ブラック・キーズを聴いていたら、急にホワイト・ストライプス(The White Stripes)が聴きたくなって、CD棚を漁って探し出しました。2枚ほど出て来ました。もう少し別なものを聴きたくなってCD漁りに行ったところ、格安物件を2枚ほど見つけ、買ってしまいました。この癖はなかなか治りません。
ホワイト・ストライプスを聴きたくなったのは、ブラック・キーズとバンド編成も音楽内容も似ているからでした。両バンドともギターとドラムの2人編成、そしてガレージ・ブルースロックという共通点があります。
ホワイト・ストライプスは1997年、デトロイト出身の姉弟バンドとして結成します。
ジャック・ホワイト(Jack White,vo,g,key,mandlin)
メグ・ホワイト(Meg White,vo,ds,perc)
実はこの二人、姉弟としてデビューしましたが実は元夫婦です。その後二人とも結婚と離婚を経験しています。メグはパティ・スミスの息子と結婚し離婚しています。ジャックはイギリスのスーパーモデル、カレン・エルソンと結婚し離婚。
1999年にファーストアルバム『The White Stripes』をリリースします。
続いて2000年にはセカンドアルバム『De Stijl』をリリースします。
残念ながらこの2枚は持っていません。
そして2001年にサードアルバム『White Blood Cells』をリリースします。
このアルバムが今回買った2枚のうちの1枚です。
01.Dead Leaves and the Dirty Ground
02.Hotel Yorba
03.I'm Finding It Harder to Be a Gentleman
04.Fell in Love with a Girl
05.Expecting
06.Little Room
07.he Union Forever
08.The Same Boy You've Always Known
09.We're Going to Be Friends
10.Offend in Every Way
11.I Think I Smell a Rat
12.Aluminum
13.I Can't Wait
14.Now Mary
15.I Can Learn
16.his Protector
17.Jolene *
18.Hand Springs *
*は日本盤ボーナストラック
17はドリー・パートンのおなじみの曲。
これはガレージ・ブルースというよりは明らかにガレージ・パンクです。それにしても1曲目からド迫力で一気に引き込まれます。曲は長くても3分、短いのは1分未満です。
このアルバムはカントリーシンガーのロレッタ・リンに捧げられたものです。ホワイト・ストライプスの音楽性はアメリカの音楽、カントリー、ブルース、ソウル、フォークなどの音楽をパンク・ガレージ風に料理した感じです。
このアルバムが日本でのデビュー盤であり、彼等の出世作になりました。イギリスをはじめ世界中でヒットしました。
ボーナストラックの「ジョリーン」はすばらしい。
続いて2003年に『Elephant』をリリースします。
これが今回購入の2枚目です。
01.Seven Nation Army
02.Black Math
03.There's No Home for You Here
04.I Just Don't Know What to Do with Myself
05.In the Cold, Cold Night
06.I Want to Be the Boy to Warm Your Mother's Heart
07.You've Got Her in Your Pocket
08.Ball and Biscuit
09.The Hardest Button to Button
10.Little Acorns
11.Hypnotize
12.The Air Near My Fingers
13.Girl, You Have No Faith in Medicine
14.Well It's True That We Love One Another
04はバート・バカラックの曲。
01でグラミー賞ベスト・ロック・ソング賞、アルバムもベスト・オルタナティヴ・ロック・アルバム賞を受賞しました。これによって彼らの人気は不動のものとなりました。
珍しくメグのリードヴォーカルがあったり、アコースティックナンバーがあったりと聴きやすくなっています。
続いて2005年、2007年にそれぞれ『Get Behind Me Satan』『Icky Thump』をリリースします。
この2枚は既に何年か前に購入していました。この両アルバム共にベスト・オルタナティヴ・ロック・アルバム賞を受賞しました。
もう随分前に買ったものですが、あまり印象に残っていませんでした。ところが今回改めて聴いてみると、これがいいんですね。人間の感覚なんていい加減なもので、聴く時によってその感じ方が違うのです。こういう経験はいっぱいしているので、1度聴いてつまらないからと売ってしまうと後悔することになります。だから私の場合、なかなか断捨離は出来ません。
なるほど、この2枚の方がブルーステイストというかロック臭さが感じられます。彼らの発言からはロバート・ジョンソンやサン・ハウス、ブラインド・ウィリー・マクテルの名前が良く出てくることからもブルースに対する思い入れもかなりあるのでしょう。それとキンクスやレッド・ツェッペリンなどの60~70年代のロック・アーティストの影響も随所に感じられます。最小限の単純なバンド編成でここまでのハードで重厚な音を出してくるのですから恐れ入ります。
とにもかくにも幅広い音楽性とサウンド、それにアヴァンギャルドな一面も持ち合わせており共感が持てます。
但し、何年か経って、また聴いた時に同じように感動するかは疑問です。自分にとっての永遠の名盤というものは、それほど数多くは存在しませんから。このホワイト・ストライプスも一時は棚の奥深く眠っていたものですから。
ホワイト・ストライプスは残念ながら2011年に正式に解散を表明しました。
The White Stripes-Dead Leaves And The Dirty Ground
The White Stripes I think I smell a rat
The White Stripes - Jolene - Lyrics
The White Stripes - Seven Nation Army (Live at Rock Am Ring) (2007)
それでは今日はこの辺で。