デヴィッド・ブロンバーグ(David Bromberg)は1945年にアメリカ・フィラデルフィアで生まれました。
学生時代にギターを学び、ブルーグラス、カントリー、フォーク、ブルース、ロック、ロックンロール、ジャズなどあらゆるジャンルをこなすようになりました。ちょっと変わった男です。
1960年代後半にはトム・ラッシュやトム・パクストンのレコーディングに参加、さらにジェリー・ジェフ・ウォーカーのアルバム『ミスター・ボージャングル(Mr. Bojangles)』にも参加して名を馳せました。その後もボブ・ディランの『セルフ・ポートレート』や『新しい夜明け』などにも参加しました。
そして1971年にCBSコロムビアと契約しファーストソロアルバム『David Bromberg』をリリースします。
ここではジョージ・ハリソンとの共作もあります。ボブ・ディランがハーモニカで参加しています。ノーマン・ブレイクもギターで参加。
1972年、74年にそれぞれアルバムを発表します。『Demon in Disguise』と『Wanted Dead or Alive』です。
両アルバム共にデッド・ファミリーが参加しています。後者は片面ライブです。
そして1975年に4枚目のソロアルバム『Midnight on the Water』がリリースされます。
Side A
1.(What A) Wonderful World
2.Yankee's Revenge: Medley
3.I Like to Sleep Late in the Morning
4.Nobody's
Side B
1.Don't Put That Thing on Me
2.Mr.Blue
3.Dark Hollow
4.If I Get Lucky
5.The Joke's on Me
6.Midnight on the Water
プロデュースはBrian AhernとBernie Leadonです。Brian Ahernはエミル―・ハリスのプロデュースなどでおなじみです。Bernie Leadonはご存じフライング・バリット・ブラザース、イーグルスのギタリスト。大好きです。
参加ミュージシャンがすごいです。主だったところを挙げると、
ドクター・ジョン ピアノ
エミルー・ハリス ヴォーカル
バーニー・レドン ギター
ボニー・レイット ヴォーカル
リンダ・ロンシュタッド ヴォーカル
ヒューイ・マクドナルド ベース
バディ・ケイジ ペダルスティール
その他ジャズミュージシャンやブルーグラスのミュージシャンたちが参加しました。
A-1はサム・クック、A-3はデヴィッド・ブルー、A-4はゲイリー・ホワイト、B-1はクリフォード・ギブソンの曲になります。
アルバム名義は一応デヴィッド・ブロンバーグ・バンドとなっていますが、どの人が正式メンバーなのかはわかりません。
ブルーグラス、カントリー、ジャズ、何でもありのアメリカンミュージックです。インストナンバーまであって、ブロンバーグのアコースティックとエレクトリックギター、フィドルは聴きものです。
ただし、デヴィッド・ブロンバーグのヴォーカルに馴染まない人はちょっと危険かもしれません。
その後1990年まで比較的コンスタントにアルバムを出していましたが、90年代は音沙汰が亡くなっていましたが、2000年代に再び活動を開始したようです。
一番最近では2016年にブルースアルバムを出しているようです。これにはちょっと食指が動きます。
1970年代に活躍したミュージシャンがこのように今でも頑張っていると嬉しくなります。現在72歳。
David Bromberg - Wonderful World
David Bromberg - The Jokes on Me
それでは今日はこの辺で。