ノラ・ジョーンズを聴いていたら、何故か訳もなくヘイリー・ロレン(Halie Loren)が聴きたくなって、何か安くて掘り出し物がないかと探していたら見つけました。ジャケットも最高です。
彼女のアルバムはこれまでに2枚ほど持っているのですが、新しいものが欲しくなってしまったので買ってしまいました。2012年発表の6枚目のアルバムです。
『Heart First』
01.A Woman's Way
02.C Est Si Bon
03.Waiting In Vain
04.Sway
05.Heart First
06.My One and Only Love
07.Feelin Good
08.All of Me
09,Tender To the Touch
10.Taking a Chance On Love
11.Lotta Love
12.In Time
13.Smile
14.Crazy Love
クレジットは
ヘイリー・ローレン(vo,p)
マット・トレダー(p)
マーク・シュナイダー(b)
ブライアン・ウェスト(ds)
ウィリアム・セイジ・マーシュ(g)
その他
ヘイリー・ロレンはこれまでもザ・キンクスやプロコル・ハルムのヒット曲やジョニ・ミッチェル、スティーヴィー・ワンダー、ピート・シーガーなどの曲を取り上げ、ロックの名曲をジャズ風にアレンジして紹介していました。
このアルバムでも11はニール・ヤング、14はヴァン・モリソン、03はボブ・マーリーです。13はチャップリン。その他オリジナルが4曲とおなじみのジャズナンバーという構成です。ただし、私が購入したのは輸入盤ですが、日本盤とは何曲か違っています。日本盤には「Fly Me To The Moon」などが入っています。この曲がi Tune で1位を獲得したそうです。日本盤を買う頭が無かったので残念です。
彼女の魅力は何といってもアンニュイな雰囲気のヴォーカルでしょう。女性のジャズヴォーカルに必要な条件だと勝手に思っていますので、彼女は十分に合格点です。
ヘイリーは1984年生まれの33歳。アメリカはアラスカの生まれです。幼少のころからジャズ・ヴォーカルを聴き、11歳の頃にはダイアナ・クラールに強い影響を受けたと言います。どうりでダイアナ・クラールの雰囲気によく似ていると思いました。
13歳の頃にオレゴンに移り、ポップ・ミュージックを聴くようになり、ポップスをジャズに取り入れるという独自のスタイルを身に着け、2006年には21歳でファーストアルバム『Full Circle』を発表します。
ここではジョニ・ミッチェルの「River」以外はすべてオリジナルです。
2008年にはセカンドアルバム『They Oughta Write a Song』をリリースします。
この中ではプロコル・ハルムの「青い影」をカバーしています。このアルバムが2009年の「Just Plain Folks Music Awards」においてベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバムに選ばれました。
2010年にはライブアルバム『Stages』をリリースします。
ここではザ・キンクスの「サニー・アフタヌーン」やピート・シーガーの「My Rainbow Race」、スタンダードではガーシュインの「Summertime」を取り上げています。
日本では前作とこのライブから4曲を追加してアルバム『青い影』として発売しています。
同年『After Dark』をリリース、2011年には『Many Times, Many Ways: A Holiday Collection』をリリースして、2012年に今作の発表となります。
その後2枚ほどアルバムを出していますが未購入です。『Butterfly Blue』と『Simply Love』です。何とか入手したいものですが、なかなか手が回りません。
ヘイリーの歌声は夜、ウィスキーでも飲みながら、ジャケットを眺めうっとりとして聴くのが最高かもしれません。
女性ジャズ・ヴォーカルには目が無い私ですが、ヘイリーはお気に入りの一人です。他にもたくさんいますので、その内紹介していきたいと思います。
Halie Loren - Sway - Live at Upstairs
Halie Loren - A Woman's Way - Live at Upstairs
Whiter Shade of Pale - Halie Loren Live @ Ginza International Jazz Festival
Fly Me to the Moon - Halie Loren at the Cotton Club Tokyo
それでは今日はこの辺で。