今日の「懐かしのヘヴィメタ(懐メタ)・シリーズ」はラフ・カット(Rough Cutt)です。
この頃のメタル界はメンバーの異動が激しく、特にLAメタルではそれが顕著だったような気がします。
一つのメタルバンドを書いていると、メンバーの異動で次々にバンドの名前が浮かんできます。すると、あっ。これはまだ書いていなかったな、などときりが無くなってしまいます。
今日のラフ・カットは昨日の「クワイエット・ライオット」を書いている時に思い出しました。ポール・ショーティノの名前が出てきたので、ラフ・カットのジャケットが頭に浮かびました。
ラフ・カットは1981年にロサンゼルスで結成されました。当初のメンバーは
ポール・ショーティノ(Paul Shortino,vo)
ジェイク・E・リー(Jake E. Lee,g)
クロード・シュネル(Claude Schnell,key)
ジョーイ・クリストファニリ(Joey Cristofanilli,b)
デイヴ・アルフォード(Dave Alford,ds)
でした。
ポール・ショーティノはラフ・カットの後クワイエット・ライオット、キング・コブラなど。
ジェイク・E・リーはご存じ、ラットの前身であるミッキーラットからラフ・カットへ加入。その後オジー・オズボーン、バドランズ、ソロへ。
クロード・シュネルはこの後、ディオなど。
ジョーイ・クリストファニリはラットから。
デイヴ・アルフォードは後にラットなどのアルバムに参加。
1982年にはジェイク・E・リーはバンドを去ります。代わりにクレイグ・ゴルディ(Craig Goldy,g)が加入します。
しかしメンバーチェンジは続きます。
そして1985年にようやくファーストアルバム『Rough Cutt』がリリースされます。
Side A
1.Take Her
2.Piece of My Heart
3.Never Gonna Die
4.Dreamin' Again
5.Cutt Your Heart Out
Side B
1.Black Widow
2.You Keep Breaking My Heart
3.Kids Will Rock
4.Dressed to Kill
5.She's Too Hott
この時のメンバーは
ポール・ショーティノ(Paul Shortino,vo)
アミア・デラク(Amir Davidson,g)
クリス・ヘイガー(Chris Hager,g)
マット・ソーアー(Matt Thorr,b)
デイヴ・アルフォード(Dave Alford,ds)
プロデュースはトム・アロム( Tom Allom)です。彼はストローブスやジューダス・プリーストのプロデュースでおなじみです。
クリス・ヘイガーとマット・ソーアーはラットからの移籍組です。
私はこのポール・ショーティノのヴォーカルが割と気に入っています。しかし、一流のヴォーカリストにはなれなかったようです。
翌年にはセカンドアルバム『Wants You !』がリリースされます。
この後、ポール・ショーティノはクワイエット・ライオットのケヴィン・ダブロウの後任として移籍し、バンドはあっけなく解散しました。
2000年にはポール・ショーティノはラフ・カットを再結成しました。メンバーには元エアロスミスのジミー・クレスポや元クワイエット・ライオット、グレイトホワイトのショーン・マクナブなども加わりました。
僅か2枚のアルバムを残しただけですが、LAメタル界には足跡を残しました。
Piece Of My Heart - Rough Cutt
それでは今日はこの辺で。