リンダ・ロンシュタッド(Lind Ronstadt)がストーン・ポニーズ(Stone Poneys)から独立し、ソロになって最初に付いたバックバンドがスワンプウォーター(Swampwater)でした。
その時のメンバーは
ギブ・ギルボー(Gib Guilbeau,vo,g,fiddle)
ジョン・べランド(John Beland,g,vo,p,dobro)
エリック・ホワイト(Eric White,b)
スタン・プラット(Stan Pratt,ds)
でした。
ギブ・ギルボーはザ・バーズのクラレンス・ホワイト(Clarence White)やジーン・パーソンズ(Gene Parsons)と共に伝説のバンド、ナッシュビル・ウェスト(Nashville West)に在籍していました。後にフライング・バリット・ブラザース(Flying Burrito Brothers)に参加することになります。
エリック・ホワイトはそのクラレンス・ホワイトの弟です。
ジョン・べランドはソロアーティストからスワンプウォーターに加わり、以後はセッション・ミュージシャン、ソロを経てフライング・バリット・ブラザースに参加します。
1970年、リンダとのツアー中に最初のアルバムをスターディ・キング・レコードからリリースしました。タイトルは『Swamp Water』です。
スワンプとケイジャンを混ぜた素晴らしいカントリーロック・アルバムです。ギブ・ギルボーの代表曲「ビッグ・バイヨー」も含まれています。
そして翌年、今度はレコード会社をRCAに変えて同じタイトル『 Swamp Water』をリリースしました。
Side A
1.Ooh-Wee California
2.Headed for the country
3.Ol' papa Joe
4.Mama Lou
5.A song I heard
6.One note man
Side B
1.Back on the street again
2.Dakota
3.Gentle ways of lovin' me
4.Back porch harmony
5.Medley:Swampdown The merry-go-round Broke down
プロデュースはラリー・マレー(Larry Murray)とケン・マンスフィールド(Ken Mansfield)です。
ライナー・ノーツはアーロ・ガスリー(Arlo Guthrie)が書いています。
この時はエリック・ホワイトはバンドを去っており、代わりにサド・マクスウェル(Thad Maxwell,b)が加わっています。
さらにゲストミュージシャンとしてグレン・ハーディン(Glen Hardin,p)、カリー・チャーカー(Curly Chalker,pedal steel)、ジミー・デイ(Jimmy Day,pedal)、ハーブ・ペダーソン(Herb Pederson,banjo,g)、ドン・トゥイーディ(Don Tweedy,sax)が参加しています。
ここでも素晴らしいカントリーロックというかケイジャンミュージックを聴かせてくれます。バーズにもフライング・バリットにも劣らないカントリーロックです。
このレコードはジャケットも面白いのです。表ジャケットに仕掛けがあって、ジャケットをめくるとメンバー全員が姿を現します。昔はよくこんな仕掛けジャケットが多くありました。
この後スワンプウォーターはリンダの元を離れ、アーロ・ガスリーと共にツアーを行いますが、1972年に解散します。
解散後、ギブ・ギルボーはフライング・バリット・ブラザースに参加。来日公演にも参加していました。
僅か2年でしたが、2枚の優れたアルバムを残してくれました。
1. Ooh Wee California - Swampwater (1971)
Swampwater - Headed For The Country (1971)
7. Back On The Street Again - Swampwater (1971)
それでは今日はこの辺で。