先日、アティテューズ(Attitudes)の記事を書きながら、あれっ、ひょっとしてジョー・ママ(Jo Mama)はかいたっけ、と思い見直してみると、書いていませんでした。ショック!。ダニー・クーチのことを書いて、ジョー・ママを書いていなかったなんて、間抜けな話です。
というわけで、遅ればせながら今日はジョー・ママについてちょっと書いてみます。
ダニー・クーチ・コーチマー(Danny"Kootch"Kortchmar,g,vo)がチャールズ・ラーキー(Charles Larkey,b)と共にファッグス(The Fugs)を辞めて、キャロル・キング(Carole King,p,vo)とザ・シティ(The City)を結成したのが1968年でした。このトリオは1枚のアルバムを残し解散しました。
その後、ダニーとチャールズは新しいバンドを結成しました。ラルフ・シュケット(Ralph Schuckett,key,vo)、ジョエル・ビショップ・オブライエン(Joel Bishop O'brian)、そして紅一点アビゲイル・ヘイネス(Abigale Haness,vo)が加わりました。
1970年にファーストアルバム『Jo Mama』がリリースされました。
Side A
1.Machine Gun Kelly
2.Midnight Rider
3.Searching High, Searching Low
4.Lighten Up, Tighten Up
5.Venga Venga
6.Sailing
Side B
1.Great Balls Of Fire
2.The Sky Is Falling
3.The Word Is Goodbye
4.Check Out This Gorilla
5.Cotton Eyed Joe
6.Love'll Get You High
プロデュースはあのピーター・アッシャー(Peter Asher)です。
そして続く1971年にセカンドアルバム『J Is For Jump』をリリースします。
Side A
1.Keep On Truckin’
2.Back On The Street Again
3.Smack Water Jack
4.If I Had A Billion Dollars
5.My Long Time
6.When The Lights Are Way Down Low
Side B
1.Love Is Blind
2.3 A.M. In L.A.
3.Sweet And Slow
4.Have You Ever Been To Pittsburgh
5.Sho’Bout To Drive Me Wild
キャロル・キングをゲストに迎え、プロデュースはトム・ダウド(Tom Dowd)に変わりました。
ファーストもセカンドも曲は大半がダニー・クーチが書いています。
アビゲイルのヴォーカルはパワフルでソウルフルでファンキーです。1970年というとまだまだブルースを基本としたサイケデリックなロックが主流を占めていましたが、ジョー・ママのような洗練されたロックを演奏するバンドは珍しかったのです。
時代を先取りしすぎたのかもしれません。後のAORなどにも通じる音楽性を持っていました。
結局この2枚でバンドは消滅しました。当時はほとんど売れませんでしたが、随分後になって、観直されたのかCDなども発売されています。名盤として語り継がれているようです。
その後のダニー・クーチのセッション・ミュージシャンとしての活躍は目を見張るものが有りました。
Jo Mama "Love'll Get You High"
それでは今日はこの辺で。