Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ『サルビアの花』

今日の「聴き比べ」はサルビアの花』です。

 この曲はジャックスを解散した早川義夫先生の作品です。早川義夫先生については以前の記事でご覧ください。

 

lynyrdburitto.hatenablog.com

 

この曲は1969年の彼のソロデビューアルバム『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』に収録されました。

 

サルビアの花

 

作曲:早川義夫

作詞:相沢靖子

 

いつもいつも思ってた

サルビアの花を

あなたの部屋の中に投げ入れたくて

 

そして君のベッドに

サルビアの紅い花 敷きつめて

ボクはキミを

死ぬまで抱きしめていようと

 

なのになのにどうして

他の人のところへ

ボクの愛の方がステキなのに

 

泣きながらキミのあとを追いかけて

花ふぶき舞う道を

協会の鐘の音(ね)は何て

嘘っぱちなのさ

 

扉をあけて出て来たキミは

偽りの花嫁

頬をこわばらせボクをチラッと見た

 

泣きながらキミのあとを追いかけて

花ふぶき舞う道をころげながら

ころげながら走りつづけたのさ

 

 


サルビアの花

 

初めてこの曲を聴いた時には、何故か映画『卒業』のラストシーンを思い出してしまいました。でも、よく読むと何か妙な詩です。

それはともかく、この曲は本人の歌唱よりも多くのカバーで知られるようになりました。当時の深夜放送でよく流れていたのが青山学院大学の女学生3人のグループ、もとまろでした。それと岩淵リリです。残念ながら岩淵リリの映像はありませんでした。

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もとまろ サルビアの花

 

珍しいところではアイドル天地真理です。1974年のレコーディングです。


天地真理 ☆ サルビアの花

 

この曲は男性の歌なのに何故女性のカバーが多いのでしょう。しかも皆綺麗に歌っています。そんな綺麗な内容の詩ではないというのに。不思議でした。

 

1978年に甲斐よしひろが、アルバム『翼あるもの』でこの曲をカバーしました。ようやく男性歌手がカバーしました。

 

1983年にはあみんもカバーしました。これも綺麗です。


「サルビアの花」 あみん

 

そして2001年には井上陽水がカバー集『UNITED COVER』でカバーしました。


サルビアの花 (Remastered 2018)

 

こうして聴いてくると、やはり早川義夫先生の解釈が一番、的を射ているような気がしてなりません。

 

 

それでは今日はこの辺で。