今日の「懐かしのヘヴィメタ(懐メタ)・シリーズ」は“お下品バンド”の代表選手、トゥイステッド・シスター(Twisted Sister)です。
トゥイステッド・シスターの結成は古く、1972年に遡ります。元々はジェイ・ジェイ・フレンチ(Jay Jay French,g)らによってニューヨークで結成されました。1975年にエディ・オヘダ(Eddie "Fingers" Ojeda,g)が参加します。しかしその他のメンバーは定まらず、知名度もありませんでした。
1976年にヴォーカリストのディー・スナイダー(Dee Snider,vo)が加入します。そして1978年にはマーク・メンドーサ(Mark "The Animal" Mendoza,b)が加わり、ようやくメンバーもドラムを除き固まりました。
バンドはディーの加入で徐々に人気が高まってきました。1979年、80年にそれぞれシングルをリリース、そして1982年にシークレットレコードからデビューアルバム『Under the Blade』がリリースされます。
チャートインは逃すもののデビューアルバムにしては健闘しました。
翌年にはアトランティック・レコードに移籍し、セカンドアルバム『You Can't Stop Rock 'n' Roll』をリリースします。
このアルバムはイギリスで14位と大健闘します。残念ながらアメリカではチャートインを逃しますがゴールド・ディスクに輝きました。
そして1984年にサードアルバム『Stay Hungry』をリリースし、一気に爆発します。
Side A
1.Stay Hungry
2.We're Not Gonna Take It
3.Burn in Hell
4.Horror-Teria (The Beginning):
a) Captain Howdy
b) Street Justice
Side B
1.I Wanna Rock
2.The Price
3.Don't Let Me Down
4.The Beast
5.S.M.F.
プロデュースはトム・ワーマン(Tom Werman)です。
このアルバムは全米で15位と大健闘し、トリプルプラチナに認定されました。カナダでは6位になりました。シングルも3枚カットされ、A-2とB-1がチャートインを果たしゴールド・ディスクになりました。カナダではトリプルとダブルのプラチナ・ディスクに認定されました。
トゥイステッド・シスターは何といってもヴォーカルのディーの存在です。女装したけばけばしいファッションが何とも言えません。アルバムはオーソドックスなロックンロールと美しいバラードが混じり合い、彼らの最高傑作になったと思います。ディーの強烈なメッセージは当時のキッズに大人気でした。
しかし、80年代も後半になると、グラムメタルも下火になり、同時にバンドも下降線をたどります。
1985年に4枚目のアルバム『Come Out and Play』をリリースします。そして1987年には5枚目『Love Is for Suckers』をリリースします。
2枚ともそこそこ売れましたが、かつての勢いはありませんでした。そして翌年に解散を発表しました。
2003年に再結成し、翌年には6枚目のアルバム『Still Hungry』をリリースしました。
しかし、2016年に再び解散しました。
LAメタルの隆盛と共に現れ、衰退と共に去って行きました。
Twisted Sister - We're Not Gonna Take It (Official Video)
Twisted Sister - I Wanna Rock (Official Video)
Twisted Sister - The Price (Official Video)
それでは今日はこの辺で。