ティフト・メリット(Tift Merritt)はアメリカのシンガー・ソングライターです。
1975年、テキサス州ヒューストンの生まれです。生まれて間もなくノースカロライナ州に移りました。若い頃にフォークミュージックに親しんだ父親の影響で小さい頃から音楽に興味を持ち、ハーモニーやギターも教えてもらいました。
やがてジョニ・ミッチェルに興味を抱き、さらにはエミルー・ハリスのレコードを聴いてカントリーミュージックに惹かれました。
彼女は地元のクラブでカントリーロックバンドの「Two Dollar Pistols」や「Carbiners」とのステージを共にするようになりました。こうしたなかで彼女の人気は次第に高まりました。
1999年には彼女と「The Carbines」はSugar Hill Recordsと契約を結び、シングル「Jukejoint Girl」をリリース、さらに「Two Dollar Pistols with Tift Merritt 」というシングルもリリースしました。
2000年にはMerlefest Music Festivaで受賞し、またノースカロライナの仲間であるライアン・アダムスは彼自身が役員を務めるロスト・ハイウェイレーベルと契約するよう働きかけ契約に至りました。
そして2002年にファーストアルバム『Bramble Rose』がリリースされました。
このアルバムは評判を呼びビルボードのカントリー部門で47位を記録しました。
トム・ペティ&ハートブレイカーズのベルモント・テンチも参加しました。プロデュースはイーサン・ジョンズ(Ethan Johns)でした。
そして2004年にセカンドアルバム『Tambourine』がリリースされました。
01.Stray Paper
02.Wait it Out
03.Good Hearted Man
04.Ain't Looking Closely
05.Still Pretending
06.Write My Ticket
07.Your Love Made a U-Turn
08.Plainest Thing
09.Late Night Pilgrim
10.I Am Your Tambourine
11.Laid a Highway
12.Shadow in the Way
今度のプロデュースはなんとジョージ・ドラコリアス(George Drakoulias)が引き受けました。ジェイホークスやブラック・クロウズ、マリア・マッキー、プライマル・スクリームなどでおなじみのプロデューサーです。
トム・ペティ&ハートブレイカーズのマイク・キャンベルとベルモント・テンチが参加しています。ペダルスティールではロバート・ランドルフ、バッキング・ヴォーカルでマリア・マッキー、ジェイホークスのゲイリー・ローリスなど豪華メンバーが揃いました。
1曲を除き他は彼女のオリジナルです。グラミー賞のベストカントリー・アルバム賞にノミネートされました。
ティフト・メリットの声はちょっとハスキーで力強い歌声です。サウンドはジェイホークスを聴いているようです。これはドラコリアスの影響でしょう。正統派カントリーロックです。嬉しくなってきます。
暫く間隔が空いて2008年にはサードアルバム『Another Country』をリリースします。
プロデュースは前作同様ジョージ・ドラコリアスです。注目はギターでチャーリー・セクストンが参加している事でしょう。
この後4枚のスタジオアルバムを発表して、現在も活躍中です。
Tift Merritt - "Still Pretending"
Tift Merritt - "Late Night Pilgrim"
それでは今日はこの辺で。