高校生の頃に観た映画に『ふたりだけの夜明け』というものがありました。この頃は恋愛映画などはあまり観なかったのですが、何しろ地元の映画連盟に加入していたということもあってタダで観られました。そういう訳で上映される映画は片っ端から観ていた時期なので、たまたま観たのだと思います。それでも監督は『黒いオルフェ』のマルセル・カミュですからその関係で観たのかもしれません。リバイバル上映だったのでしょう。
監督:マルセル・カミュ
主演:ジャック・ペラン、カトリーヌ・ジュールダン、セルジュ・ゲンズブール
制作:1967年 フランス
ジャック・ペランはこの後コスタ・ガブラス監督の 『Z』や『戒厳令』にも出演します。そして1989年に『ニューシネマ・パラダイス』で久しぶりに雄姿を見せてくれました。
カトリーヌ・ジュールダンはアラン・ドロンと『あの胸にもう一度』や『サムライ』で共演して有名です。
残念ながら内容はほとんど憶えていません。しかし、この映画のテーマ曲が凄く気に入って、帰りにレコード屋でシングル盤を買った覚えがあります。しかしそのシングル盤もどこかへ行ってしまって今では見当たりません。
ずっとそのことを忘れていましたが、何年か前にこの映画のサウンドトラックが再発されるという情報をどこかで聞きました。それならば買ってみようということで入手したのがこのアルバムです。
『ふたりだけの夜明け(VIVRE LA NUIT)』
01.ワンス・モア / ジョゼ・バルテル
02.グッド・クック / ジェリー・ベックルス
03.ふたりだけの夜明け
04.ブルー・ストリップ
05.ゲット・ザット・フィーリング / ジェリー・ベックルス
06.パーブル・ナイト
07.メイク・ラヴ・ナンバー・ワン / ザ・ガールズ
08.ふたりだけの夜明け
09.ハート・アンド・ソウル / フランス・ローリー
10.ブルー・ビート
11.アイ・キャント・テル・ユー / ジェリー・ベックルス
12.ふたりのテーマ / ダニエル・リカーリ
音楽:Claude Bolling(クロード・ボリン)
このクロード・ボリンは昔はクロード・ボランと表記されていたと思いますが、ジャズピアニストで映画音楽も手掛けています。『ボルサリーノ』や『雨のパスポート』などで有名です。
01はジョゼ・バルテルという人が歌う楽曲です。
02はジェリー・ベックルスが歌う楽曲です。
03はテーマ曲。
04はボリンのジャズナンバー。
05はジェリー・ベックルスが歌う楽曲です。
07はザ・ガールズが歌う楽曲。
08はテーマ曲。
09はフランス・ローリーが歌う楽曲。
11はジェリー・ベックルスが歌う楽曲です。
12は「ふたりの天使」の大ヒットで有名なダニエル・リカーリが歌うメインテーマ。この人は『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ドヌーヴの吹き替え役もやった人です。
懐かしくて涙が出そうです。特にラストの曲には切なくなります。あの頃の情景がまざまざと浮かんできます。残念ながら映画の内容は思い出せませんでした。セルジュ・ゲンズブールが出演していたのは何となく憶えています。今ではいい思い出になっています。
Voici le jour - Danielle Licari & Claude Bolling
それでは今日はこの辺で。