懐かしのヘヴィメタ。今日はディオ(Dio)です。ディオはご存じレインボー(Rainbow)やブラック・サバス(Black Sabbath)のヴォーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオ(Ronnie James Dio)が同じくブラック・サバスを辞めたヴィニー・アピス(Vinny Appice,ds)と共に1982年にニューヨーク州コートランドで結成したバンドです。ヴィニーはカーマイン・アピスの弟です。
メンバーは他にスウィート・サヴェージのヴィヴィアン・キャンベル(Vivian Campbell,g)、それに元レインボーのジミー・ベイン(Jimmy Bain,b,key)が参加しました。
そして1983年にファーストアルバムがリリースされました。
タイトルは『Holy Diver』です。
Side A
1.Stand Up and Shout
2.Holy Diver
3.Gypsy
4.Caught in the Middle
5.Don't Talk to Strangers
Side B
1.Straight Through the Heart
2.Invisible
3.Rainbow in the Dark
4.Shame on the Night
プロデュースはロニー・ジェイムス・ディオです。
ロニーの圧倒的なヴォーカルの上手さが満喫できる正統派のハードロック・ヘヴィメタルアルバムです。
このアルバムはビルボードの56位でプラチナ認定されました。シングルの「Holy Diver」は40位、「Rainbow in the Dark」は14位を記録しました。
今聴き直してみると、80年代のヘヴィメタ全盛期の頃の音がまざまざと蘇ります。メロディアスなナンバーもあり、個人的にはファーストにして最高作だと思っています。
ディオはこの後もアルバムを出し続けますが、メンバーチェンジも重なり、徐々に失速していきます。1991年にはロニーがブラック・サバスに復帰したため活動休止状態になります。
1993年に再びブラック・サバスを退団し、ディオを再開しますが、かつての勢いはありませんでした。
2006年にはブラック・サバスに在籍した4人が集まって、ヘヴン・アンド・ヘル (Heaven And Hell)というプロジェクトを結成しました。ディオとの同時並行です。このプロジェクトのメンバーはロニーとヴィニーの他にトニー・アイオミ(Tony Iommi,g)とギーザ・バトラー(Geezer Butler,b)です。このバンドでもアルバムをリリースしています。
さらに忘れてならないのは、1985年のヘヴィメタ版バンドエイド『Hear 'n Aid』プロジェクトの結成です。「USA for Africa」の「We Are The World」に対抗して「スターズ(Stars」という曲を、当時の人気へヴィメタのスターたちが集結して歌いました。ロニーの人望を物語ります。
そのロニー・ジェイムス・ディオも2010年、胃がんのため亡くなりました。67歳でした。1957年からバンド活動を始めたと言いますから、そのキャリアは長く、遅咲きでした。
Dio - Rainbow In The Dark [HD]
Hear N' Aid - Stars [The Record] (LD MASTER) [BEST QUALITY] (1986)
それでは今日はこの辺で。