中身が濃すぎて、書くことが多すぎ主題を絞れませんでした。申し訳ございません。
振り返ってみると、この他にもまだ書いていない大物がいっぱいいました。ぼちぼち書いていくことにしたいと思います。
Jimi Hendrix 'Voodoo Child' (Slight Return)
The Jimi Hendrix Experience - All Along The Watchtower (Official Audio)
今日は久しぶりに1日2記事書きました。ジーノ・ロートの訃報記事の日にジミ・ヘンドリックスというのも何かの縁でしょうか。
それでは今日はこの辺で。