『太陽にほえろ』の「ジーパン刑事」で一躍有名になった松田優作。その『太陽にほえろ』のラストシーンの「なんじゃ、こりゃ!」が忘れられません。
その後も映画『人間の証明』『殺人遊戯』『蘇える金狼』などアクションスターとして活躍しましたが、その後は『探偵物語』や『家族ゲーム』などで性格俳優としても活躍しました。
残念ながら1989年、膀胱癌により僅か40才でなくなりました。私もジーパン刑事の頃からのファンでした。映画もかなり見たほうだと思います。
そんな私ですが、松田優作がレコードを出していることは恥ずかしながら知りませんでした。とてもファンとは言えませんね。
歌っていることを知ったのは、映画の中の歌うシーンがあったことからですが、それと山崎ハコちゃんのライブで定番になっている「ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース」という歌があって、彼女の説明によると、この歌は元々はエディ・藩の作曲で、藤竜也の作詞で藤竜也が歌っていた曲です。それを松田優作も原田芳雄も歌っています。この二人は大変仲が良く(仲良すぎて隣に住むようになりました)、しかも原田芳雄には山崎ハコちゃんが所属事務所の倒産で極貧状態の時に助けてもらって、大変世話になった大恩人というわけで、その二人が歌っている歌を彼女も歌いたくなって、ライブでは必ず歌うようになったとのことでした。原田芳雄の晩年の時にも彼女のライブには足を運んでいました。何度か見かけました。
話が逸れましたが、その松田優作のCDを見つけたので紹介します。何枚かありますが特にライブ盤を紹介します。『Hardest Night Live』です。
01.灰色の街
02.Bay City Blues
03.Shake Your Blues
04.雨の日にはBlues
05.YOKOHAMA HONKY TONK BLUES
06.ホンキー・トンク・ウーマン
07.Bony Moronie
08.Try Me Tonight
09.Midnight Rambler
10.マリーズ・ララバイ
バックはなんとCREATIONとエディ・藩です。
CREATIONのメンバーは
竹田和夫 g
安藤 淳 key
ヒロ小川 b
高木貴司 ds
裵 天外 ds
エディ・藩 g
プロデュースは松田優作です。
録音は
1981年7月23日 愛知厚生年金会館
1981年7月27日 東京郵便貯金会館
01の「灰色の街」は映画『ヨコハマBJブルース』の挿入歌です。この映画では他にも05と10が歌われていたようですが記憶にありませんでした。
01、02、03、08は松田優作の作詞、06のストーンズ・ナンバーは松田優作の訳詞です。
04はジョー・山中の作詞・作曲です。08の作曲は竹田和夫、09の作曲はアイ高野です。
とにかくブルースとレゲエ、ロックンロールのオンパレード。カッコいいことこの上なし。どうして今まで聴かなかったのだろうと後悔しきり。
演奏陣もクリエーションとエディ・藩で文句なし。音も良し。言うこと無しです。
松田優作はブルース心を持ったシンガーでした。あまりの早逝が悔やまれます。
「夜のヒットスタジオ」なんかにも出演していたんですね。
別バージョンで
Yusaku Matsuda ( 松田 優作 ) - Yokohama Honky Tonk Blues, Live.
それでは今日はこの辺で。